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マグマのパワースポット 三原山
大島と言えば、三原山。大島は島全体が活火山でその中心に三原山があります。
三原山は日本の活火山の中でも、玄武岩質マグマの活発なことで有名です。およそ35年に一度は比較的大きな噴火を行い、少しずつ姿を変化させています。
吹き上がる火柱や火映は古来から御神火様と呼ばれ、島民に崇められてきました。1986年の噴火以来静けさを保っています。すでに33年ほど経っています。
三原山山頂付近は長年の火山活動で形成されたカルデラ盆地になっています。
カルデラ盆地とは、火山の活動によってできた大きな凹地のことです。
盆地内には直径が約3.5kmとなる広大な平原が広がり、それを取り囲む標高約700mの尾根が外輪山を形成しています。
噴火口は広大な平原の中央にそびえる標高約758mの内輪山の中央火口丘にあります。
大島に着いて、まずは三原山をトレッキングしました。山頂の三原神社にご挨拶します。
三原山山頂口までは路線バスや車で来ることができます。山頂口から山頂まで45分ほど。
また平成10年5月には火口を一周する『おはち巡りコース』が開通し、三原山の雄大さを間近に見る事が出来る様になりました。
【山頂散歩道+お鉢巡り】という初心者にも上りやすいコースを選びました。
山頂口(ここまではレンタカー)から山頂を目指します。
歩き始めると、地面からポカポカと温かいものを感じます。さすが活火山です。
早朝にスタートしたので、人も見かけません。歩き始めるとすぐに噴火した際に流れ出した溶岩の塊が見られました。
大島の溶岩のスピードは人が歩くスピードよりも遅かったそうです。ゆっくりとしたスピードの溶岩はこうやって流れていったのだろうかなど、溶岩の塊を見ながら様々な想像をしてしまいます。
遊歩道は舗装され、傾斜も緩やかです。ところどころに避難用シェルターが設置されています。
上るにつれて景色が雄大に広がっていきます。空気もおいしくて、ここが東京都であるとは全く考えられなくなりました。
ぐるりと海に囲まれ、富士山が遠くに見えます。訪れたのは11月でしたが、風がなかったため、山頂でもこの日は寒さを全く感じませんでした。
山頂に着くと三原神社がすぐに見えてきます。下り坂になる参道。
創祀年代が不詳である三原神社は、大島の西部、野増(のまし)にある大宮神社の境外社になります。
溶岩が三原神社を見事に避けて流れています。まるで見えないシェルターに守られていたかのように、お社が無事に残っていました。溶岩がお社を避けて流れ固まっている様子があまりにも見事で、人智を超えた神業としか思えません。大島の七不思議の一つと言われているのも納得です。興味がある方はぜひ実際にご覧ください。
(三原神社の神秘のパワーについては、メルマガで詳しくお伝えします。)
ゴジラに形が似ていると言われる溶岩、ゴジラ岩。
三原神社を後にし、火口一周道路(お鉢巡りコース)を歩きます。距離は約2.5km、およそ40分。火口の周りをぐるりと一周するコースです。こちらの道は舗装されていないので、足元に注意です。
視界をさえぎるものがなく、絶景を眺めることができます。島を囲む穏やかな海には、いくつもの伊豆諸島を見ることもできます。
お鉢巡り最大の見せ場は、なんと言っても火口でしょう。深さ200メートルもあり、直径は300~400メートルにもなります。池袋のサンシャインビルがすっぽりと入る深さです。
ところどころから湯気も出ています。マグマに熱せられた水分が噴き出します。
※現在は有毒な火山ガスは観測されていません。
雄大な景色に心を奪われるのと同時に、日本は火山列島であり、地球全体が大きな火山ネットワークの中にあることを思い出します。
近年、伊豆大島の付近で太平洋プレート、フィリピン海プレート、中国プレート、北米プレートが重なり合うことが明らかになってきました。プレートとプレートの継ぎ目のところに伊豆の島々が位置しています。
大島の三原山は、まさに地球のマグマパワーの中心です。