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パラマハンサ・ヨガナンダの言葉をご紹介します。
今回は、”恐れ”についてです。
●恐れと失敗の克服
(パラマハンサ・ヨガナンダの成功の黄金律 /第3章 失敗癖を排除するより)
恐れという現象は人間にとって精神上の毒薬です。
万一その毒が人の警戒心を鎮静させるような、毒を以て毒を制する効果をもてば別ですが。
恐れは、それ自身のところに、恐れの対象を磁石が鉄粉を引き寄せるように引き寄せる悪性の磁力を生みます。
恐れは、あらゆるみじめさを増大させます。
恐れは、私たちの体の痛みと心の苦悩を百倍にも強め拡大させます。
恐れは、心臓、神経系統そして脳に壊滅的影響を与えます。
積極性、勇気、判断、常識そして意志の力を破壊します。
恐れが潜在意識を汚染すると、次には潜在意識が顕在意識の意欲的な努力を台無しにする可能性があります。
恐れは直観力にベールをかぶせ、自身と言う全能のパワーと無敵の魂のパワーを密閉してしまいます。
●恐れと失敗の想念を根絶する
(パラマハンサ・ヨガナンダの成功の黄金律 /第3章 失敗癖を排除するより)
ひとつの生におけるさまざまな失敗と成功は、顕在意識、潜在意識そして超意識の中に深く根を張って留まります。
カルマが結実して決着を迎えるか、もしくは叡智によって失敗と成功が解放されないかぎり、それらは蓄積し、死に至っても墓場を超えて引き継がれていきます。
成功と失敗は、ある種の性向という種子の形で来世まで運ばれます。
こうした過去の種子の性向は普通ひとつの生の中に隠されているのですが、発芽に好都合の要素が揃うとその姿を現わし始めます。
何かがあなたを傷つけようと迫ってくるなら、じっと坐していてはなりません。
意志力と判断力を総動員して、何かを冷静に、何かを急いで、とにかく何かをしてください。
意志は行動を起こさせる原動力なのです。
失敗や病気への恐れは、いつもその恐れを心の中で思いめぐらすことで育まれ、ついには潜在意識に根を張り最終的に超意識にまで至ります
そこから恐れは発芽し始め、恐れの苗が顕在意識を満たします
そしてその苗が。毒々しい果実を実らせるのです。
もしあなたが不健康や失敗への恐れに悩まされ、それを押しやることができないのであれば、あなたを夢中にする面白い本を読んだり、さらには、罪のない娯楽に熱中することであなたの気分を変えてください。
そうすれば、心は恐れで悩まされることを忘れるでしょう。
そして新しいエネルギーを取り入れられれば、さまざまな心理的戦略のショベルを手に取り、あなたの人生の土壌から失敗と不健康の根を削ぎ取ることができるのです。
勇気を奮い起こすことで、また内なる完全な平和へと意識を移動させることによって、恐れを根絶してください。
ひとたび恐れの根を削ぎ取ったなら、今度は繁栄と健康を手に入れるための方法に取りかかってください。
●恐れのないことは第一の美徳
(パラマハンサ・ヨガナンダの成功の黄金律 /第3章 失敗癖を排除するより)
病気や失敗の恐れをもたない健康で繁栄した人々と交際してください。
慢性的不健康と失敗癖には深い理由があります。
怠け者は成功しません。
放埓な者は痛手を被るか、もしくは徐々に自分の体を知らぬ間に病原菌の巣くう身体へと変えていきます。
愚かな物質主義者には、病気は遺伝であるか物質界の法則の結果であるように見えるかもしれません。
医者は父親か祖父が結核だったことが、その子が結核になった理由だと言います。
しかし、慢性の病気や不条理な苦しみのより深い原因を辿ることのできる霊的教師は、いわゆる遺伝性の病気が物理的理由で、ある魂から別の魂に移ることはないことを知っています。
そうした教師はこう言います。
前世からの結核性向をもった受肉前の魂が、結核に罹患した家族のところへ引き寄せられるのであると。
もちろん結核は、肉体的、衛生的法則を軽んじることで健康体の中に生じ得ます
どんなに健康でよく繁栄していようとも、誰も過去生のすべての種子を滅ぼさないかぎり、その将来が保証されることはありえません。
たとえ今までに一度経験していたとしても、事故や病気を恐れてはなりません。
むしろ恐れそのものを恐れてください。
というのは恐れが事故や病気を繰り返しもたらす可能性があるからです。
恐れぬことが、それらのやってくる道を逸らせるか、あるいは少なくともそのエネルギーを中立化してくれます。