人の内側には無条件の喜びが存在します。
ハタヨガの経験がある人は、シャバ・アーサナをした後の深いリラックス感、また他人と自分の境界がなくなる感覚を味わったことがあるかもしれません。
無条件の喜びは、物質的に何かを得ることや、称賛を浴びることで得られる喜びをはるかに超えています。
人はこの喜びを求めていますが無知であるため、欲望を満足させることで喜びを得ようとします。
ある物を手に入れることがいかに素晴らしいかと思い込み、物をひどく欲しがることが欲望です。
欲望とは思い込みであり、あやまった認識です。
そして、物をを手に入れることで得られる喜びはつかのまのものであり、得られない不安や、失う心配によって苦しみが生まれます。
強い欲望の結果は虚しいものであり、無条件の喜びを知るためには不必要であり障害となる理由から「無執着」がヨーガ・スートラに説かれているのです。