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新型コロナウィルスの影響によるトレンドの変化
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、音楽や本のトレンドに変化が起きている、という記事がありました。(COURRiER JAPONより)
興味深い内容でしたので、転載します。
聞きたいのはジャズ、読みたいのは古典─「自主隔離生活のトレンド」
新型コロナウィルスの影響で、今求められているのは「普遍性」
「自主隔離生活のなか、人々はジャズやクラシック音楽を聞き、ロシア文学やSF映画を鑑賞している。そしてパンデミック以前に人気を集めていたエレクトロニカ(電子音楽)や、バディ映画(2人1組の主人公が活躍する映画)から心が離れはじめているのだ」と米誌「ファスト・カンパニー」は報じている。
同誌は、レビュー収集サイト「TasteDive(テイスト・ダイブ)」による統計を紹介。
それによると、ジャズミュージシャンのルイ・アームストロングに対する興味関心が、隔離生活前に比べて約19%上昇していたという。
逆に、人気歌手ビリー・アイリッシュは11%落ちていた。また、人気映画『食べて、祈って、恋をして』は12%減、『ザ・ゴールドフィンチ』は10%減だ。
読まれる本も変化しており、レフ・トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』への興味関心は13%上昇、そしてナシーム・ニコラス・タレブのビジネス書『ブラック・スワン』は12%上昇した。
本の売上も爆発的に上昇している。
ビジネスニュースメディア「マーケット・ウォッチ」によると、たとえばイギリスの書店「ウォーターストーンズ」が運営しているネットショップでは、売り上げが前週比400%も伸びたことがあった。
金融危機が起きた2007年から2010年には本の売り上げが毎年増加していたというが、今回のコロナ危機でも同じことが起きているようだ。
そして同書店でもやはり古い作品が売れているようで、トニ・モリスンの『ビラヴド』、F・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』そしてガブリエル・ガルシア=マルケスの『コレラの時代の愛』の人気が高い。
「こうした結果には、隔離生活で感じる内省的な感情が影響しているのでしょう。」
そう「ファスト・カンパニー」に語るのは、人工知能プラットフォーム「Qloo(クルー)」の創設者でCEOのアレックス・エリアスだ。同社は昨年、前出の「テイスト・ダイブ」を買収している。
「本や映画、そしてテレビ番組にいたるまで、時代物に対する需要が激増しています。人々は今と違う時代へ旅したい気分なのです。」
クラシックな作品の人気が高まっていることからわかるように、今は「刹那的なコンテンツが求められていない」のだとエリアスは続ける。また、ジャズやブルースに対する興味関心が高いことについて、「こうしたジャンルの音楽は、困難や痛みと向き合い、美しいものに昇華するものである」ことを指摘した。
人は、つらく苦しい時こそ、普遍的で、苦しみを乗り越えられるような力を与えてくれる作品を求める傾向にあるのだろう。」
人の意識はつながっている
人の意識は深層でつながっており、そこでは自分と他人の区別がないこと、そしてその影響を受けながら生かされていると実感した記事でした。
というのも、家ではジャズやクラシックを聴きながら古い本を読み、自省モードで過ごすという、まさに記事の内容と同じことをしていたからです。
人の意識は大海の泡のごとく。が、泡は崩壊して海となります。海は一つの大きな意識です。