類は友を呼ぶという言葉があります。
「気の合った者や似通った者は自然に寄り集まる。類を以もって集まる。」という意味ですが、付き合う人をしっかりと選ぶことは大切です。
なぜなら否が応でも、一緒に長い時間を過ごす人々の影響を強く受けるからです。
「聖者になるか、罪びとになるかは、大きくは付き合う仲間によって決められるのです。」とパラマハンサ・ヨガナンダ師は説かれます。
「付き合う仲間は重要です。
もし上着を、タバコを吸っている人たちの部屋に置いておくなら、すぐにも上着はタバコの匂いがするようなります。
一方、外の花壇の庭に置いておくなら、あとで部屋のなかに入れた時、新鮮な空気と花々の香りが漂うでしょう。
心に関しても同じです。
あなたの想念の衣服が、交わる人びとの持つ波動を吸収します。
もし悲観主義者と交わるなら、そのうち、あなたもまた悲観主義者になります。
もし陽気で楽しいひとたちと交わるなら、あなた自身が陽気で楽しい資質を発展させるようになるのです。」
(パラマハンサ・ヨガナンダとの対話より)
悲観主義とは、「この世界は悪と悲惨に満ちたものだ」という人生観を指し、悲観主義者はそういった人生観を持つ人々を指します。
悲観主義は、うつ状態に伴って現れ、自分自身・世界・将来についての悲観的考えが支配的となります。
新しい人間関係を築く際は人々をよく観察し、発展性を感じる人との付き合いを深めると、あなた自身も同じように成長を遂げ、能力を発揮でき、進展し拡大する人生を送ることができるでしょう。
参考文献;パラマハンサ・ヨガナンダとの対話
◎パラマハンサ・ヨガナンダとの対話
「パラマハンサ・ヨガナンダの直弟子スワミ・クリヤナンダ(J.ドナルド・ウォルタース)が、師と人々との対話を記録・編集した対話集。」