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同志のご供養
昨夜は幕末の志士とその同志の宴会が夜遅くまで続き、朝は疲労を少し残して目が覚めました。
林さんもやはり疲れている様子です。
起きるとすぐに志士の声が聞こえてきました。
「おなごたるもの、朝起きたら床を磨くのだ。」
江戸時代は人々の掃除に対する関心が高まった時代であり、木綿で雑巾がけし、床も柱も磨き上げるのがよしとされたそうです。
すぐに床の雑巾がけを始めました。テーブルや扉なども水拭きと乾拭きをして磨きます。
一通りの掃除を終えたころ、「ヨシッ」という許可を志士から得ました。
林さんと家を出ます。
途中酒屋で日本酒を入手し、志士のお墓に向かいました。
とある駅からほど近いところに志士とBさん、そしてその同志の墓所があり、今でもファンの方々が訪れます。
墓所に到着すると、辺りには物悲しく、うす暗い雰囲気が漂っています。
林さんはお墓に日本酒を添えて、手を合わせました。
すると、すかさず志士が登場しました。
「同志全員をお願いしたい(成仏させてほしい)」
昨日のセッション、その後の夜中まで続いた宴会で、すでにヘトヘトになっていた林さんですが、志士の願いを聞き入れます。
墓所を訪れる他の方々の邪魔にならない場所を確保して、全員の御霊を清め、ご供養を始めました。
通常、装置を使ってセッションを行っていますが、もともと林さんは装置なしで身一つで全てできるのです。
それからほどなくして、全員のご供養が終わりました。
ご供養が終わったタイミングで、お墓に日の光が差し始めました。
辺りを見渡すと、薄暗く物悲しい雰囲気だった墓所が、清々しい雰囲気へと変化しています。
そのとき林さんには、志士をはじめ、Bさん、そして同志のメンバーが同じ制服を着て、虹色の階段を楽しそうにかけあがっていくうしろ姿が見えたそうです。
こうして2日間に渡るご供養が終わりました。
林さんは数々の奇跡を人知れず起こしています。
法人セッションでも、心から感動することがたびたび起こります。
私たちは、他人が成し得る偉業や奇跡を、「特別な才能があるからできるのだろう」と簡単に片づけてしまいがちですが、林さんを間近で見ているとそうではないと気づきます。
林さんは元々持っている才能におごることなく、その後死ぬほどの思いをしながら、安全に除霊+浄霊+ご供養できる技術を確立しました。
その過程で、常人には考えも及ばないほどの忍耐力を身につけて。
才能、確かな技術、不屈の忍耐力によって、不可能とも呼べる奇跡を人は起こせるのではないでしょうか。
どんな職業であれ、おのれの技術を磨くことは、他人や社会に深く貢献することになると思うのです。
この2日間まるで映画を観ているように目まぐるしい日々でしたが、どれほどの凄いことなのか、志士は十分承知して下さっており、
「ここまでしてくれた御礼に」
と、林さんと私にある約束をしてくれました。
いつものように豪快な笑い声と共に。
この方は約束を必ず守って下さるでしょう。
そんな信頼感と安心感を与えてくれます。
未成仏霊を完全にご供養をすると、成仏した霊魂が”幸運”という恩恵を与えてくれます。
ご供養をした林さんはもとより、除霊+浄霊+ご供養を依頼した依頼主の方にも幸運が与えられます。
この2日間のお礼に、かの志士はこちらが驚くほどの約束をしてくれました。
そして今、約束が果たされている最中です。
この約束は生涯続くでしょう。
最後に林さんが見た、志士とその同志の最期のシーン。
思い出すたびに、心が震えます。
これからもこのシーンは脳裏に深く刻まれ、決して忘れることはできないでしょう。
志士は死後うすれゆく記憶に抗い、同志をずっと気にかけ続けた情に厚い方でした。
無念の死を遂げたにも関わらず、誰も恨まず、さらに死後も人を思いやり約束を守るという常人には難しいことを成し遂げました。
そして同志の皆と共に楽しそうにあの世への階段を駆け上がって行きました。
「どんな人も武器となるものを必ず持っている。人生を闘い抜くための武器だ。その武器を使って思う存分、めいっぱい生きるのだ。」
そんな言葉を私にも残してくれました。
またいつかどこかで会いたいと思う、魅力あふれる志士のご供養でした。
めでたし。めでたし。