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安宅住吉神社(あたかすみよしじんじゃ)
石川県小松市安宅町タ17番地
TEL 0761-22-8896
主祭神:住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)
相殿神:別雷神・少彦名命
加賀国安宅之鎮座 安宅住吉神社
石川県の小松空港は、金沢市から南西30kmにある軍民共用の飛行場です。
防衛省が管理しており、航空交通管制は航空自衛隊が行なっています。
航空自衛隊小松基地と民間航空が滑走路を共用している空港です。
その小松空港から車で5分ほど、“安宅の関”のすぐ近くに安宅住吉神社があります。
安宅は古代から交通の要地で、江戸時代中期から明治にかけて北前船の寄港地として繁栄しました。
安宅住吉神社の創建は古く、奈良時代天応2年(782年)、1200年ほど前です。
交通安全の守護神として信仰が篤く、古来より、人生に於ける道先案内の神、開運厄除、交通安全、縁結び、また“難関突破の霊神”として信仰を受けてきました。
『縁ありて社頭に詣づる人、誠を込めて神前に祈りを捧げば、その祈りは必ずや成就されん。』と云われています。
鳥居をくぐり、松林に囲まれた境内を歩くと、風がそよぐと共に松の枝々がいっせいにざわめきます。
風の音、松の音が一体となって、松籟(しょうらい)という音を創り出しています。
この音を聞くとまるで外界とは隔離された別世界に入ったような、不思議な感覚が生まれます。
茶道では、この松籟(しょうらい)を茶釜(ちゃがま)の湯が煮えたぎる音に見立てていますが、松林の中では独特の音を聞くことができます。
『塩田紅果句碑』
参拝に向かうと、巫女さんが御社殿に招き入れて下さり、神社の歴史をお話し下さいました。
ここは歌舞伎の”安宅”、“勧進帳”の舞台となった神社であります。
勧進帳は、源頼朝の怒りを買った源義経の一行が、北陸を通って奥州平泉へ逃げる際の加賀国の、安宅の関での物語です。
弁慶と義経一行が奇跡的に難を逃れることができたのは、この安宅住吉神社の神様のお力によるものと伝えられ、『難関突破の霊神』として、人々に崇敬されています。
御社殿では、200年ほど前の江戸時代の歌舞伎役者、市川團十郎が描かれた浮世絵なども拝見できました。
『神亀石』
御社殿を下りて左手に曲がり松林を抜けると、安宅の関の跡地があり、勧進帳に登場する弁慶、源義経、富樫左衛門の銅像があります。
『安宅の関跡』
その奥には日本海を眺めながら一息つける休憩所と、勧進帳ものがたり館という資料館。
『こまつ勧進帳の里』
『無料休憩所』
日本唯一の難関突破の神として、会社経営者やアスリート、芸事上達を目指す人々、受験生など人生のさまざまな難関を突破させてくれるご利益があると、全国からたくさんの参拝客を集めています。
災難を避けたいという方は、ぜひご参拝下さい。