人生を豊かに導く智慧

私たちの中に根付いているヴェーダの思想

六世紀。
インドから中国・朝鮮経由で、日本に仏教が伝わりました。
私たち日本人の精神、思想において、仏教から受けた影響は計り知れません。

お釈迦様が興した仏教は、お釈迦様がお生まれになったインドのヴェーダの思想を基盤として新しくつくられたものです。

つまり、私たちは仏教を通じて、このヴェーダの思想を既に受け入れているのです。

ヨガが人気を博しあっという間に広がり、その勢いが衰えることなく今も続いていること、
またインドに憧れるインド好きな日本人が多いこと、
その理由は仏教を通じてインドの思想が私たちの中に流れており、
無意識のうちにルーツを求め、インドの文化に魅せられるからでしょう。

では、ヴェーダの思想とは具体的にどのようなものでしょう。

それは叡智にあふれ、人生を豊かに、より良きものにする知識が集約されています。

簡単にご紹介します。

ヴェーダの歴史

1920年にインダス河の流域に置いて大規模な発掘調査が行われました。

その結果、紀元前230年~1800年、モヘンジョダロとハラッパーを二大中心地として、高度に発達した都市文明が栄えていたことが判明しました。
インダス文明は、中国の黄河、メソポタミア、エジプトと並び、日本において古代四大文明と呼ばれるものの一つです。

インダス文明が終わる頃、アーリヤ人がインド西北部に侵入し、ハラッパ―遺跡の近くパンジャーブ地方に定着しました。
そして紀元前1200年頃を中心に、インド最古の文献「リグ・ヴェーダ」をまとめました。

ヴェーダは「リグヴェーダ」を始めとする、バラモン教の聖典を指します。

皆さんがご存知の「アーユルヴェーダ」は、このリグヴェーダとアタルヴァヴェーダが起源とされています。
リグヴェーダには、病理学や治療法、トリドーシャ理論、ハーブ製剤が記され、アタルヴァヴェーダには、自然科学、診療八科目、長寿法、強精法などが記されています。

ヴェーダは、自然科学、天文学、医学、化学、建築学、哲学などあらゆる領域を網羅しています。

さらに有名な「ウパニシャッド」は、このヴェーダの中の奥義書と呼ばれる、秘説を集めた哲学的部分です。
ヴェーダの最後の部分にあるため、「ヴェーダーンダ」とも呼ばれます。アンタは「終わり」を意味するサンスクリット語であり、「ヴェーダの極致」と理解されるようになりました。

インド哲学はここから誕生したと考えられています。

古くからヴェーダは、大変神聖視され、人間の著作ではなく、聖仙(リシ)によって神秘的な霊感を通じて聞かれたものとされ、「天啓聖典」と呼ばれています。
ヴェーダの著者である聖仙は、僧侶であり、科学者でもあり、医師でもありました。

また、ヴェーダは口伝えによって伝えられ、紀元数世紀になり文字に書き記されました。

 

参考文献:インド思想入門 ヴェーダとウパニシャッド/前田専學/春秋社

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