人生を豊かにする智慧⑪悟りを求めよ

賢者とは

善と楽は同じにあらず。
これら二つは、末に異なり、どちらも行為を促す。
祝福されるは善を選ぶ者にて、楽を選ぶ者は目標を失する。
善と楽は共に人の前に置かれてあり、賢き者は二つを見、その違いを知るなり。
賢き者楽より善を好み、愚かなる者肉欲に迷いて、善より楽を好むなり。

(インド古代聖典 カーサ・ウパニシャッドより)

 

トリグナとこの世の束縛

前回3つのグナ(トリグナ)をご紹介しました。

サットヴァ、ラジャス、タマスの3つのグナは、世界のあらゆるものに備わっています。

サットヴァ・・・純質。知性。平等。温和。満足。

ラジャス・・・激質。貪欲。渇望。反感。痛み。横柄。自尊心。

タマス・・・暗質。無知。怠慢。高慢。不安。不活発。眠り。

幸福を感じるためには、自分のサットヴァ性を上げることです。

一人の人間の心でも、サットヴァ、ラジャス、タマスの性質が混ざり合っています。
また、人生の段階においても異なっていて、若いころはラジャス性だった人が、年齢と共にサットヴァ性に変化することもあります。

そして、サットヴァ>ラジャス>タマスの順で、この世の束縛から解放されています。
この世に束縛されるとは、物質世界に捉われ、本来の自己を見失っている状態を指します。

サットヴァ性の人が束縛から解放されない理由

サットヴァは純質で理想的とされ、他のグナと比べて最も束縛から解放されています。
他のグナに比べて、本来の自己に近づいている状態です。

サットヴァ性の人は理性的で調和的、温和で健康で心身共に満たされています。
ですが、まだ完全な状態ではなく、本来の自己を見失いこの世に束縛されています。

苦しみの多い周りの人に比べて、自分がより幸せであることを感じているため、自分が理想的な悟りの境地にいると勘違いしています。

そして悟りを求めるのではなく、苦しむ人々を救う努力に心を向けます。

誰かを救うことは偉大な考えですが、自分がまだ悟りの境地に到達していない状態で他者を救おうとするのは、おぼれている人がおぼれている人を助けようともがくことと同じです。
一人の人を救うことすらままならないでしょう。

サットヴァ性の人は、本来の自己に到達する努力をする時間をつくることを忘れてはなりません。

ラジャス性の人、タマス性の人が束縛から解放されない理由

ラジャス性やタマス性の人は自分が束縛されていることを承知しており、解放されることの大切さを知っています。
いまの幸せがとても儚(はかな)いもので、その幸せの周りには苦しみがつきまとうため、いつ楽しみが苦しみに変わってもおかしくないとわかっています。
そのため「永遠に続く幸せ」を夢見ています。

しかし、自らの欲望を満たすために時間と労力を使い果たします。
欲望が満たされると、また次の欲望が生まれ、それを追い続けるうちに一生が終わりを迎えます。
そして転生し、ふたたび同じ苦しみをを繰り返します。

心の働きを止める

サットヴァ、ラジャス、タマスにはそれぞれの苦しみがありますが、苦しみのすべての原因は私たちの心の働きです。

自分の心の働きが苦しみを作り出しているので、「この心の働きをとめない限り、私たちは幸福にはならない」という教えが、ヨーガの経典「ヨーガ・スートラ」で説かれています。

心の働きを止めることが、ヨーガの目指すところです。

心の働きを止めるということは、心を失って人間性をなくすという意味ではありません。

参考文献
・インドの聖典 ムニンドラ・パンダ/(有)アートインターナショナル
・現代人のためのヨーガ・スートラ グレゴール・メーレ/ガイア・ブックス

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