我々は幸福を求めて暮らしています。
それも永続する幸福を心から願います。
一時的に自分を満足させることはできます。
しかし満足の後には不満が生まれ、満足と不満を交互に感じながら、心の奥では本当の幸福を求め続け、永遠の愛を手に入れたいと切望しています。
なぜ本当の幸福や永遠の愛を追い求めているのかというと、我々は本当の幸福、平安というものを経験しているからです。
我々がこの世に生まれる以前に、天界で経験しています。
美しい音楽を聴くこと、美しい景色を眺めたいと望むことは、天界における経験から来るものだとパラマハンサ・ヨガナンダ師は言われます。
自らの欲望に振り回されることに飽き飽きした人は、一時的な幸福のその奥にあるものを求めます。
欲望を満たしても満足できない原因が内なる存在にあることを知り、そこに向かいます。
我々がこの地球に存在する理由がただ一つだけあるとヨーガでは言われます。
それは幸せになることではありません。
自分自身を知り、偽りの自分を手放すことです。
このことを知っていようと知らなかろうと、人はみなそこに向かっています。
ヨーガは何かを信じるというものではありません。
身体と心の相互作用をもとに、プラーナーヤマ科学を通して調和させます。
特にババジのクリヤ・ヨガは、この偽りの自分を手放すのに役立つ非常に合理的な技法です。
クリヤ・ヨガは、隠遁生活を送る人々のためだけのものではなく、様々な場所で暮らしている人々のものであり、すべての人のものであり、真の平和、魂の喜びを感じることができます。
※昔からのヨギの禁令があり、クリヤ・ヨガの内容をすべて公開することは禁じられており、「あるヨギの自叙伝」では、クリヤ・ヨガの概略を知ることができます。
知りたい方は「あるヨギの自叙伝」をご覧ください。
参考文献:「あるヨギの自叙伝」、「パラマハンサ・ヨガナンダとの対話」、クリヤー・ヨーガ 道を照らす光
◎あるヨギの自叙伝
「ヨガを行ずる者をヨギという.本書は,ヨガの聖者,パラマハンサ・ヨガナンダ師が,波瀾に富んだ自己の生涯,インドの偉大なヨガの聖者たち,ヨガの数々の奇跡を近代科学の言葉で記述した興味つきぬ自伝.読者諸氏は,師の魅力的な人物,生涯,そしてヨガが有する霊的世界に,必ずや引きこまれるであろう.」
◎パラマハンサ・ヨガナンダとの対話
「パラマハンサ・ヨガナンダの直弟子スワミ・クリヤナンダ(J.ドナルド・ウォルタース)が、師と人々との対話を記録・編集した対話集。」
◎クリヤー・ヨーガ 道を照らす光
「本書には、既にクリヤーヨーガを実践している者だけでなく、クリヤーヨーガに興味を持つ方々にも有用なクリヤーヨーガの必要性、霊的な道を歩むために必要なこと―知識、目標とすべきこと、途上に横たわる困難、そしてその克服の仕方に関する情報―が書かれています。本書がクリヤーヨーガに興味を持つすべての求道者の灯火となれることを願っています。」