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チャイナ・スタディー 葬られた「第二のマクガバン報告」

チャイナスタディ
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現代の日本は、残念ながら「ガン大国」と呼ばれる状況にあります。厚生労働省の発表によれば、日本人の2人に1人が生涯のうちにガンに罹患するとされており、これは先進国の中でも非常に高い数字です。かつては「不治の病」と恐れられたガンですが、医療技術の進歩によって早期発見・早期治療が可能になってきたとはいえ、依然として日本人の死因の上位を占めています。この2人に1人という数字は、ガンがもはや他人事ではない、私たち一人ひとりの生活に深く関わる病気であることを如実に示しています。

なぜ、日本でこれほどまでにガン患者が増加しているのでしょうか?その原因は、遺伝的な要因、生活習慣、環境汚染など多岐にわたると考えられていますが、近年、食生活との関連性が強く指摘されています。特に、動物性タンパク質の過剰摂取がガンの成長を促進する可能性を示す研究結果が発表され、大きな注目を集めています。

ガン大国日本と、食生活への警鐘

本稿では、ガンと食生活の関係に着目し、動物性タンパク質がガンに与える影響、そして植物性食品中心の食生活がもたらす健康効果について、複数の研究事例を基に詳しく解説していきます。

1. ガンをコントロールする動物性タンパク質:キャンベル博士のマウス実験

ガンと食生活の関係を語る上で、避けて通れないのがコーネル大学のコリン・キャンベル博士の研究です。キャンベル博士は、長年にわたり栄養学とガンの関係について研究を重ねてきました。その研究の中でも特に注目されるのが、マウスを使った実験です。

キャンベル博士は、インドで行われたある研究に強い関心を抱いていました。それは、動物性タンパク質であるカゼインの摂取量がガン細胞の成長に影響を与える可能性を示唆するものでした。そこでキャンベル博士は、その研究を検証するため、自身でもマウスを使った実験を行いました。

実験は、半数のマウスにはカゼインを20%含む餌を、残りの半数にはカゼインを5%含む餌を与えるというシンプルなものでした。12週間後、驚くべき結果が出ました。カゼインを20%摂取したマウスでは、初期のガン細胞が急速に増殖したのに対し、カゼインを5%摂取したマウスでは、ガンの兆候は全く見られなかったのです。

この結果に衝撃を受けたキャンベル博士は、さらに踏み込んだ実験を行いました。今度は、マウスに3週間ごとにカゼインの摂取量を5%と20%の間で交互に切り替えるという実験です。すると、カゼインを20%摂取した時にはガン細胞が増殖し、5%摂取した時にはガン細胞が減少するという、まるでスイッチのようにガン細胞の増減をコントロールできることが判明したのです。

この結果から、キャンベル博士は、動物性タンパク質の摂取量を調節するだけで、ガン細胞の成長をコントロールできる可能性があるという結論に至りました。彼は、「これは動物実験だけでなく、普通の食生活でも同じことが言えるはずだ。実験では高濃度の発がん性物質を使用しているが、通常の食事でも動物性タンパク質の過剰摂取は、ガンを促進する可能性がある」と警鐘を鳴らしました。

さらに、キャンベル博士は、「菜食をしていても、タンパク質不足になることはない。タンパク質が少ない芋や米だけでも、必要なタンパク質を補うことができる」と述べています。彼は、遺伝子、化学物質、栄養素の相互作用が、ガンを促進する要因であり、遺伝的にガンを発症しやすい家系や化学変異があったとしても、実際にガンを発症するかどうかは、ガン細胞をコントロールできるかどうかにかかっていると主張しました。そして、動物性タンパク質は、このガン細胞の成長を促進する役割を果たす可能性が高いと指摘しました。

キャンベル博士の研究は、遺伝的な要因だけでガンが発症するケースは非常にまれであるという見解を支持しています。彼は、「生化学の分野では、遺伝性のガンは2%以下というのが一般的な合意だ」と述べています。その後、キャンベル博士は研究規模を拡大し、さまざまな動物や栄養素を用いて検証を行いましたが、その結果は一貫して、動物性食品はガンを促進し、植物性食品はガンを抑制するというものでした。

2. 中国周主席による史上最大のガン調査・食生活とガンの地域差

キャンベル博士の研究と並行して、もう一つ重要な出来事がありました。それは、中国の周恩来主席が、自らの膀胱がんをきっかけに行った、史上最大規模とも言えるガン調査です。

1974年、周主席は末期の膀胱がんで入院しました。周主席は、この状況を打破するため、ガンに関する情報を収集するために、全国規模の調査を命じました。その調査には、65万人の研究者が動員され、2年間にわたって中国全土のガン死亡率を調査しました。その対象となった人口は、なんと8億8千万人以上にも及びました。この大規模な調査は、周主席が死去した後も続けられ、ガンと食生活の関係を明らかにする上で、非常に重要なデータとなりました。

この調査から明らかになったのは、ガン死亡率が地域によって大きく異なるということでした。特に食道がんにおいては、死亡率の差が400倍にも及ぶ地域も存在しました。アメリカでは、ガンの死亡率の地域差はせいぜい2倍程度であることを考えると、この差は驚異的と言えるでしょう。

この結果に注目したのが、中国疾病センターのチャン博士でした。チャン博士は当時、中国食料・栄養学会員であり、冷戦の終結に向かう中で、アメリカに渡った最初の上級研究員の一人でした。彼はコーネル大学でキャンベル博士と出会い、共同研究を始めることになります。

チャン博士は、周主席のガン死亡地図を見て、「同じ中国人であり、遺伝的には似ているはずなのに、なぜ地域によってガンの罹患率がこれほど違うのか?」という疑問を抱きました。彼は、その要因は環境、特に食生活にあると考え、キャンベル博士に共同調査を呼びかけました。

3. キャンベル博士とチャン博士の合同調査・チャイナスタディの誕生

キャンベル博士にとって、チャン博士との共同研究は、これまでの研究成果を大規模に検証する絶好の機会でした。フィリピンでの子供の肝臓がん調査や、マウス実験の結果を、中国全土のデータと照らし合わせることができるからです。

こうして、キャンベル博士とチャン博士の共同調査、通称「チャイナスタディ」が始まりました。この調査では、65の地域を対象に、367もの食事内容と健康関連変数を用いて、6500人以上の人々の食生活を調査しました。なぜ農村部を調査対象にしたかというと、農村の人々は定住しており、20〜30年同じような食生活を続けているからです。調査では、尿と血液のサンプルも採取され、詳細な分析が行われました。

1983年から始まったデータの分析は数年に及び、その結果は驚くべきものでした。10年の歳月をかけて、キャンベル博士たちは膨大なデータを分析し、「チャイナスタディ」という書籍にまとめました。そこには、9400以上の症例で、食事と病気の関連性が証明されていました。

4. チャイナスタディからわかったこと・菜食と健康の密接な関係

チャイナスタディによって導き出された結論は、非常にシンプルでした。それは、「主に穀物、野菜、果物を摂取する食生活は、数種類のガン、脳卒中、冠状動脈疾患の死亡率低下に関係している」ということです。つまり、植物性の食品を中心とした食生活は、健康を維持する上で非常に重要であるということを、大規模なデータによって証明したのです。

ニューヨーク・タイムズ紙は、この調査を「食事と病気の進行の関係を暴く、史上最大の調査」と評しました。キャンベル博士は、自身の発見と大規模なデータの合致を見て、科学的な根拠を得ることができました。ついに、「菜食は体に良く、動物性食品は体に悪い」ということが、明確に解明されたのです。

チャイナスタディは、食生活がガンを含む多くの生活習慣病に深く関わっていることを明らかにし、私たちに食生活を見直す必要性を強く訴えかけています。動物性食品の過剰摂取を避け、植物性食品を中心とした食生活に切り替えることは、ガンを予防し、健康な生活を送る上で非常に重要な選択と言えるでしょう。

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まとめ~食生活の改善が、ガン克服への鍵

本稿では、ガンと食生活の関係に着目し、動物性タンパク質の過剰摂取がガンを促進する可能性、そして植物性食品を中心とした食生活がもたらす健康効果について、キャンベル博士のマウス実験やチャイナスタディなどの研究事例を基に詳しく解説してきました。これらの研究結果は、食生活がガン発症に深く関わっている可能性を示唆しており、私たちに食生活を見直す必要性を強く訴えかけています。

もちろん、ガンは単一の原因で発症する病気ではありません。遺伝的な要因や環境要因も関与しており、食生活を改善するだけで、すべてのガンを予防できるわけではありません。しかし、動物性食品の過剰摂取を避け、植物性食品を積極的に摂取することは、ガンを予防し、健康を維持する上で非常に重要な選択と言えるでしょう。

私たちは今、大きな転換期を迎えています。ガンが国民病となった今、その原因を深く理解し、食生活の改善を通して、自らの健康を守るための行動を起こしていく必要があります。本稿が、読者の皆様の食生活を見つめ直す一助となり、より健康で豊かな人生を送るための一歩となることを願います。

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Shokey Hayashi
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エクソシスト/ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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