「すべての生きもの、動物、花、植物、そして石も、その姿を神より与えられ、この肉体もこの世での仕事をするために神より与えられている。
私のこの体でさえ、ただ務めを果たし、人類とすべての生きものに尽くすために来ている。
しかし人はこの世に来ると、自分の務めを忘れ、幻影に執着し、「私」「私の」という概念に陥り、神を忘れてしまう。」
1983年2月2日 マハアヴァタ―ババジの言葉
ババジが人の姿で出現するとき、その目的は、人類をその最高の能力と冒険に向かって教え導くことにあります。
人が神を悟ると、欲望や心配や恐れ、そして喜びと悲しみの波のような浮き沈みなどの、人を縛りつけているもつれた罠から自分を解放することができる。
人間の心は、私たちが暮らしている不完全な社会の鋳型にはめられ、いろいろな出来事への反応は、社会の中で形作られたものであるとの認識にまで人が達し、自分の神聖なる起源とその目的に対する知識と体験を得るようになると、それが人の心に均衡をもたらし、自分のまわりに起こる事柄への無執着を促す。
それが人の心から欲望と恐れを除き、肉体的、精神的な領域の両方において、平均的な人間が経験している活動以上に、もっと高い視点から自分の活動を開始することができる。
宇宙はそれ自体が活動しサナタンダルマである永遠の法を具現し、その秩序ある宇宙の波動に支えられ、人生は意味深いものとなる。
この段階の理解に達した人々を私たちは聖者、哲学者、創造的天才と呼ぶ。
ババジは他の偉大なる師と同じく、この目標に焦点を絞って生きようとする人間は誰でもそれに到達すると教えた。そして、この生き方の段階に到達した者や、この目標を受け入れ努力する者さえも含めて十分な人数にのぼったとき、新しい時代が始まる、人類全体がより高い精神的段階に進化する時代が来ると示した。