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グルテンがなぜ体に悪いのか?
「リーキーガット」という言葉を聞いたことはありますか?
腸の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血中に漏れだす状態にある腸”のことを指します。日本語では「腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)」といいます。腸の粘膜から物質が漏れだした状態を指します。本来体内に入るべきでない異物がスルーしてしまうわけです。
リーキーガットにより、炎症のスイッチをオンにする遺伝子が活性化し、さまざまな炎症性物質が体内で生産されます。そして炎症性物質が血液を駆け巡り、全身に慢性炎症が起こります。この慢性炎症こそ怖いものです。それががん、心臓や脳の血管障害、アルツハイマー病、骨粗鬆症、動脈硬化、過敏性腸炎、慢性甲状腺、片頭痛、てんかん、糖尿病、不安神経症など多くの慢性病をもたらすのです。リーキーガットになると、55もの慢性病につながると報告されています。
なんと日本人の7割がこのリーキーガット症候群に陥っている言われています。
小麦のタンパク質であるグルテンが腸の粘膜を傷つけ、リーキーガットを引き起こします。また乳製品に含まれるカゼインもまたリーキーガットを引き起こします。パンと牛乳という組み合わせは、一番危険な組み合わせです。
上記の深刻な病気にかかりたくなければ、慢性炎症を起こさない必要があります。
そして、慢性炎症をおこさないための有効な手段の一つ、それが食事を改善することなのです。
リーキーガットを起こさない食事にするには、「穀物、豆類、乳製品、加工食品」を摂取しないことです。
この4つはリーキーガット(腸もれ)を引き起こす食べ物です。
その他のもっとも避けたい食べ物。
リーキーガットは、レクチン、サポニン、タンニンによっても引き起こされます。
レクチンとは、小麦、大豆、インゲン豆、ピーナッツ、じゃがいも、トマトなどの一部の野菜などに含まれるたんぱく質の一種です。昆虫や鳥、小動物に食べられないように、毒としての作用を持っています。私たちの腸粘膜の細胞に結合し、リーキーガットを引き起こします。
サポニンとは、小豆を煮ると煮汁が泡立ち、抹茶を点てると泡立つ成分です。サポニンもレクチン同様に、昆虫や微生物から食べられないようにするための毒性物質です。赤血球にもダメージを与えますが、もっと問題なのがリーキーガットを引き起こすことです。煮豆は体によいと思われがちですが、たべるほどに慢性炎症が起きやすくなります。
アスリートなどが「大豆プロテイン」を摂取している場合がありますが、これはサポニン濃度がもっとも高く危険です。トマトやじゃがいもなどナス科の植物にもサポニンが含まれています。
タンニンとは、お茶やワイン、渋柿などに含まれる渋みの成分で、ポリフェノールの一種です。摂りすぎると腸粘膜細胞を委縮させ、リーキーガットを起こします。渋すぎるお茶、ワインは飲みすぎないよう注意が必要です。
この4つの成分もできるだけ摂取しないことをおすすめします。
なお、自分がアレルギー症状を持っている食べ物を検査したい場合は、血液検査によって調べることができます。
食物の不耐症について非常に具体的な点まで知ることができます。知ることで体に劇的な変化をもたらすことができます。気になる方は、検査を行っている病院にお問い合わせください。
「正しい食べ物を選ぶとは、単に肉体的スタミナにつながるだけではない。忍耐、集中力、前向きな態度にもつながるのだ。それがコート上での動きにつながるし、私が愛するまわりの人々の幸福にもつながっている。正しい食べ物によって、私は人生のあらゆる場面で最高の次元に達することができる。あなたが望みうる最高の自分になりたいと思うなら、私が勧めることはこれしかない。まずは、食べ物を変えることから始めてみてはどうだろう。」
ノバク・ジョコビッチ
参考文献:【ジョコビッチの生まれ変わる食事】ノバク・ジョコビッチ
【この4つを食べなければ病気にならない】医学博士 崎谷博征