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お釈迦様の本来の教えは明快で、非常に合理的です。
今辛い思いをしている人、苦しみを抱えている人、怒りっぽい人、迷いが多い人、すべての人にとって有効です。
お釈迦様の教えを目標として、日々近づけるように行動することで、苦しみから解放されます。
怒らないことによって怒りに打ち勝て。
善いことによって善からぬことに打ち勝て。
布施することによって物惜しみに打ち勝て。
真実によって嘘つきに打ち勝て。
自立せよ。救済者は自分自身である。
お釈迦様は、自分で考え行動せよと、自立することの大切さを説きます。
自分自身の救済者は自分自身である。
他の誰が救ってくれようか。
自分を正しく制御してはじめて、
人は得難い救済者を手に入れるのだ。
どんなに良い事であっても、固執してはならず、物事を冷静に観ることの大切さを説く教えを、スッタニパータより、ご紹介します。
最上についての八偈の経
自分の見解が最上であると考え、それに固執する人たちは
それが世界で最高であると見なし
他の見解はすべて劣ったものと見下す。
それゆえに、論争が絶えることはない。人は、自分が学んだこと、守ってきたこと
考えてきたことこそが有益であると主張し
それに固執し
他のものはすべて劣ったものと見下す。知識、戒律、道徳を基準に
見解に固執してはならない。
自分を他人と等しいとか、劣っているとか
あるいは優れているとか思ってはならない。
すでに得たものを捨て去り、固執せず
知識に頼ってはならない。
さまざまな異なった見解のいずれにも盲従せず
いかなる教えも妄信してはならない。あれやこれや
この世のことやあの世のことで、欲するものがない人は
こうでなければならないと断定する見解には固執しない。この世で学んだことや考えたことに
少しのこだわりもなく
何の偏見も持たない、行いの清い人を
この世でどう呼んだらいいだろう。かれは妄念なく、一つの見解に固執せず
いずれの宗教の教えにも属さず
戒律や道徳によって導かれることがない。
かれは、向こう岸に達して、もはや戻ることはない。