フード

1・江戸時代の究極の開運方法「食は命なり、運命なり」

Sushi 1618638 1280 768x512
vibration

江戸時代の観相家・水野南北が説く

「食は命なり」。この言葉は、私たちにとって非常に身近でありながら、その真意を深く理解している人は少ないかもしれません。江戸時代に観相家として名を馳せ、皇室の庇護を受け、200名もの弟子を抱えた水野南北先生は、この言葉に「運命」という側面を加え、「食は命なり、運命なり」と断言しました。南北先生は、自らの人生を通して、食事を節制することがいかに運命を切り拓くかを示し、晩年には大成功を収めたのです。

この記事では、水野南北先生の教えを通して、食と運命の深いつながりを解き明かし、読者の皆様が今後の人生をより豊かにするための羅針盤となることを目指します。運は天任せではなく、自らの行いでつくることができる。その鍵となるのが「食」であるという、驚くべき教えを紐解いていきましょう。

短命だった悲劇のヒーロー・ヒロインの影に潜む食の乱れ

歴史を振り返れば、短命でこの世を去った偉人や悲劇のヒロインが数多く存在します。彼らがもし、食の節制を心がけていたならば、その後の運命は大きく変わっていたかもしれません。また、成し遂げたい仕事があったにもかかわらず、完成を目前にして病に倒れ、不本意な死を遂げてしまった人々も、食の乱れが原因であった可能性を否定できません。

仕事運、家族運、健康運、人生におけるあらゆる運を向上させたい。そう願うのは、私たち人間にとって自然な感情です。しかし、「すべての運を良くすることは不可能だ」と諦めている方もいるかもしれません。水野南北先生の教えによれば、適切な食生活を実践することで、これらの願いを全て叶え、人生に大満足し、穏やかな最期を迎えることも可能だというのです。この事実は、私たちの人生に無限の希望をもたらしてくれるのではないでしょうか。

水野南北先生の生い立ち・人相に興味を持つようになった原点

水野先生の教えを深く理解するためには、まず先生の生い立ちを知る必要があります。「南北相法極意修身録」によれば、先生は大阪の阿波座(現在の難波)で生まれ、幼い頃に両親を亡くし、親戚に育てられました。両親の愛を知らずに育った孤児が不良になるのは、世の常です。先生も例に漏れず、10歳頃から酒を覚え、お金があればすぐに酒を買い、乱暴を働く日々を送っていました。

18歳の頃、酒代欲しさに悪事を働き、牢屋に入れられてしまいます。この牢屋での体験が、先生の人生を大きく変える転機となりました。牢屋に入っている罪人と、社会で真面目に働く人々の顔には、明確な違いがあることに気づいたのです。

「剣難の相」と食の節制の出会い

牢屋を出た後、先生は町の人相見に自分の相を見てもらったところ、「あなたには剣難の相がある。あと1年の寿命だ」と告げられ、恐怖に打ち震えます。助かる道を尋ねると、「出家して坊主になるしかない」と教えられました。

藁にもすがる思いで、近くの禅寺に駆け込み出家を懇願しましたが、住職は先生の顔を見て、その申し出を断ろうとしました。しかし、「これから1年間、麦と白豆だけの食事を続ける修行ができるなら、弟子にしてもよい」と条件を突きつけます。

生きるために、先生は浜沖士の仕事をしながら、麦と白豆だけの食事を続けました。1年後、再び寺に出向くと、以前相を見てもらった人相見に再会します。驚いたことに、人相見は先生の顔を見るなり、「剣難の相が消えている。何か大きな功徳を積んだのか」と尋ねました。先生は、特に善い行いはしていないが、僧侶になるために食事を節制してきたと答えます。人相見は「それだ。食事を節したことが大きな陰徳を積むことになったのだ」と告げました。

観相家としての道へ

この出来事に感激した先生は、僧になることを諦め、観相の研究を始めます。風呂屋の三助として、湯に入っている客の全身を観察したり、火葬場の隠亡として、死人の相を観察したりしながら、その奥義を探求しました。そして、ついには観相の道を極めたのです。

先生は、米や餅を一切食べず、酒も控えめにして、食事を節制し続けました。そして、晩年には大成功を収めたのです。「食は神なり、命なり、運命の元がここにある」という天啓を伊勢神宮外宮にて得てからは、観相家として必ず的中する判断を得られるようになったといいます。

Rectangle Large Type 2 9be7a24644b3f567f39929e84a866c14

食事量で未来を予測する・水野南北先生の教え

水野先生は、徹底的な観察によって、食事が人に及ぼす影響を見極めました。「運は食なり」と断言し、食の重要性を説いたのです。「食事量が多いか少ないかを見定めることで、その人の苦楽、品格、財物、寿命、そして将来の吉凶を知る法を伝えよう」と、その教えを伝えています。

では、粗食の人、大食気味の人、大食暴食の人、美食贅沢を好む人には、それぞれどのような違いが生じるのでしょうか。

粗食の人・福寿を全うする

先生は「食が分限より少ない人(腹八分の食事をする人)は顔の相が少々悪いといっても吉である。それ相応の幸福の天分があり、さらに短命ということもなく、高齢になっても吉である」と述べています。粗食を続ける人は、たとえ悪相であっても、幸福と長寿を得て、子孫に財産を残し、死後も名を残すことができるのです。ただし、普段粗食でも、時に大食をするなど、食事量が一定でない場合は凶であるとされています。

みどり
みどり
はな
はな

大食の人・苦労が絶えない

「食がその人の分限より多い人(満腹、あるいはそれ以上食べる人)は、どれほど顔の相が良くとも、良いこと悪いこと全てにおいて問題がつきまとう。的確な行動ができない。そのうえ一生を通じての気苦労も絶えることがなく、高齢になってから凶があるだろう」と先生は説きます。大食の人は、たとえ生まれつき恵まれた容姿や才能を持っていても、その運を活かすことができず、苦労が絶えない人生を送るとされています。

大食暴食の人・身を滅ぼす

「いつも好きなだけ食べ、酒を飲む人は、どれほど顔の相が良くても、身分、地位、分際が不安定になり、確立はむずかしく安定しない。貧しい者はますます困窮し貧しくなる。さらに人がうらやむような豊かな人、著名人であったとしても、やがて家をなくすようになる。顔の相が悪いのであれば、息を引き取っても棺一つないと覚悟を決めておいた方が良い」と、大食暴食の恐ろしさを語ります。大食暴食は、その人の人生を破滅へと導く、極めて危険な行為なのです。

ブラウン
ブラウン
ポン
ポン

美食を好む人・破滅への道

「いつも満腹になるまで美味しいものを楽しむ人は、どのように顔の相が立派であっても非常な凶である。慎みを深くしていかなければ家がなくなるうえ、さらに一生を通じての出世や発展もないだろう。貧しい人は苦労をするばかりで生涯その名を残すこともなく、苦しみあえいで死ぬことを知っておくべきである」と、美食を好むことの危険性を強く警告しています。美食は、健康や寿命を損なうだけでなく、その人の人生におけるあらゆる成功を妨げるとされています。

美食がもたらす心の驕り

水野先生は、美食は心の驕りを生むと指摘しています。驕りの気持ちは徳を壊し、悪循環に陥るとしています。また、酒も美食の一つであり、酒をたくさん飲む人は美食大食する人と同義と捉えています。美食を好むことは、欲望を増大させ、謙虚さを失わせる行為であり、自己破滅への道を歩むことになりかねないのです。

徳とは何か・目に見えない財産と能力

水野先生は「運も実力のうち」という言葉を「運は徳によってもたらされる」と解釈しました。徳とは、目に見えない価値ある財産であり、能力であり、徳が多いほど能力が発揮されるとしました。特に、生まれや学歴が良いわけでもないのに、運が強く、金銭的にも人間関係においても豊かな生活を送っている人は、徳を積んだ人であると説いています。

徳には、前世の徳も今世の徳も含まれます。徳がある人は、他人に助けられ、災難や苦難を簡単に切り抜け、最終的に自分の人生に勝つことができるのです。反対に、徳がない人は、能力を発揮できず、世間をうまく渡ることができません。困った時に助けてくれる人がおらず、人間関係にも悩み、前半の人生が良くても、後半は不運に見舞われ、無念な最期を迎えます。

陰徳を積む・真の徳

徳には、陽徳と陰徳があります。慈善事業や寄付、ボランティアなどの目に見える善行を陽徳と呼びます。それに対して、人に見えないところで行う善行を陰徳と呼びます。水野先生は、陰徳こそが真の徳であると述べています。「あなたは何を持っているのか。何を施すというのか。人にとって本当の持ち物は食に他ならない。この本物を施すことを真の陰徳というのだ」と説いています。

お腹いっぱいの人がする施しは、単なる食べ残しの施しであり、真の施しではありません。しかし、自分自身の食事を減らし、その分を他人に施す行為こそが、真の陰徳なのです。陰徳は、天地六合に満ち、短命の定めも長寿に、貧の定めも福に変える力があるとされています。真の陰徳者は、万凶万悪を滅ぼし、無敵であるとまで言われています。

E724e6 50a98e87ad87471e89a1e4f93fdb43d3~mv2

美食、大食が徳を失わせる

  1. 徳は、毎日の食べ過ぎによって失われます。美味しいものをたくさん食べるという行為は、徳を日々目減りさせてしまいます。現代人の多くは、大食、美食を楽しんでいますが、水野先生の教えによれば、その行為は自ら運を悪くしていることになります。
  2. 大食、美食を続けると、心に驕りが生まれます。平気で他人を見下したり、見栄を張ったり、人をいじめたり、必要以上のお金を欲しがったり、人を蹴落としてでも地位や名誉を欲しがったりするようになります。その結果、顔の相にもいやしさやあさましさが表れ、人から好かれなくなってしまうのです。
  3. 美食や大食は、体から活気を失わせ、体力を奪い、病や短命にもつながります。「ひたすらに食を慎むこと」、これこそが真の陰徳であり、驕りを減らし、病を遠ざけ、本来の能力を発揮させ、財を築くための道であると、水野先生は教えています。ただし、陰徳を積んでいることを過剰に自慢したり、行き過ぎた伝え方をすると、陰徳が陽徳となり、徳の効果が減ってしまうため注意が必要です。

現代社会における水野南北先生の教え

水野南北先生の教えは、現代社会においても非常に重要な示唆を与えてくれます。飽食の時代と言われる現代において、私たちは、常に食の誘惑にさらされています。しかし、水野先生の教えは、その誘惑に打ち勝ち、真の幸福を手に入れるためには、食を慎むことが不可欠であることを教えてくれます。

健康意識が高まる現代において、食生活の改善はますます重要な課題となっています。単にカロリーを減らすだけでなく、日々の食事を「徳を積む行為」と捉えることで、心身ともに健康になり、人生をより豊かにすることができるでしょう。

水野先生の教えを実践することで、私たちは、運命を自ら切り開き、真の幸福を手に入れることができるのです。

ABOUT ME
林 尚慶
林 尚慶
現代陰陽師・ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
error: Content is protected !!
記事URLをコピーしました