悪いカルマを増やさないために
人は習慣によって、他人を判断したり、怒ったり、言葉で傷つけるという行為をします。
とっさに嘘をつくこともあります。
その結果、悪いカルマを増やします。
悪いカルマをつくらないためには、意識的に一つ一つの行為をすることです。
自分の良心の声に耳を傾ける、
過去に、他人に怒りをぶつけてしまった後の罪悪感を思い出す、
などして、自分の習慣から来る感情的な反応を避けなければなりません。
怒りが出るならば、「ヨーガ・スートラ」においてパタンジャリが伝えているように、怒りの反対にある「許す」ことについて考えます。
不安や恐怖に支配されるならば、「勇気」について考えます。
これを言えば相手を傷つけるとわかっているならば、沈黙します。
習慣はなかなか変えられないかもしれませんが、悪いカルマをつくらないためには、忍耐の心を持って自分の行動を改善するしかありません。
「忍耐せよ。忍耐は仁徳であり真実であり犠牲であり光栄であり徳である。」(インドの聖典『ラーマーヤナ』より)
賢者は必要なこと、相手を高めることだけを話します。
愚者は他人の利益よりも自分の利益を求め、他人に苦痛を与え、その報いを受けます。
さらに詳しく知りたい方は、「クリヤーヨーガ:道を照らす光」をご覧ください。
参考文献:「クリヤーヨーガ:道を照らす光」、「パタンジャリとシッダのヨーガスートラ」
◎クリヤーヨーガ:道を照らす光
「なぜババジのクリヤー・ヨーガの実践は必要なのか。
待ち受ける試練やその解決法は。
鍵は真の自己の知識とエゴの明け渡しにある。
だが実行にはしばしば助けが必要だ。
行法の実践者、未経験者の区別なく、すべての人を後押しする洞察あふれる書。」
◎パタンジャリとシッダのヨーガスートラ
「本書は、パタンジャリのヨーガスートラの他に類を見ない解説書となっている。各節の解説に加え、南インドの聖典ティルマンティラム(ティルムーラル著)とヨーガスートラを比較し、多くの類似点を示し、さらにはババジ・ナーガラージ(パラマハンサ・ヨガナンダ著『あるヨギの自叙伝』で有名)が現代に復興したクリヤーヨーガの技法との関連も示している。クリヤーヨーガの技法の意義を教えてくれる、あるいは再確認させてくれる本書は、クリヤーヨーガ実践者には必携の書である」