人の心を信じる

インド独立の父と呼ばれたマハトマ・ガンジー師。
その非暴力の教えは海を渡り、多くの人々に影響を与えました。

アメリカ公民権運動のリーダー、キング牧師もその一人です。

There is no path to peace. Peace is the path.

平和への道があるのではありません。平和こそが道であります。
(マハトマ・ガンジー)

若いころガンディ師はロンドンで法律を学び、南アフリカでインドの会社に勤めました。

ここで屈辱的な人種差別を経験し、南アフリカのインド人社会を巻き込んだ抗議運動を進めることになりました。

この運動のなかから生まれたのが、サチャ(サティア)グラハという非暴力の抵抗運動でした。

サチャ(サティア)とは真理であって、愛と同じであり、グラハは力で、真理の力、あるいは愛の力という意味です。

〈サティアグラハの誓い〉
「暴力を用いぬこと、真理に従うこと、盗みをせぬこと、禁欲を守ること、何物も所有せぬこと、労働をいとわぬこと、嗜好品をつつしむこと、何物をも恐れぬこと、いかなる宗教をも平等に尊敬すること、スワデン(自家製品または国産品)を用いること、卑賎民を開放すること、これら11か条の誓いを、謙譲の精神をもって守ること」

ガンディ師はインドの数百万の無学文盲の人々の心の中に息づいていました。
マハトマ(偉大な魂)という称号は、民衆が自らすすんでガンディ師に捧げたものでした。
ガンディ師が腰巻しか身に着けていないのは、大衆のためであり、それ以外は買うことができない貧しい大衆と、彼が一体であることを示すシンボルでした。

盲腸の手術を受ける際、麻酔を拒み、手術の間中弟子たちと元気に話をして、終始穏やかに微笑んでおられたという逸話も広く知られています。

 

愛をもって憎しみに、非暴力をもって暴力に立ち向かい、武器を取るよりは甘んじて無残な死を選びました。

「私は国家主義者である。だが、私の国家主義は、宇宙のように広い国家主義である。
それは、地球上のあらゆる国々を含み、世界中のすべての人々の繁栄を目標としている。
私は、私の祖国インドが、他国の灰の上に栄えることを望まない。
私はインドが、一人の人間からも搾取することを望まない。
私はインドが強力になることを望むが、それはその力を他国にも分け与えることができるようになるためである。」
(マハトマ・ガンジー)

マハトマ・ガンジーは、断食後のか細い体に3発の銃弾を受けて地面によろめき倒れたとき、彼はヒンズー教徒らしく合掌した両手を挙げて、無言の許しを表しました。
その悲報を受けた当時のインド首相ジャワハルラル・ネールは、次のように語りました。

「彼は真の意味における国民の父であったが、凶弾に倒れた。
何百万人もの人々が、今やその光を失って嘆き悲しんでいる。
この国を照らしていたその光は、ありきたりの光ではなかった。
この光は、今後も千年はこの国を照らし続け、世界もまたそれを見るであろう。」

インドの独立とならぶ、ガンディ師のもう一つの功績は、カースト制度の最下層におかれている不可触選民を「ハリジャン」(神の子)と呼び、その地位改善に尽力したことです。

みずからハリジャンの女の子を養女としました。

さらにインドにおける少数派であるイスラム教徒を含むその他の少数派との結束にも努力しました。

ガンディ師は、世界のあらゆる宗教を敬虔な態度で研究しました。

「私は、キリスト教の聖書も、コーランも、ゼンド・アヴェスタもヴェーダと同様、神の霊感によって書かれた書であると信じている。」

「もしキリストが、今日地上に再び下生しておられたら。『わたしに向かって、主よ、主よ、と言う者がみな天国に入るわけではない。ただ天にいます父のみ旨を行う者だけが入るのである』と記されているように、彼は、キリストの名さえ知らない多くの人々にも祝福を与えられるであろう。
イエスは自分自身の生涯を通して、われわれすべての者が目指すべき壮大な目的と唯一の目標を示された。
彼は単にキリスト教徒の師ではなく、全世界、全人類の師であると私は信じている。」

そのマハトマ・ガンジー師は、インドの自身のアシュラムにおいて、パラマハンサ・ヨガナンダ師からババジのクリヤ・ヨガの伝授を受けました。
二人の聖者が初めて会った時の様子や、静かな平和に満ちたガンディ師のアシュラムの様子、ガンディ師がクリヤ・ヨガを伝授されたときの様子が「あるヨギの自叙伝」に詳しく描写されています。
ぜひご覧ください。

参考文献;あるヨギの自叙伝

◎あるヨギの自叙伝
「ヨガを行ずる者をヨギという.本書は,ヨガの聖者,パラマハンサ・ヨガナンダ師が,波瀾に富んだ自己の生涯,インドの偉大なヨガの聖者たち,ヨガの数々の奇跡を近代科学の言葉で記述した興味つきぬ自伝.読者諸氏は,師の魅力的な人物,生涯,そしてヨガが有する霊的世界に,必ずや引きこまれるであろう.」


◎クリヤー・ヨーガ 道を照らす光

「本書には、既にクリヤーヨーガを実践している者だけでなく、クリヤーヨーガに興味を持つ方々にも有用なクリヤーヨーガの必要性、霊的な道を歩むために必要なこと―知識、目標とすべきこと、途上に横たわる困難、そしてその克服の仕方に関する情報―が書かれています。本書がクリヤーヨーガに興味を持つすべての求道者の灯火となれることを願っています。」

◎ババジと18人のシッダ

「心身の健康と覚醒をもたらす技法として伝えられてきた「クリヤー・ヨーガ」。その創始者である古代インドのシッダ(ヨーガの達人)たちと、技法を近代に伝えたという伝説の聖者、ババジ・ナーガラージについて、豊富な引用と逸話を交えて伝えている。今も全容を知る者が少ない「クリヤー・ヨーガ」について、その技法の概要と裏付けとなる法則についても明快に述べている。ヨーガへの理解をさらに深めたい人の必読書。

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かねてよりワークショップ開催のご要望をいただいていたのですが、コロナの影響で延びに延び、やっと実現する運びとなりました。普段は除霊や開運調整を行っていますが、ワークショップでも簡易除霊を行います。そして自己を癒すワーク、その後願望実現ワークを行います。今は願いが叶う時代です。人々の意識が高まり。それが可能になりました。いくつになっても、夢は叶います。

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