肉体の死と復活
不死身の聖者ババジが死者を甦らせた話はたくさんあり、以下のような復活の話さえ様々に残されています。
次の話は、ギリダリ・ラル・ミスラによって書き残されました。(ババジ伝より抜粋)
あるときババジが帰依者とバドリナース(インドヒマラヤの巡礼地)に旅した。
旅の途中、帰依者はコレラにかかった。
激しい嘔吐と下痢が短期間続くと、彼は息も絶え絶えとなった。
ババジはいつもと変わらず慈悲深く帰依者を哀れに思い、
「私はおまえの代わりにこの身体を去ろう。私が去っても嘆き悲しむ者は誰もいないのだから。」
と話した。
帰依者はたちどころにコレラから回復したが、反対にババジは同じ病となり帰依者に告げた。
「私が肉体を去ったら、命のない体を火に葬り去り、灰はガンガの河に流せ。」
その後すぐババジは肉体を去った。
帰依者は嘆き悲しみながらもババジの指示に従った。
帰依者がその後すぐに自分の町アルモーラに戻ると、ババジが他の帰依者の家にここ数日滞在していると聞かされた。
彼自身が最後の儀式をしてきたのであり、それが本当とは信じられなかった。
とにかくその帰依者の家に行ってみると、なんということだろう、ババジがちゃんと座っていた。
彼はババジの体に触れるまで自分の目を信じられなかった。
すべてのことが余りにショックで帰依者は6か月ほど正気に戻らなかった。
ババジは、帰依者が霊的な道を進む助けになるならば、彼の愛を反映するいかなることも為した。
いかなる「ゲーム」も演じて見せ、いかなる「仮面」も着けた。
彼の心が必要だと思うことを、彼の口は語り、彼の体はただちにやり遂げた。