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幸せになることは難しいことではない
幸せは世界中の誰しもが望むものです。
フランスの哲学者アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)は、幸せになることはさほど難しいことではない、
重大な理由もないのに自分を不幸だという人たちは、考え違いをしているのだと記しました。
アランの「幸福論」(1925年)は、1000年も前に書かれ、時代を超えた今も読み継がれている世界的名著であり、幸せになるための心がけが凝縮されています。
アランの幸福論に目を通すと、幸せを感じて生きている人は、幸せであることを選んでいる人だということがわかるでしょう。
不安や恐れを感じたとしても、また不快な出来事に遭遇しても、その都度意志の力によって意識を切り替えている人です。
「幸福はなろうとしないとなれないものである。なぜなら気分というものはいつも悪いものだからである。」
「悲観主義はは気分によるもので、楽観主義は意志によるものである」
体の不調によって気分は悪くなるもので、気分のアップダウンは誰しもに起きていることであり、それは不幸というものではない。
また意志の力で楽観的であろうとしなければ、人は悲観的になりやすいものだと伝えています。
恐怖は病気である
「恐怖や不安というものは、病気である」とあります。
恐怖や不安は病気の進行を早めます。
自分の病名を診断された恐怖から生まれる心の動揺は、病気をさらに悪化させるが、恐怖や不安を取り除いてくれる薬や食事療法はない、とアランは語ります。
では、どうすればよいのでしょうか。
アランは、健康になるには「自分の体は健康だ」と思い起こすことだと言います。
健康な人は、礼儀正しく親切に振る舞います。
この健康な人が取る行動と同じように振る舞うことが、健康のしるしであると。
これはまさに願いを叶える定理と同じです。
自分は健康だという思いに浸りながら日常生活を送ると、その思いが現実化します。