不死身の聖者ババジは、人々の質問に答えました。
真理とは何ですか。
「あなたのアートマン(魂、真我、または良心)の声だ。」どの宗教に従うべきでしょうか。
「人道主義(※)だ。それが真のダルマ(宗教、義務)なのだ。」※人道主義:人間の尊厳を至上のものとし、人間愛に基づいて、人種、民族、国籍の別にかかわりなく、人類の福祉を増進することをめざす立場(日本国語大辞典)
また健康に気を付けるようにと説きました。
「健康に気を付けて前進しなさい。
健康に気を付けることだけで成功を獲得する。
実のところ、あなたが健康でないなら、どのように自分の務めを果たすのかね。
健康に気をつけることは、人生の他の務めと同じように大切なことだ。
それがあなたの肉体への義務である。
もし肉体が働かないのなら、どうやって自分の役目を果たし、前進するのか。」
「私は人類をより高い道へと導くために来た。
私は特定の宗教に属してはいないが、全ての宗教に敬意を払う。
私は全人類の向上を求めている。」
ババジは人々に改宗させることを好みませんでした。
「あなたの心の宗教に従いなさい。」
ババジが強調したのはサナタンダルマであり、それは宗教ではなく生きる道としてのものでした。
「あなた方全員へのメッセージは、世界で最も大事なことは博愛の心、人間性なのだ。
このために己の安楽を全て捧げなければならない。
自分のことや自分の安楽を考えず、他者のことを考えなさい。
これが偉大な人道の原則である。」人間の持つ弱さを自分自身ははるかに超えていながら、ババジは弱さというものが人間の性質に共通のものであるということを忘れていない。
それゆえに、ババジには罪人に対する思いやりがある。「罪人を軽蔑してはならない。
進歩の遅れた者に対しても優越感を持ってはならない。
悪人を憎んではならない。すべての者を愛し、愛で彼らを導きなさい。」