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ゼロ磁場の柱が天高く昇る磐座
大甕神社(おおみかじんじゃ)
(茨城県日立市大みか町6-16-1)
御岩神社の参拝を終えて、御岩神社と同じくカンブリア紀の5億年前の巨石が磐座(いわくら)となっている大甕神社に向かいました。
御岩神社から車で30分ほどです。
正式名称は、「大甕倭文(おおみかしず)神宮」です。
皇紀元年(紀元前六六〇年)創祀。
此の地の住民、国土開発と国家安寧に尽力された神として、大甕山上の古宮の地に祀り祭祀が行われておりました。
時は移り、江戸期元禄八年旧暦四月九日藩命により甕星香々背男(みかぼしかがせお)の磐座、宿魂石上に遷座されてより三百年の星霜を経て今に至ります。
御祭神
主神:武葉槌命(たけはつちのみこと)
地主神:甕星香々背男(みかぼしかがせお)
武葉槌命(たけはつちのみこと)は、「倭文神」とも呼ばれます。読み方は、”しとりのかみ”、あるいは”しずのかみ”など複数の読み方があります。「倭文」とは織物を指します。武葉槌命は女神で織物の神様です。
「甕星香香背男(みかぼしかがせお)」は、男神で星の神様です。
「香香(かが)」は「輝く」の意味で、この神様の「星」とは、「金星」のことを指していると、江戸時代の国学者であり神道家、思想家、医者であった平田篤胤(ひらたあつたね)氏が解釈しています。
鹿島・香取の二神が、服はぬ(まつろわぬ)国津神・草木石類にいたるまで平定するも、唯一、甕星香々背男(みかぼしかがせお)と称する星神を征服することができずにおりましたところ、二神に替わって大甕(おおみか)に赴き地主神の霊力を宿魂石(しゅくこんせき)に封じたのが倭文神武葉槌命(しとりがみたけはつちのみこと)であったと伝えられています。
此の地の住民、国土開発と国家安寧に尽力された神として、大甕山上の古宮の地に祀り祭祀が行われておりました。時は移り、江戸期元禄八年旧暦四月九日藩命により甕星香々背男の磐座、宿魂石上に遷座されてより三百年の星霜を経て今に至ります。
【拝殿】
拝殿の横から、本殿に続く道があり、宿魂石という石碑が見えます。その隣に大杉神社があります。
この岩山全体が、天津甕星の荒魂(あらみたま)が封印されている「宿魂石」です。
大甕神社はもともと大甕山にありましたが、1689年に徳川光圀の命令で、宿魂石の上に遷宮しました。
【本殿】
武葉槌命(たけはつちのみこと)をお祀りしているご本殿。
拝殿から上って来た道とは反対の道を降りていくと、星の神様、甕星香々背男(みかぼしかがせお)をお祀りしている社殿があります。
【社殿】
甕星神社は、2011年12月にできた新しい境内社とのことです。甕星香々背男の伝承を知りお参りされる方々のために創建されました。
星の神様をお祀りしているお社の屋根には、★が見えます。
大岩から降りてくると、天満神社があります。
【天満神社】
【八坂神社】
大甕神社を訪れると、広大なエネルギーに包まれて、大きなものに見守られている感じがします。
人々を守ろうとする気持ちがとても強い、この地域の守護神です。
大甕神社は、人生の羅針盤となり、幸運な運命へと導いてくれます。
大甕神社にほど近く、泉神社があります。
龍神が棲む神秘の泉
泉神社(いずみじんじゃ)
(茨城県日立市水木町2-22-1)
ご祭神
天速玉姫命(あめのはやたまひめのみこと)
泉神社には、その名の通りとても美しい泉があります。
泉神社は人皇第十代崇神天皇の御代、宇治49年(紀元前42年)にこの地方に鎮祀されたと伝えられている。延喜式内社の由緒深い旧郷社である。
久自國造船瀬宿禰(くじのみやつこ ふなせしゅくね)の奏請により、大臣伊香色雄(いかがしこおのみこと)が勅命を受けての久自の国に至り、天速玉姫命を祭祀して、久自の国に至り、天速玉姫命を祭祀して、久自の国の総鎮守としたことが泉神社の創立である。
社記に「上古霊玉此地に天降り 霊水湧騰して泉をなす 号けて泉川云ひ霊玉を以て神体とする」とある。ご祭神はこの霊玉を神格化した天速玉姫命をお祀りしている。
「東夷の荒賊を平討する」最前線基地としての地域性を反映し、古くから多くの武将が祈祷に参拝している。特に、後奈良天皇の御代、享禄三年(1530年)9月に書かれた棟礼には、佐竹義篤が泉神社を崇敬し社殿を修造したと記録されている。残念なことに、享和2年(1802年)社殿が焼失し、旧記録を始め宝物などが散逸してしまった。現在の社殿は氏子らの浄財により昭和58年(1983年)5月に再建されたものである
泉神社の鳥居をくぐる前から、辺りには神聖な空気が流れています。
参道を歩くと、身を清める冷たい風が、心地よく吹き抜けます。
小さな境内ですが、神聖な空気に満ちています。
【参道】
【ご神木】
【拝殿】
【拝殿上部の龍彫】
拝殿で参拝し参道を右手に下りていくと、泉が現れます。
【弁財天】
常陸国風土記にも”大井”として登場し、今でも清らかな水がこんこんと湧き出る神秘の泉です。
この泉の周辺と神域の緑樹の美しい森一体は”泉が森”と呼ばれています。
泉神社の社記によると、天から霊玉が落ちてきてこの地に当たり、沸騰して泉になったと記されていました。
湧き出ている水の量は、毎分1500リットルもあるそうです。泉が美しくて、感動します。
神秘的なエメラルドグリーンは、底の砂の色(貝殻のかけらなど)からつくられていることがわかりました。
古くはここは海だったのでしょう。
大地の気のエネルギーが泉にたくさん入っているため、ここにいるだけで心が洗われるのはもちろん、霊的な汚れも浄められます。
まさに神の依り代にふさわしい泉です。龍神もおわします。