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東京都新宿区の神社めぐり
新宿総鎮守 熊野神社
(東京都新宿区西新宿二丁目11番2号)
交通の要衝として、日本一の乗降客数を誇る新宿駅。
新宿は江戸時代には宿場町が開かれ、盛り場として発展しました。
新宿とは、江戸時代に、甲州街道に追加で設けられた”新しい宿場”という意味で、当時はすでに交通の要として繁栄していました。
新宿駅西口は、今や東京都庁や高層ビル群が立ち並ぶエリアですが、かつてこの西新宿の辺りは角筈(つのはず)村と呼ばれる農村地帯でした。
今や高層ビル街となった西新宿に、霊験あらたかな神秘の森、”角筈(つのはず)の森”が存在していたとは、誰が想像できるでしょうか。
しかし、その名残は、新宿中央公園を歩けば見つけることができます。
樹齢数百年と思しき大木が今も数多く存在しています。
新宿中央公園に隣接した、新宿総鎮守である角筈(つのはず)十二社(熊野神社)は、神秘の森”角筈の森”の一角にありました。
安藤広重の名所江戸百景には、かつて神社の傍に存在していた”十二社池”が描かれています。
【角筈熊野十二社】
角筈(つのはず)十二社(熊野神社)は江戸時代に八代将軍、徳川吉宗が参拝して以来、遊興地として知られ、明治になってからは茶屋や料亭ができ、景勝地として有名になりました。
大小二つの「十二社の池」だけでなく、大滝と呼ばれた「十二社の滝」もまたこの熊野神社を景勝地たらしめる所以でした。
角筈の森は「真夏の暑い日でもこの森林に入って過ごしているうちに、寒く感じるほどである。」と言われ、池のほとりで涼む納涼者が茶屋を訪れ、大変な賑わいを見せたと云われています。
昭和43年に最後の埋め立てが行われて、池は完全に消滅しました。
かつて角筈十二社と呼ばれた熊野神社に参拝しました。
近づくにつれ、空気が透き通ってきました。
【左:十二社の碑】
ここ十二社の池が、池や滝を擁した江戸西郊の景勝地であることを記した記念碑で、嘉永4年(1851)3月に建てられました。
【十二社の碑・説明版】
境内は新宿にあるとは思えない清々しさに満ちており、上品な雰囲気が漂います。
参拝者も絶えることなく、次から次に訪れます。
非常に立派な社殿です。
さすが新宿総鎮守です。総鎮守とは特定の区域の土地を守護するために祀られた神社を指します。
【弁財天】
【大鳥三社】
熊野神社は、才能を開花させる神社です。クリエイティブな仕事をしている方、創作活動に従事している方、これからクリエイティブな仕事をしたい方には最高の神社です。