人は奇跡を経験している

インドの聖女、シュリ・アーナンダ・マイー・マー(幸福に浸る聖母)は次のように語りました。

「本当に、この世のあらゆる事柄は、意志の力によって成し遂げられます。もし誰かが、決意と忍耐を持って実践することが出来るなら、その人の活動は、霊感によって導かれるでしょう。このような活動家は、神の力に支援されます。」

 

この言葉は、かつてアメリカにおいて人種差別と戦い、公民権運動をリードしたキング牧師の話を思い出させます。

キリストの声を聞いたキング牧師

キング牧師はマハトマ・ガンディ師の非暴力の教えに共感し、非暴力による差別抵抗活動を先導しました。

しかし、キング牧師が運動の指導者として日に日に有名になることを快く思わない活動家もいました。

さらに白人による嫌がらせ、脅迫、活動資金を着服しているというデマ、不当な逮捕などで、20代の若かりし頃のキング牧師は精神的に参っていました。

ある晩真夜中に悪質な脅迫電話がかかり、ついに眠れなくなります。

弱気になったキング牧師が神に祈ると、キリストの声が聞こえてきたのです。

 

わたしは耐えられないところまできた。

わたしは弱かった。その時、何かが私に語りかけた。

「お前は父親に電話してはならない。母親に電話してもならない。

父親がかつて話してくれた人がもつ何かに頼るほかない。

つまり、行き詰ったときに道をつくってくれる力に頼るのだ。」

そのとき、わたしが知ったのは、宗教がわたしにとって現実的なものでなければならないこと、そしてわたし自身が神を知らなければならない、ということだった。

そこで、わたしは祈りに祈った。

声を大にして祈った。

「主よ、わたしは正しいことをしようとしてここにいます。

自分は正しいと思っています。

掲げている大義も正しいと思っています。しかし主よ、本当のことをいうと、わたしはいま、くじけそうなのです。

つまずきそうになっています。

勇気を失いそうです。人々にこんな姿を見せたくありません。」

そのとき、わたしは内なる声を聞いたようだ。

「マーティン・ルーサーよ、正義のために立ち上がれ、真実のために立ち上がれ。

見よ。わたしはお前のそばにいるだろう。世の終わりまで。」

戦い続けろというイエスの声を聞いたのだ。

イエスはけっしてわたしを一人にしないと約束くださった。

 

 

この経験で、キング牧師は新たに勇気と力を与えられました。

神を身近に感じたのは、これが初めての経験だったと後に回顧しています。

シュリ・アーナンダ・マイー・マーが語るように、まさにキング牧師の活動は霊感に導かれ、神に支援されたのでしょう。

キング牧師は、後にノーベル平和賞を受賞し、議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)を受賞しました。
これはアメリカ合衆国議会が国内外の文民に授与する最高位の賞です。

無神論者はそれはキング牧師の意志の力であり、実力だと言うかもしれません。

しかし、人間一人の力には限界があります。
キング牧師が窮地に陥った時に、キリストの声に勇気を与えられ支えられたように、大いなる力に我々は支えられています。

誰しも、間一髪のところで助けられたことや、窮地に陥った時に救い出された経験があるでしょう。

神の力、神の恩寵としか呼べない出来事を経験したことが一度くらいはあるのではないでしょうか。

人は何度も神の奇跡を経験しています。

参考文献:シュリ・アーナンダマイー・マーの生涯と教え
(巻末に掲載されている訳者コメントには、訳者の個人的見解、神々に対する不適切な表現が含まれています。本文だけをご参考にしてください。)

◎シュリ・アーナンダマイー・マーの生涯と教え
『あるヨギの自叙伝』でも紹介された至福に浸る聖母の生涯と教えを、アメリカの大学教授が記述した名著。神に酔い、恍惚として至福に満ちる。
「何が起ころうと、それは大したことではありません」

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かねてよりワークショップ開催のご要望をいただいていたのですが、コロナの影響で延びに延び、やっと実現する運びとなりました。普段は除霊や開運調整を行っていますが、ワークショップでも簡易除霊を行います。そして自己を癒すワーク、その後願望実現ワークを行います。今は願いが叶う時代です。人々の意識が高まり。それが可能になりました。いくつになっても、夢は叶います。

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