悪魔との戦い・ある一家を襲った霊障との決戦
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ラジオニクス・エクソシズムログラム・始まりの異変
2008年、ラジオニクス・エクソシズムログラム・セッションでの出来事です。超強力な霊体の集団を引き連れた一家のセッションは、まるで生きている林先生と、死んだ霊能者のサイキック能力合戦のようでした。ラジオニクス装置が次々に壊れるほどの激しい戦いは、1週間にも及びました。
家族の苦境・繰り返される不幸
セッションに訪れたのは、長女のAさん(仮名)。彼女は、家族とそれを取り巻く状況が非常に困難で、何をするにも失敗ばかり、前に進めなくなっていると訴えました。会社経営は雲行きが怪しくなり、家は競売にかけられ、家族は日々喧嘩を繰り返していたのです。
セッション当日、Aさんは希望を失い、諦めているような力のない笑顔を見せていました。「半分諦めています。私の力ではどうにもできず、もう疲れました。一体何が原因でしょうか?」
霊障の兆候・チャクラの乱れ
林先生が波動装置を動かし始めると、Aさんのチャクラのエネルギー値は全体的に低く、特に第4のハートチャクラは枯れ果てているような状態でした。「疲れていますね。これではきついでしょう。まずチャクラを満たしましょう」林先生が調整を続けると、原因が徐々に明らかになってきました。
未成仏霊の影・祖父と伯父の無念
まず、数年前に亡くなったAさんの祖父が、残された家族を心配するあまり成仏できていないことが判明しました。同時期に亡くなった伯父も同様でした。
そして、身内が未成仏霊となっている弱みに付け込むように、他の未成仏霊が集まってきてしまい、Aさんの実家は、浮遊霊、地縛霊、その他の霊の溜まり場のようになっていました。その影響は、家族で最も霊的に敏感なAさんに集中し、彼女はエネルギーを吸い取られる一方でした。
問題の核心へ・家系の因縁
憑りついている霊の除霊、浄霊、供養を進めるうちに、問題の核心に近づいていきます。Aさんの祖父と伯父が成仏できなかったもう一つの大きな理由、それはAさんの家系にまつわるものでした。
(補足) ラジオニクスセッションについて
(通常の除霊は、未成仏の先祖や地縛霊、浮遊霊などを全て成仏させれば一件落着となります。林先生のセッションでは、ほとんどの方が除霊、浄霊、供養でその場で楽になり、新たな希望と共に人生を歩まれています。しかし、Aさんのケースは、個人セッションの枠を超えるほどの大物の霊体が関わる、特殊なケースでした。)
異常な行動・母親の異変
個人セッションの前日、Aさんが家の写真や家族の写真を撮っていたところ、母親が激しく反発し、怒声と共にAさんを追いかけるという異常な行動に出たそうです。その怒りに満ちた表情から、Aさんは「何かがおかしい。これは母親の本当の姿ではない」と感じました。さらに、Aさんの親類には、原因不明の病気で亡くなる人、突然不幸に見舞われる人、鬱病を患う人、子宝に恵まれない人、若くして亡くなる人が多く、家系全体が霊障に苦しめられている様子が伺えました。
大物の霊体の出現・家系を呪う存在
林先生によると、Aさんの母親には大物の霊体が憑りついているとのこと。その霊体は、Aさんの家系を代々祟り、絶やそうとしているというのです。
あまりにも酷い霊障のため、家族全員の除霊、浄霊、供養と、家全体の浄化が必要であると伝えられたAさんは、しばらくの間、事の重大さに呆然としていました。しかし、徐々に不幸になっていく家族や親類の様子を見て、「私の代でこの不幸を終わらせなければ」と覚悟を決め、全ての浄化を林先生に委ねました。
霊との対峙・見えないコードを切る
まず、Aさんの母親とAさんの間にある見えないコードを切る作業から始まりました。それは大物の霊体とAさんとの繋がりを断つためのものです。その作業中、Aさんの母親から電話が入り、Aさんを責め立てる怒鳴り声が聞こえてきます。連日続くこのようなやり取りに、Aさんは心身ともに疲弊していました。
「霊体が止めさせようとして、必死ですね」林先生はいつもと変わらず装置を動かしながら、Aさんの霊障の割合が90%に達していることを伝えます。大物の霊体は他の霊体を引き寄せるため、浮遊霊や地縛霊などの影響も含め、非常に高い割合で霊障を受けていたのです。まずは、影響力の小さい霊体から切り離し始めると、次第に全ての根源である大物の霊体が姿を現し始めました。どうやら、Aさんの未成仏の祖父と伯父も、この大物の霊体に苦しめられているようでした。
最終決戦の幕開け・大物霊体の正体
そして、いよいよ林先生の個人技を用いて、大物の霊体を成仏させる時が来ました。今回は、大物の霊体を取り囲む霊体が数万体と非常に多く、除霊と浄霊に一週間を要しました。Aさんが目を閉じると、初めてその大物の霊体の姿が見えたと言います。それは、美しい中国の民族衣装のような服をまとい、涼やかな高貴な顔立ちをした男性でした。
豪華な衣装、繊細な顔立ち、どこか中性的な体つき、そしてきらびやかな王冠のような装飾品から、かなりの位の高い人物であることが一目で分かりました。その横顔をAさんへ向けたまま、「頭のてっぺんからつま先まで呪ってやる」と凄み、Aさんの身体を縛りつけてくるようです。
霊視と分析・暗殺された神職の怨念
それを同時に霊視した林先生は、こう語りました。「神職。かなり高い能力を持った霊能者。国を司る霊能者で、政治にも深く関与していたのでしょう。そして、裏切りにあって暗殺されてしまった。Aさんの祖先がその暗殺に関わっていたのかもしれない。
その裏切りに対する深く激しい憎悪とともに、放置された自分の肉体が腐っていく臭いを再現しているのです。神事にまつわる全てを知る者がかけてくる、すさまじい祟りです。彼は神に近い悪霊です。」
除霊の舞・一瞬で終わった戦い
林先生は、最後の戦いに臨みます。いつものように指をパチンと鳴らし、キレのある美しい舞を舞うように除霊を行いました。それは、亡くなった霊能者と生きている林先生との戦いでした。しかし、あっけないほど一瞬で勝負はつきました。神に近い悪霊は、あっという間に成仏へと導かれたのです。
ラジオニクス装置を使って、周りにいた霊体を成仏させた後だったため、最後の戦いは比較的容易だったと、林先生は涼しい顔で語りました。1週間かけて、大物の霊体を取り囲んでいた数万という霊体を除霊し、大物の霊体の憎悪の念も浄化したため、最後の戦いは簡単だったのです。
祖先との対面・涙の別れ
その後、林先生の計らいで、成仏できずにいたAさんの祖父と伯父と、Aさんは対面しました。目を閉じると、二人の姿がはっきりと見え、話す言葉も聞こえたそうです。静かにメッセージを受け取るAさんの両目からは、涙が止まりませんでした。
彼女は今後の生き方についても大切なメッセージを受け取った様子でした。そして、霊界の扉が閉まる時間がきて、対面は終了しました。二人は成仏していき、長い戦いに幕が下りました。
浄化後の変化・静寂と安堵
後日、恐る恐る実家を訪れたAさんは、静まり返った様子を見て呆然としたと言います。霊体が全ていなくなった家は、「嵐が過ぎ去った後の、空っぽでがらんどうな家だった」とのことです。また、最後の戦いの日に、Aさんの妹が寝ていると誰かが覆い被さって首を絞めたり、母親の頭上に物が落ちてきたりする出来事があり、家族は恐怖を感じていました。しかし、その後、家族の穏やかな表情を見て、除霊、浄霊、供養をしていただいたことに感謝の気持ちが溢れ出たそうです。
「家族、親類が救われ、再生する機会をいただきました。今は家族の笑顔がまぶしいくらいに美しく感じ、普通に生きていけることの幸せを感じます。先生に出会わなければ、私たちはあのままどうなってしまったのだろうと想像するのも恐ろしいです。本当にありがとうございました!」と、Aさんは語っています。
霊障のメカニズム・集合体としての霊
この一連の出来事を通して、未成仏霊は、その周りに他の霊が集まり、一つの集合体を形成することが分かります。中心の霊体が大物であればあるほど、大きな集合体ができます。霊体は集まることでエネルギーを強め、人に影響を与えたり、様々な現象を起こす原動力にします。そして、人がショックを受けるエネルギーを、この世に存在し続ける力とするのです。
セッションでは、まず影響力の小さい霊体を除霊、浄霊、供養していくと、やがて核となる霊体が姿を現します。そして最後に、その霊体を除霊、浄霊、供養します。
除霊の危険性・命がけの戦い
林先生はこの過程をあっという間にこなしていきますが、常に危険と隣り合わせの作業です。一歩間違えれば、除霊を行なっている本人が乗っ取られてしまう可能性すらあります。あまりにも危険な仕事なので、決して人には勧められないと、林先生はよく話しています。
霊体を完全にコントロールできる技術がなければ、決して手を出してはいけない領域です。少しでも手を出してしまった人は、既に影響を受けていると言っても過言ではありません。
悪霊の狡猾さ・意識の支配
悪霊と呼ばれるほどの霊体は、生前も頭脳明晰だった人物がなることが多く、人間の行動パターンや心理を熟知しています。彼らは、本人に気づかれないようにハートの奥深くに憑依し、意識をコントロールします。
表面からは分からないため、その存在に気づくことすら困難です。彼らは、憑依している人にショックを与えることを目的としており、良いことや奇跡を起こした後で突き落とし、その落差で味わうショックを、この世に留まるためのエネルギーとするのです。
霊障の兆候・潜在意識の異変
Aさんのセッションを通して、その恐ろしさを目の当たりにしました。潜在意識という、自分ではなかなかコントロールできない部分を支配され、判断を鈍らせます。それは悪霊だけでなく、生霊の場合も同様です。以下のような感情にとらわれている時は要注意です。内にこもりがちになり、不幸な自分ばかり想像してしまう。他人をみな敵だと感じる。
自己認識の重要性
このように感じ始めた時、ほとんどの方は元々の自分の性格だと考えてしまいます。しかし、それは自分自身の問題だけでなく、霊的な影響を受けている可能性もあります。「おかしいぞ、これは本来の自分とは違うぞ」と気づくことができれば、軽い霊体や生霊ならば自力で落とすことも可能です。もしどうしても気になるようでしたら、林尚慶先生の個人セッションも選択肢の一つとして検討してみてください。