Views: 327
≪添加物の情報は、裏側に表記されている?≫
“食品添加物”と聞くと、どんなイメージがありますか?
体に良くないもの、摂りすぎると体に良くないというイメージではないでしょうか?
実際多くの人がこのようなイメージを持っています。
しかし、コンビニやデパ地下で売られている食品に、どれほどたくさんの添加物が含まれているかは消費者である私たちにはわかりません。
商品の裏側を見ると、様々な添加物が表記されていますが、それが一体どんなものなのか、どれくらいの量が入っているのか、また危険性がどれぐらいかは一般消費者にはわかりません。
『有名メーカーが、危ない添加物を食品に使っているわけがない。』
『変なものが、コンビニやデパ地下で売られているわけがない。』
『みんなが食べているのだから大丈夫でしょ?』
そう信じて食べている人がほとんどではないでしょうか。
添加物の神様と呼ばれ、食品添加物の商社でトップセールスマンとして働いていた、添加物業界の内情を良く知る阿部司さんによると、添加物の情報は、一般消費者に公開されているようで公開されていないも同然の状態だということです。
※興味がある方はぜひご一読ください。
≪あの食品はこうやってつくられている≫
添加物が多い食品の代表例
・明太子
・漬物
・練り物・ハム・ソーセージ
この3つには大量の添加物が使われています。
(これ以上にたくさんの添加物を使っている加工食品はほかにもあります。)
明太子はタラコが原料です。タラコは硬くて色のいいものが高級ですが、これは添加物でつくれます。
柔らかくて色の悪い低級品のタラコを、添加物の液に一晩つけるだけで、たちまち透き通って赤ちゃんのようなつやつや肌に生まれ変わります。身も締まり、硬いタラコになります。
添加物を販売する商社はたくさんの添加物を売るべく、たくさんの添加物をブレンドして着色用、身を引き締める用、品質改良用など用途別に販売します。
製造者は「目的」だけを求めて、内容をよく知らないままにその添加物を使用していたりするのです。
たとえば、一般的な明太子をつくるために、
が添加されています。
これだけの添加物が入ります。わたしたちの想像を超える量です。
化学調味料の量は、明太子以上のものはないと言われるほどです。明太子に使われる化学調味料の量は、総重量の2~3%ほどです。
多くの人がおいしいと喜ぶタラコや明太子は化学調味料の味なのです。添加物の味を食品の味だと思って食べていて、化学調味料を私たちは「おいしい」と言って喜んでいるのです。
ちなみに明太子を手作りするためには、
自然海塩、純米みりん、純米酒、丸大豆しょうゆ、昆布だし、かつおだし、水あめ、唐辛子
ホッとするなじみのある食品だけで作ることができます。昔の明太子はこれらの材料を使用してつくられました。
≪添加物の危険性は必ずしも信頼できるものではない≫
添加物の毒性や発がん性のテストはネズミなどの動物を使って繰り返し行われます。
「ネズミにAという添加物を100グラム使ったら死んでしまった。では、人間に使う場合は100分の1として、1グラムまでにしておこう。」
人体実験ができない以上、これを目安とするしかないのです。
この事実からも国の基準だからといって完全に信頼できるものではないということがおわかりいただけるのではないでしょうか?
≪添加物の複合摂取による危険性は誰にもわからない≫
また、これだけの添加物が大量に入ることで、別の問題も生まれます。
それは、「添加物の複合摂取」という問題です。
添加物は、厚生労働省がひとつひとつの毒性をテストして、一定の基準を満たしたもののみが認可されています。だから普通に食生活を送っていれば、添加物を摂取しても問題ないというのが、国の考えです。
しかし、それは単品使用の場合においてのテストであって、複数の添加物をいっぺんに摂取したらどうなるかという実験は十分になされていないのです。
つまりAという添加物のみを摂取した場合の毒性や人体への影響などは検証していますが、AとBとCの添加物を同時にとった場合はどうなのか、についてはまだきちんと研究されていないのです。
いずれにせよ、複数の添加物を同時に摂取した場合の危険性は、それを食べる私たち自身が引き受けるしかないのが現状です。
≪無着色明太子のからくり≫
「綺麗な色の明太子が危険ならば、無着色明太子を食べればいいではないか。」
と思う方も多いでしょう。
無着色で添加物が少なくて、健康のことを考えられてつくられたイメージです。しかもさきほどの明太子よりも無着色の明太子は少し高い値段で売られています。
しかし、商品の裏の表示をみれば、合成着色料こそ入っていませんが、それ以外の添加物はさきほどの明太子と同じものが使われています。
合成着色料だけが入っていない商品を、「健康に良さそう」「こっちの方が無着色だから体にいい」と喜ぶことは、メーカーの思うツボです。
これは、スーパーや生協から「着色料を使っていない明太子がほしい」という要望がよせられ、開発された商品なのです。
つづく