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スタッフが見た除霊+浄霊+ご供養の現場
今回は、スタッフが見たご供養の現場をお伝えしたいと思います。
セッションには、歴史に登場する人物が来られることが稀(まれ)にあります。
具体的な名前は伏せますが、幕末に活躍した方が来られたケースがありました。
もちろんお亡くなりになっているので、霊体としてです。
男性(Aさん)が除霊+浄霊+ご供養&本人の開運のセッション(プレミアムエクソシズム)を受けに来られた時のことでした。
セッションを開始するとすぐにAさんは目をつむり、体を前後に動かし始めました。
林さんがその様子を見ながらも調整を続けていると、Aさんは突然ムクッと体を起こし
「林さん、会いたかったよ。」
と話し始めたのでした。
Aさんとは別人の声で、別人格の話し方に変わっていました。
どうやらAさんは霊媒体質のようです。
霊媒体質とは、憑りついている霊の言葉を話すことができる、イタコさんのような体質です。
未成仏霊は自分が優位に立つために、人に恐怖を与えます。
相手がうろたえた一瞬の隙をついて相手に憑りつこうとしているのです。
それがわかっているので林さんは、テレビの心霊番組のように霊とは一切会話しません。
過去には映画「エクソシスト」のように、クライアントを通して暴れるケースもありました。
泣き叫んだり、よくわからない言語を大声で話したり、自分で自分を殴り始めたり。
危ないので、フォークやスプーンなど凶器になりそうなものは急いでしまい込んだこともあります。
(今はこのようなことは全く起こらなくなり、懐かしい過去の思い出話になりました。
どんな霊体も、林さんを前にするとおとなしくしています。
昨今はどんな未成仏霊が来られても静かなセッションです。)
普通の人は見えない存在から攻撃を受けたら、恐怖心や不安感を抱いてしまうでしょう。
本能的に身を守ろう身構えるでしょう。その行為は相手に隙を与えることになります。
私も無意識のうちに息が止まりました。
が、どんな時でも林さんは全く動揺しませんでした。
微笑んですらいます。
「大切なのは無念無想の状態でいることだ。」
といつも話します。
どんな相手であっても全く動揺しない林さんだからこそ、除霊+浄霊+ご供養ができるのだと、セッションのたびに感心します。
落ち着いて穏やかな林さんのニュートラルな姿勢に次第に感化され、強烈な怒りをぶつけてくる霊であってもやがて落ち着いていき、自分を供養してほしいという感情に変化し始めます。
生きている人間が未成仏霊に影響を与え、相手を落ち着かせています。
一言の会話もせずに。
これはなかなか見られる光景ではありません。
林さんの除霊+浄霊+ご供養は、大きくて温かな手で相手を包み込んでいる行為に見えます。
ダダをこねた子供(未成仏霊)が林さんに触れると精神状態が落ち着いていき、やがて笑顔になり光に消えていく。
そんな映画を観ているようです。
林さんが生まれつき持っている霊的才能とその後の技術の研鑽に加えて、どこまでも大きな包容力と優しさ、冷静さがあるからこそできる事なのでしょう。
余談が大変長くなりましたが、Aさんのセッションに話は戻ります。
Aさんのセッションの時も、未成仏霊が「会いたかったよ」と話しかけてきたのですが、林さんは「そうですか」と淡々と相手をしています。
しかし、今回は相手が親しみを込めてニコニコと話しかけてきた特殊なケースでした。
この未成仏霊が、一般の未成仏霊と決定的に違う点があります。
それは、まともな精神状態を保っている点です。
未成仏霊として存在し続けると、ほとんどすべての未成仏霊は汚れていき、人に恐怖心を与えたり、嫌がらせをする、いわゆる悪霊という存在に変化してしまいます。
死後、未成仏霊になるとまともな感覚を保つことはできません。
生前どんなに良い人であっても、未成仏霊となり年月が経つと我を失います。
思考力は、ダダをこねる三歳児ほどまでになります。
なので、まともな未成仏霊には今まで会ったことがありません。
しかし、この方はまともな感覚を保ち続けています。
そして穏やかに話しかけてくるのです。
このような未成仏霊には初めて会いました。
一体誰なのだろう、大人物ではないかと思っていると、林さんには姿がはっきりと見えたのでした。
そして本人が「○○○だ」と自分の名前を教えてくれました。
それは江戸幕末に活躍した有名な方でした。
Aさんと同じ苗字であることから察するに、Aさんはその方の子孫なのでしょう。
未成仏霊となった今も当時の粋な着流しを着ているようです。
当時西洋のものが日本にはたくさん入って来ていましたが、「日本を良くしたい」という強い心があったため、江戸の遊び人ふうの粋な着流しを、プライベートで好んで着ていたようです。
「あれからもうどれだけ歩いただろうか…長かったなぁ。今日はめでてぇ日だなぁ。」
とその方はつぶやいています。
亡くなった後も我を失わず、強い意思で日本を守り続けて歩き続けたのでした。
しかし、なんと長い時間だったことでしょう。亡くなってからゆうに150年は経っています。
正常な感覚をずっと保ち続けることは、なんと困難な道のりだったことか。想像を絶します。
「林さんのことは、Aさんが林さんのホームページをしょっちゅう見ているから知ったんだ。
全部読んだよ。林さんは凄い人だなあ。凄いよ。俺は林さんが好きだなあ。ガハハハッ」
豪快に笑うとても陽気な人です。
普段も人によく好かれる林さんですが、この方にも好かれたようです。
「今ではあなたのことが教科書に載っていますよ」
と林さんが伝えると、
「おお、そうか。ワシが載っているのか。そうか。そうか。これは愉快だ。ガハハハハッ」
とまた豪快に笑っています。
「林さん、あんたのうしろにすごい人がついているなぁ。知っているか? ○○○○さん(歴史上の人物)だ」
などと話しかけてきますが、「そうですか。」と林さんはあまり興味がない様子です。
「成仏する前に言いたいことや、しておきたいことはありますか?」
林さんが問いかけると
「そうだなあ。Bさん。Bさんだ。Bさんも。(成仏させてほしい)
(この時、なぜか小声でお願いしていました。無理を言って申し訳ないと思われていたのでしょうか?)
それと最後に酒が飲みたいなあ。ガハハハッ」
死後150年以上も未成仏霊でいて、生前の関係者を覚えている人も少ないでしょう。
この人は同志をずっと気にかけていたんだと、胸を打たれます。
そしてBさんと言えば、この方も今もファンが多い歴史上の人物です。
「いいですよ。」
林さんは快く引き受け、Bさんを成仏へと導きます。
そして普段は決してしないのですが、「最期に酒が飲みたい」という要望に応えます。
今の平和な日本をつくった立役者に敬意を表して、林さんは日本酒をごくりと口に含みました。
この間、林さんは自分自身が器となりこの方の御霊を受け入れています。(自分に霊体を降ろした状態で調整を続けるという難易度が高いことをしています。)
生きている人間がお酒を飲むことで、憑依した未成仏霊はその人の身体を通して飲食物を味わいます。
「うまいなあ。」
とても嬉しそうです。
「ではそろそろあの世に送り届けますよ。」
会えなくなるのが寂しいと思った未成仏霊は、この方が初めてです。
ほんの少しコミュニケーションを取っただけなのに、人としての器の大きさや魅力に触れて、この方の人柄に好感を持ちました。
生きている時は男性にも女性にも好かれ、カリスマ的な人気があったであろうことがわかります。
そして、これだけ魅力あふれる人格者だったからこそ同志が集まり、新しい日本をつくろうという歴史ができたのだと気づきました。
教科書や本でしか知らなかった歴史にじかに触れられたかのようでした。
最後の調整をすると、あの世へと静かに導かれていったのでした。
イタコ状態であったAさんは何も知りませんでしたので、起きたことを伝えるとびっくりしていました。
林さんは、帰宅したらご先祖に向けてお線香を焚いて手を合わせるようにAさんに伝え、セッションは無事終了しました。
しかし、この後予期せぬことが起こり、さらに次の日も林さんは奉仕することになったのでした。
つづく