不死身の聖者ババジの言葉は、それを必要とする人にとっては甘露のように心に染み渡り、生きる目的となるでしょう。
「ババジ伝」より、解説とババジの言葉をご紹介します。
人間だけが持っている、自分を変える力
地球において、人間は最高の生命体と見なされている。
聖者ババジは、「精妙なエネルギー体の神々でさえ、人としての存在に憧れる」と語った。
なぜなら人間だけが、智慧と霊的な理解において魂を成長させることができるからである。
人だけが思考する力を持ち、経験と理性を通して自分を変える力を持っている。
人は神に最も近い物質形態であり、神性との合一を体験できる地球生命唯一の存在である。
(ババジ伝)
宇宙を統一する法
サナタンダルマは創造された宇宙を統一する法である。
「サナタンダルマは永遠にして、始まりも終わりもない。
それがいつから存在するか誰も知らず、いつまで続くか知る者はいない。
創造の始まりには、それだけが『道』であり、創造の終わりにおいても、それだけが『道』である。
サナタンダルマは大海のようなもので、他の法は川のようなものだ。
最終的には、全てはサナタンダルマへと溶け込み、分離した存在というものは消えていく。」物理学と化学の法則はサナタンダルマの一部であり、因果応報、カルマの法則も一部である。
宇宙の法と調和する生き方、調和を破る生き方
人がこの法則との調和に生きる時、人生は宇宙の法の中で活動する豊かな成長の過程となる。
進歩した魂(を持つ者)は「奇跡」と呼ぶ行為をし、生き方に迷う人たちに聖なる導きをすることができる。私たちが無知なるが故に、その法則との調和を破る時、私たちは宇宙とは生きるに難しい所であり、人生とは苦しい闘争であると見出す。
「奇跡」と偉大な思考を生み出す人生の道と、人生に苦闘する生き方の両方が、共に因果の法則を明らかにしている。
ババジが地上に来た理由と教え
ババジはサナタンダルマを人々に思い出させるために来たと語っている。
新しい教理体系や崇拝を確立するために来たのではない。
彼の生涯と教えは、人々が宇宙の根源的な真理と法則を探求し、そして平和と調和を体験し、永遠の道と一致して創造的な人生の冒険を実際に生きることを学ばせようとするものであった。「働くこと、善き想念を持つこと、人生を人類に捧げることは最善のことである。
自分の仕事を勇気を持って果たしなさい。
それはあなたをライオンのようにするものだ。
この人生であなたを強くする。」
導きの言葉
最後に不死身の聖者ババジの美しい言葉を、「ヴォイスオブババジ」よりご紹介します。
非難も称賛も空虚に響き
きらめく真我を冒(おか)すことはない
それらは肉体の鞘(さや)すら冒さず
単なるエーテルの振動
俗世が汝を蔑(さげす)み嘲笑(あざわら)うままに任せよ
侮辱のシャワーが注ぐに任せよ
人が汝を悪党、ごろつきと呼ぶに任せ
それを恐れることなかれ
汝は至高のブラフマンにほかならぬ
識別を学べ
煽情的(せんじょうてき)なものを蔑(さげす)むことを学べ
汝の持つものを与えることを学べ
汝の内奥を見ることを学べ
汝の小我を征服せよ
心を純粋に保て
愛の橋をかけ
安らぎの王国に入れ