ヒーリング

ヒーリング技術の進化~西洋式レイキの特徴と比較

レイキ
vibration

西洋式レイキ

西洋式レイキは、現代社会において、心身の健康と調和を求める多くの人々に支持されているヒーリングテクニックの一つです。そのルーツは、20世紀初頭に日本の臼井甕男(うすいみかお)によって創始された臼井式レイキに遡りますが、第二次世界大戦後、ハワイを経由してアメリカを中心に広まり、独自の発展を遂げました。本稿では、西洋式レイキの歴史的背景から、その特徴的な技術、日本伝統式レイキとの比較、そして多様な実践方法まで、詳細に解説します。

1. 西洋式レイキの歴史・臼井式レイキから世界へ

西洋式レイキの旅は、臼井甕男が1922年に創始した臼井式レイキから始まります。臼井氏は、鞍馬山での修行中に神秘的な体験をし、レイキ(霊気)という生命エネルギーを活用したヒーリング技術を開発しました。この技術は、弟子たちによって日本国内に広められましたが、第二次世界大戦後、日系アメリカ人の高田ハワヨ(たかたハワヨ)によってハワイに持ち込まれ、その後アメリカ本土へと伝えられました。

高田ハワヨは、レイキを西洋文化に適合するようにアレンジし、独自の解釈を加えました。彼女は、臼井式レイキの基本的な概念を尊重しながらも、シンボルとマントラの活用を重視し、アチューメント(伝授)のシステムを確立しました。高田ハワヨの教えは、アメリカを中心に急速に広まり、西洋式レイキとして発展しました。

特に1980年代以降、西洋式レイキは世界的な広がりを見せ、様々な流派やバリエーションが誕生しました。この時期に、西洋式レイキは再び日本に逆輸入され、現在では、世界中のレイキプラクティショナーの大部分が西洋式レイキを実践していると言われています。この再上陸の過程で、日本の伝統的な臼井式レイキとは異なる、西洋独自の解釈や実践方法が加わり、より実践的なヒーリング技術としての側面が強調されるようになりました。

2. 西洋式レイキの特徴・シンボル、マントラ、アチューメント、そして実践技術

西洋式レイキは、その独特な特徴によって、他のヒーリング手法と明確に区別されます。主な特徴として、以下の点が挙げられます。

2.1. シンボルとマントラの活用・エネルギー操作の鍵

西洋式レイキの最も顕著な特徴の一つが、特定のシンボル(象徴)とマントラ(真言)を用いることです。これらのシンボルとマントラは、単なる記号や言葉ではなく、エネルギーを操作し、ヒーリング効果を高めるための具体的なツールです。

シンボル・エネルギーの視覚的ポータル

幾何学的な図形・ 西洋式レイキのシンボルは、特定の幾何学的な図形で表され、それぞれが特定のエネルギーの周波数や振動数を持つとされています。これらの図形は、エネルギーの流れを活性化させ、特定の目的を達成するために用いられます。

意図の増幅・ シンボルは、施術者の意図を増幅し、エネルギーをより集中させる効果があります。シンボルを心に描いたり、手で描いたり、または言葉でイメージすることで、施術者の意図が明確になり、レイキエネルギーがより効果的に働くようになります。

レベルに応じた伝授・ シンボルは、レイキのレベルに応じて段階的に伝授されます。初期のレベルでは、基本的なシンボルが伝授され、レベルが上がるにつれて、より強力で複雑なシンボルが伝授されます。これにより、施術者は自身の成長に合わせて、より高度なエネルギー操作を習得できます。

象徴的な意味合い・ 各シンボルには、特定の意味や象徴的な解釈が存在します。これらの意味を理解し、シンボルを意識的に活用することで、ヒーリング効果を向上させることができます。例えば、「力のシンボル」はエネルギーを活性化させ、「調和のシンボル」はバランスを整え、「遠隔のシンボル」は時空を超えてエネルギーを送るために使用されます。

マントラ・音によるエネルギー調整

特定の言葉やフレーズ・ マントラは、特定の言葉やフレーズを繰り返し唱えることで、音の振動を通してエネルギーを調整する役割を担います。マントラは、特定のエネルギー周波数と共鳴するように設計されており、唱えることで、そのエネルギー周波数と共鳴し、エネルギーの流れを活性化させます。

意図の明確化・ マントラは、施術者の意図を明確化し、エネルギーを特定の目的に向かわせる役割を担います。特定の目的(例・癒し、浄化、保護)に合わせてマントラを選ぶことで、レイキエネルギーをより効果的に活用できます。

シンボルとの組み合わせ・ マントラは、シンボルと組み合わせて使用されることが多く、これにより、エネルギーの操作がさらに強化されます。シンボルを心に描きながら、対応するマントラを唱えることで、より強力なヒーリングを促すことができます。

心とエネルギーの同期: マントラを唱えることで、施術者の心とエネルギーが同期し、より強力なエネルギーを流すことができるとされています。マントラの音は、瞑想的な状態を促し、施術者をより高いレベルの意識へと導きます。

2.2. アチューメント(伝授)・レイキエネルギーへのアクセス

西洋式レイキにおいて、アチューメントは、レイキエネルギーへのアクセスを可能にするための重要な儀式です。アチューメントは、レイキマスターによって行われ、施術者のエネルギーチャネルを開き、レイキエネルギーをスムーズに流せるようにします。

エネルギーチャネルの開放・アチューメントは、施術者の身体的なエネルギーチャネルを開き、レイキエネルギーがスムーズに流れるようにします。これにより、施術者は自己や他者にレイキエネルギーを送ることができるようになります。

エネルギー振動数の調整・ アチューメントは、施術者のエネルギー振動数をレイキエネルギーの周波数と共鳴するように調整します。これにより、施術者はレイキエネルギーにアクセスしやすくなり、効果的なヒーリングができるようになります。

段階的なアチューメント・西洋式レイキでは、通常、複数回のアチューメントが行われます。初期のアチューメントでは、基本的なレイキエネルギーへのアクセスが可能になり、レベルが上がるにつれて、より強力なエネルギーやシンボル、マントラが伝授されます。段階的なアチューメントは、施術者が自身の成長に合わせて徐々にレイキエネルギーを活用できるよう、綿密に計画されています。

レイキマスターの役割・ アチューメントは、経験豊富なレイキマスターによって行われます。レイキマスターは、レイキエネルギーの知識と経験を持ち、適切にアチューメントを行うことができる人物です。アチューメントの際には、マスターと施術者の間にエネルギーの交流が行われ、施術者のエネルギーシステムがレイキエネルギーに対応するように調整されます。

アチューメントのプロセス・アチューメントのプロセスは、流派によって異なりますが、通常は瞑想的な状態の中で行われます。マスターは、特定の意図とエネルギーを使い、施術者のチャクラやエネルギーフィールドを活性化させます。アチューメント中、施術者は、エネルギー的な感覚や、身体的な感覚を感じることがあります。

アチューメント後の変化・ アチューメント後、施術者は、レイキエネルギーの流れを感じやすくなり、自己ヒーリングや他者へのヒーリングを行うことができるようになります。また、アチューメント後には、エネルギーの変化や浄化のプロセスが起こることもあります。

2.3. 実践的なヒーリング技術・心身の調和を促す

西洋式レイキは、実践的なヒーリング技術として、クライアントの心身の健康を促進するために活用されます。施術者は、特定のテクニックを用いて、レイキエネルギーを効果的に送り、心身のバランスを整えます。

ハンズオンヒーリング・ハンズオンヒーリングは、西洋式レイキの基本的なヒーリング技術です。施術者は、クライアントの身体に手を当て、レイキエネルギーを直接送ります。手を当てる場所は、クライアントの症状や状態に合わせて調整されます。

直感的なヒーリング・ レイキの実践を重ねるにつれて、施術者は、より直感的にヒーリングを行うことができるようになります。施術者は、クライアントのエネルギーフィールドや症状を感じ取り、直感的に必要な場所に手を当て、エネルギーを送ります。

遠隔ヒーリング・ 西洋式レイキでは、遠隔地にいるクライアントにもヒーリングエネルギーを送る遠隔ヒーリング技術が用いられます。遠隔ヒーリングは、特定のシンボルやマントラを用いて行われ、場所や時間に関係なく、クライアントにエネルギーを送ることができます。

チャクラヒーリング・ 西洋式レイキでは、チャクラ(エネルギーセンター)を活性化させ、バランスを整えるチャクラヒーリングが用いられます。チャクラは、身体の特定の部位に対応するエネルギーセンターであり、チャクラのバランスを整えることで、身体全体のエネルギーバランスを調整します。

感情的なヒーリング・ 西洋式レイキは、身体的な不調だけでなく、感情的な問題やトラウマの癒しにも効果があるとされています。レイキエネルギーは、過去の感情的な傷を浄化し、心の平和を取り戻すのを助けます。

自己ヒーリング: 西洋式レイキは、他者へのヒーリングだけでなく、自己ヒーリングにも有効です。自己ヒーリングは、日々の生活の中で、ストレスを軽減し、心身のバランスを整えるための有効な手段となります。

3. 日本伝統式レイキとの比較・異なるアプローチと目的

西洋式レイキと日本伝統式レイキ(臼井式レイキ)は、どちらも臼井甕男を起源とするレイキですが、そのアプローチや目的には大きな違いがあります。

特徴    西洋式レイキ    日本伝統式レイキ(臼井式レイキ)
主な目的    ヒーリング技術としての側面が強く、身体的な治療やストレス解消、リラクゼーションを重視。    心身の健康促進、自己実現、人格向上を目指し、より精神的な側面を重視。

アプローチ    実践的なヒーリング技術を重視し、シンボルやマントラを活用し、アチューメントによってエネルギーを使えるようにする。    自己鍛錬法や精神的な教えを重視し、日常生活での実践を通して自己の成長を促す。

セッション形式    クライアントに手を当てるセッション形式が一般的。    必ずしもセッション形式に限定されず、自己ヒーリングや日常生活での活用を重視。

シンボルとマントラ    特定のシンボルやマントラを積極的に活用し、ヒーリング効果を高めるとされる。    シンボルやマントラは補助的な役割であり、必ずしも必須ではない。

自己鍛錬    ヒーリング技術を重視するため、自己鍛錬や精神的な訓練は比較的軽視される傾向がある。    自己鍛錬や精神的な教えが重視され、レイキの実践を通して自己の内面を磨くことが目的の一つ。

精神的側面    ヒーリング効果を重視する一方で、精神的な成長や自己啓発は付随的な要素として捉えられることが多い。    精神的な成長や自己啓発を重視し、最終的な目標は「安心立命」や「自己実現」にあるとされる。

流派の多様性    様々な流派やバリエーションが存在し、各流派によって技術やアプローチが異なる場合がある。    流派は比較的少なく、臼井氏の教えを忠実に守ることを重視する傾向がある。

4. 西洋式レイキの多様性:流派、解釈、進化

西洋式レイキは、その発展の過程で、様々な流派やバリエーションを生み出してきました。この多様性は、西洋文化の影響を受け、様々な解釈や応用が加えられた結果です。

流派による違い・各流派は、シンボルやマントラの解釈、アチューメントの方法、ヒーリング技術の実践方法が異なる場合があります。流派によっては、特定のシンボルやマントラを重視したり、特定のヒーリング技術を強調したりします。

独自の解釈・各プラクティショナーは、自身の経験や直感に基づいて、西洋式レイキを独自の解釈で実践することがあります。そのため、同じ流派に属していても、プラクティショナーによってヒーリングのアプローチが異なる場合があります。

融合と進化・ 西洋式レイキは、他のヒーリング手法やスピリチュアルな教えと融合し、常に進化を続けています。これにより、様々なニーズや目的に合わせた、新しいヒーリング技術が生まれています。

個人に合った選択・レイキを学ぶ際には、自分の価値観や目的に合った流派やプラクティショナーを選ぶことが重要です。様々な流派やプラクティショナーを比較検討し、自分に最も適したレイキのスタイルを見つけることが、より効果的なレイキの実践につながります。

5. 西洋式レイキの実践への道・学び、自己探求、そして貢献

西洋式レイキを実践するためには、まず信頼できるレイキマスターからアチューメントを受けることが必要です。アチューメントを受けることで、レイキエネルギーにアクセスできるようになり、自己ヒーリングや他者へのヒーリングを始めることができます。

自己ヒーリングの継続: 自己ヒーリングは、レイキの実践の基本です。毎日、自己ヒーリングを行うことで、心身のバランスを整え、エネルギーの感度を高めることができます。

他者へのヒーリング・レイキのスキルを向上させるためには、他者へのヒーリングも積極的に行うことが大切です。家族や友人、またはクライアントに対して、ヒーリングを行うことで、実践的なスキルを磨き、レイキの効果を実感することができます。

継続的な学習・ レイキのスキルを向上させるためには、継続的な学習が必要です。関連書籍を読んだり、セミナーに参加したり、他のプラクティショナーと交流することで、レイキの理解を深めることができます。

自己探求・ レイキの実践は、自己探求のプロセスでもあります。レイキを通じて、自分自身の内面を深く見つめ、自己理解を深めることができます。

社会への貢献: レイキを実践することで、自分自身の健康だけでなく、他者の健康や幸福にも貢献することができます。レイキは、社会をより良い方向に導くためのパワフルなツールとなるでしょう。

まとめ

西洋式レイキは、臼井式レイキを起源とするヒーリング技術でありながら、西洋文化の中で独自の発展を遂げたものです。シンボルとマントラの活用、アチューメント、実践的なヒーリング技術などが特徴であり、特にストレス解消やリラクゼーション、身体的な不調の緩和に有効とされています。

日本伝統式レイキとは、目的やアプローチにおいて違いがあるため、レイキを学ぶ際には、自分の目的や価値観に合ったスタイルを選ぶことが重要です。西洋式レイキは、世界中で多くの人々に利用されており、その効果や安全性は多くの実践者によって確認されています。レイキの実践は、心身の健康だけでなく、自己成長や社会貢献にもつながる、有意義な道となるでしょう。

ABOUT ME
林 尚慶
林 尚慶
現代陰陽師・ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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