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最終決戦 VS 悪魔
そしていよいよ林先生の個人技を用いて、大物の霊体を成仏させるタイミングがやってきました。
今回は、大物の霊体をとりかこむ霊体が数万体と非常に多かったため、その除霊、浄霊に1週間もかかってしまいました。
Aさんが席につき目を閉じると、初めてその大物の霊体の姿が見えてきた様子です。
Aさんが見る姿は、とても美しい中国の民族衣装のような服をまとい、涼しい高貴な顔立ちをした男性でした。
豪華な衣装と繊細な顔立ち、どこか中性的な体つき、少し高いところに座っていて、被っているきらびやかな王冠のような装飾品からも、位がかなり高い人であることが一目瞭然でした。
その横顔をAさんに向けたまま、『頭のてっぺんからつま先まで呪ってやる』という言葉を発して、Aさんの身体をしばりつけてくるようです。
それを同時に霊視した林先生は、
『神職。かなり高い能力を持った霊能者。国を司る霊能者。政治に深く関与していたのでしょう。
そして裏切りにあって暗殺されてしまいました。
Aさんの祖先がその暗殺に関わっていたのかもしれません。
その裏切りに対する深く激しい憎悪とともに、放置された自分の肉体が腐っていく臭いを再現したのです。
神事にまつわる全てを知っている者がかけてくる、すさまじい祟りです。
彼は神に近い悪霊です。』
林先生は、最後の戦いに臨みます。
いつものように指をパチンと鳴らしながら除霊に挑みます。キレのある美しい舞を舞うように除霊していきます。
亡くなった霊能者VS生きている林先生の戦いです。
そして、あっけないほど一瞬で勝負はつきました。
神に近い悪霊は、あっという間に成仏へと導かれていきました。
ラジオニクス装置を使って、周りにいた霊体を成仏へ導いた後だから簡単でした。
林先生は戦いの後とは思えない普段通りの表情です。
1週間かけて、大物の霊体を取り囲んでいた数万という霊体を除霊し大物の霊体の憎悪の念も浄化したので、最後の戦いは簡単だったとのことです。
その後、林先生のはからいにより成仏できずにいたAさんの祖父と伯父と、Aさんは対面しました。
目をつむると、姿がはっきりと見え話している言葉も聞こえるそうです。
静かにメッセージを受け取っているAさんの両目からは涙が止まりません。
今後の彼女の生き方についても大切なメッセージをもらった様子です。
そして霊界の扉が閉まる時間が来ました。対面はここで終了です。
二人とも成仏していき、長い長い戦いに幕が下りました。
後日、おそるおそる実家を訪れた彼女は、静まり返った様子を見て呆然としたとのことです。
霊体が全ていなくなった家は、”嵐が過ぎ去った後の、空っぽでがらんどうな家だった”ということでした。
そして、ちょうど最後の戦いの日に、Aさんの妹がベッドで寝ていると、誰かが上に覆いかぶさってきて首をしめたり、母親の頭に上から物が落ちてきたりして、『二人ともとても怖い思いをしたのよ』と告げたそうです。
そして、家族のおだやかな表情に心から安心し『除霊、浄霊、供養して頂けたことに感謝の気持ちがあふれて絶えなかった。』ということでした。
『家族、親類が救われ、再生する機会を頂きました。今は家族の笑顔がまぶしいくらいに美しく感じ、普通に生きていけることの幸せを感じます。
先生に出会わなければ私たちはあのままどうなってしまったのだろう、と想像することさえ恐ろしいです。本当に有難うございました!』
とても長い戦いでした。
サイキック・ウォーズのシリーズに書きましたように、未成仏霊はそれを取り囲むように他の霊が集まってきて、一つの集合体のようになっています。
その中心の霊体が大物であればあるほど、大きな集合体ができてしまいます。
霊体は集まることでエネルギーをより強固にして、人に影響を与えたり、様々な現象を起こす原動力にします。
それによって人がショックを受けるそのエネルギーを、この世に存在し続ける力とするのです。
セッションでは、まず影響力の小さい霊体を除霊&浄霊&供養していくと、やがて核を成している霊体が姿を現します。
そして最後にその霊体を除霊&浄霊&供養します。
この過程を林先生はあっという間にこなしていきますが、この過程においても気をつけなくてはならないポイントがたくさんあり、そのポイントを外すといとも簡単に除霊を行なっている本人が乗っ取られてしまう、常に危険と隣り合わせの作業です。
あまりにも危険な仕事なので、人には決して薦められない仕事だと林先生はよく口にしています。
霊体を完全にコントロールできる技術がないと、決して手を出してはいけない領域です。
ちょっとでも手を出した人は、既に影響を受けているといっても過言ではありません。
悪霊といわれるほどの霊体は、生きている間にもかなり頭脳明晰だった人がなるもので、普通の人間の行動パターンや心理パターンを熟知しており、本人に気づかれないようにハートの奥深くに憑いて、その人の意識をコントロールします。
表面的にはわからないので、その存在に気づくことすら普通は困難です。
とり憑いている人にショックを与えることが目的なので、良いことも起こすし奇跡も起こします。
そして上手くいきそうな瞬間に突き落とし、その落差で味わうショックをこの世に留まるための自らのエネルギーとしていきます。
Aさんのセッションでその怖さを目の当たりにしました。
潜在意識という自分ではなかなかコントロールできない部分を支配され、判断を鈍らせます。それは悪霊だけでなく生霊の場合も同じです。
以下のような感情にとらわれているときは要注意です。
・内にこもりがちになり、不幸な自分ばかり想像してしまう。
・他人をみな敵だと感じる。
以上のように感じ始めた時、ほとんどの方はもともとの自分の性格なのだと思ってしまいます。
ですが、自分の問題のようでいてそれだけではない場合もあります。
そんな時、いやおかしいぞ、これは本来の自分とは違うぞ、と思うこと気づくことで、軽い霊体や軽い生霊ならば自力で落とすことも可能です。
どうしても気になるようでしたら、林先生の個人セッションも一つの選択肢としてあります。
ご参考にして頂ければ幸いです。