Views: 608
来宮神社の楽しみ方を地元の方に伺いました。
ご紹介させていただきます。
①💛型の文様。猪の目文様がご本殿の上部中心にあります。
日本古来から伝わる文様の一つに猪の目(いのめ)と呼ばれるものがあります。神社や刀剣にハート型の文様を見た方も多いでしょう。
これは文字通り、いのししの目を表した文様であり、古来より魔よけとして使用されてきました。6世紀~7世紀の古墳から出土した刀のつばには、すでにこの猪の目文様が使用されていました。
ほかにもお寺やお城、神社また刀のつばなどに用いられています。
ご本殿にお参りの際は、ぜひご本殿上部にあるこの💛型文様、猪の目をみつけてください。
②大綱事件
嘉永年間に熱海で起きた事件。
漁業権を巡る争いで、訴訟費用を捻出するために5本の楠が伐採されました。そして大楠を伐採しようした瞬間に、白髪の老人が現れ両手を広げて大楠を守ろうとし、伐採しようとした斧は真っ二つに割れてしまいました。これは神のお告げであると信じられ、大楠の伐採が中止されました。
この大楠は今でもご本殿の左奥に祀られています。樹齢2000年を超える大木です。
大楠については、後でさらに詳しくご紹介します。
③開運出世弁財天
ご本殿の右隣に、開運出世弁財天が祀られています。
この蛇の石は、伊豆石と言い、江戸城のお堀に使われた石と同じものが使用されています。昔、伊豆半島一体から切り出した伊豆石は船で江戸城まで運ばれ石垣に使用されました。
④伊豆石について
江戸城(現在の皇居)の石垣はそのほとんどが伊豆石です。
大阪夏の陣。豊臣家との戦いにおいて勝利を願う家康は、強固な城を築くことに専念していました。強靭な石垣を築くにあたって、白羽の矢が立ったのが伊豆石でした
古くから、伊豆半島で産出される石の質の良さは有名で、船を使用した方が陸路よりも大量の石を江戸まで運びやすいこともあり選ばれました。
皇居を訪れたことがある方は、この伊豆石で造られた石垣を必ず目にしているでしょう。
⑤大楠
ご本殿でお参りした後に、左手にある小道を抜けると、巨大なご神木、大楠が祀られています。樹齢2000年以上の国の天然記念物です。樹齢においては本州一位を誇ります。幹の太さは、なんと23.9mもあります。
少しわかりづらいかもしれませんが、大楠の祠の右奥には、龍が立ち上がり、右上には蛇が巻き付いている姿が見えます。(樹木の一部がそのように見えます。)
大楠は『不老長寿』『無病息災』の象徴です。一回りすると寿命が一年延びると伝えられています。
また、願い事がある人は、思うことを誰にも言わず一回りすると、願い事がまとまると伝えられています。この時は、左まわりに回ることをお忘れなきよう。
大楠を回りながら、落ちている楠の枝を拾って匂いをかいでみると、タンスのショウノウ(防虫剤)の香りがします。
また、大楠の真後ろあたりを触ってみましょう。じりじりと非常に強いパワーが流れ込んできます。とにかくこの大楠のパワーは素晴らしいです。健康運をアップして、幸運体質に変えたいと思う人には大変お勧めです。
また大楠の横には清流が流れ、夏でも涼しいとても気持ちが良い場所にあります。
本殿参拝後はぜひこの大楠を訪れてください。
来宮神社は「心さやかに参拝できる環境つくり」プロジェクトを推進しています。
その一環として、参拝後にくつろぐことができる茶寮『報鼓』があります。またスマホ撮影用のスマホスタンドが入口や境内にに置かれ、撮影用に落ち葉が💛型にを敷いてあります。来宮神社が20代~40代の女性に大人気なのも頷ける様々な工夫がしてあります。ちなみに報鼓とは、祭事を始める際、集合の合図で太鼓を叩く作法の意味だそうです。たくさんの方が訪れるようにという願いが込められています。
茶寮『報鼓』では、「来福スウィーツ」が楽しめますので、参拝後はぜひお立ち寄りください。