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悪魔と戦い開始
2008年のラジオニクスセッションでのお話です。
超強力な霊体の集団を引き連れた一家のセッションがありました。
集団の中心には、生前に相当能力が高かった霊能者がいました。
それはまるで、生きている林先生が勝つか、死んだ霊能者が勝つかのサイキック能力合戦のようでした。
ラジオニクス装置が次々に壊れたその戦いは、1週間も続きました。
あれは2008年の4月の終わりのことでした。
ご家族の代表でセッションに来られた長女(仮名:Aさん)が、家族とそれを取り巻く状況がとても困難な状態で、家族は何をするにも失敗ばかりで、前に進めなくなっているという話でした。
ご家族は会社を経営されていたのですが、ここ数年で雲行きが一気に怪しくなり、そこからはあっという間に家が競売にかけられ退去せざるを得なくなり、家族は日々喧嘩を繰り返しているということでした。
セッション当日もAさんは茫然自失という様子で、希望を失ってしまったような、あきらめているような力のない笑顔でした。
『半分あきらめています。なんとかここまで頑張ってきたのですが、私の力ではどうにもできず、もう疲れました。一体何が原因でしょうか?』
波動装置を動かし始めると、Aさんのチャクラのエネルギー値は全体的にかなり低く、第4のハートチャクラにいたっては、枯れ果てているような状態です。
『疲れていますね。これではキツいでしょう。まずチャクラを満たしましょう。』林先生が調整を続けていくと、原因が徐々に明らかになってきました。
まずは、数年前に亡くなったAさんの祖父が、残してきた家族を心配するあまり成仏できていないことが判りました。同時期に亡くなった伯父さんと共に。
そして身内が未成仏霊となっている弱みにつけこむように他の未成仏霊が集まってきてしまい、Aさんの実家は、浮遊霊、地縛霊、その他の霊のたまり場のようになってしまっていることが判明しました。
そしてその影響は、家族で最も霊的に敏感なAさんに集中しています。Aさんは、エネルギーを吸い取られるだけ吸い取られているような状態です。
とり憑いている諸々の霊の除霊&浄霊&供養をしていくと、段々と問題の核心に近づいてきます。
そしてAさんの祖父と伯父さんが成仏しなかったもう一つの大きな理由がついに明らかになりました。それはAさんの家系にまつわるものでした。
(普通の除霊は、上記のように、未成仏のご先祖様、地縛霊、浮遊霊等を全て成仏するところまで導いたら、一件落着となります。林先生のセッションでは、今までほぼ全員の方が除霊と浄霊、供養でその場で楽になり、その後の人生を新しい希望とともに歩まれています。
ですが、Aさんに関しては個人セッションの枠を超えるほどの大物の霊体が関わっている、かなり特殊なケースでした。)
個人セッションの前日、参考に持っていこうと家の写真や家族の写真を撮っていたところ、母親の反発が非常に強く、写真撮影を止めさせようと、怒声と共にAさんを追いかけてくる常軌を逸した行動や怒りに満ちた表情から、Aさんは”何かがおかしい。これは母親の本当の姿ではない”と思ったそうです。
またAさんの親類には、原因がわからない病気で亡くなる方や、突然不幸になってしまう方、うつ病の方、結婚しても子宝に恵まれない方が多く、また十代という若いうちに亡くなられた方もいる、ということでした。
林先生によると、Aさんの母親に大物の霊体がついてしまっているとのこと、そしてその大物の霊体は、Bさん一族を代々祟っていて、絶えさせようとしている霊体ということでした。
あまりにもひどい霊障のため、これは家族全員の除霊、浄霊、供養と家全体の浄化を行なう必要があることを、林先生に伝えられたAさんはしばらくの間、事の重大さに呆然としていました。
ですが徐々に不幸になっていく家族、親類の様子を見ており、『私の代でこの不幸を終わりにしなければ。』と覚悟を決めた様子でした。
そして全ての浄化を林先生に委ねました。まずは、Aさんの母親とAさんとの間にある見えないコードを切るところから始まりました。それは大物の霊体とAさんとのコードを切る作業です。
その作業を進めていると、早速Aさんの母親から電話が入ります。Aさんが電話に出ると、有無を言わさずにAさんを責め立てる怒鳴り声が聞こえてきます。
連日続いている母親とのこういったやりとりに、Aさんはぐったりとしています。
『霊体が止めさせようとして、必死ですね。』
林先生は普段通りに装置を動かしています。数値から追っていくと、彼女は90%の割合で霊障を受けていました。
大物の霊体がついている場合は、それが他の霊体を引き寄せるので、浮遊霊、地縛霊の影響なども含めて、90%の割合で受けてしまっていることがわかりました。
まずは、浮遊霊や地縛霊などの影響力が比較的小さい霊体を切り離していきます。それと共に、徐々に全ての根源である大物が姿を現してきました。
どうやらAさんの未成仏の祖父と伯父さんは、この大物の霊体にとりつかれて、苦しんでいるようです。
調整を続けていくと、
『うっ。変な匂いがし始めましたね。』
部屋全体、そして周辺の部屋にまで酸っぱいような不快な匂いがし始めました。
『こんな匂いを再現させるなんて、この霊体は相当の大物ですね。』
匂いとともに漂う不穏な空気に、これはただごとではないと嫌な予感が走ります。その予感はこの後、見事に的中するのでした。
部屋に漂う異臭、腐臭は除霊が終わるまで1週間もの間ずっと漂っていました。その間、波動装置の電源はONにしたままです。
毎晩夜中の2時を過ぎると、Aさんの一族を祟ってきた大物の霊体の霊力が増すようで、Aさんはたびたびバルコニーの方へひっぱられるということでした。
何度も下を覗き込んでは、『このまま飛び降りてしまえば、楽になれる・・・すべてが終わる・・・』という気持ちにひっぱられてしまいます。
でもそれをひきとめたのは、もう一つの彼女の気持ちでした。『飛び降りても楽にはなれない。それですべては終わらない。』
その二つの感情の狭間で、彼女は困惑し疲労困憊している様子でした。
自分の本心なのか、自分ではない者の意思なのか瞬間では判断が難しいほど、大物の霊体はAさんの潜在意識をコントロールしようとしているようです。
そのため、ラジオニクス装置が置いてある部屋から、”外に出たい。ここにはいられない”と苛立ってくる気持ちが、どうにも止められなくなる瞬間もあるということです。
『それは自分の気持ちではないことに気づいて、冷静に行動して下さい。ここで負けではダメです。』
林先生が幾度となく励ましています。
1週間ONにしたままのラジオニクス装置を見ると、数台は光が消えてしまい、電池を交換しても稼動しません。