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つづいては、鹿島神宮の一之鳥居をご紹介します。
鹿島神宮の宮域は非常に広く、一之鳥居は鹿島神宮から離れたところにあります。
すべてのはじまりの地
東の一之鳥居
(茨城県鹿嶋市神向寺588)
鹿島灘に面する明石海岸にあります。鹿島神宮から車で15分ほど。
鹿島神宮からは東方に3kmほどの鹿島灘、明石浜堤防の前にある木製の鳥居です。
2011年の東日本大震災を受けて堤防が増設され、鳥居を通り抜けることが出来なくなりましたが、右手に階段があり鳥居の向こう側の景色、明石浜を眺めることができます。
この鳥居は神様が海から上がってくるときにまずはじめに通るところと言われ、東日本大震災の時にも津波が来なかったという伝説を持つ鳥居です。
東の一の鳥居は“すべての始まりの地”とも呼ばれ、人生を良い方へと転換するご利益があります。
西の一之鳥居
(茨城県鹿嶋市大字大船津2251 沖)
神宮橋を車で渡っていると、大きな赤い鳥居が見えてきて、その大きさに胸が高鳴ります。
鎌倉時代、御手洗池近くまで入っていた船の往来が、鹿嶋の土地隆起によって不可能となり、大船津に僧侶の忍性が鳥居を建てたのが最初とされています。
1618年に徳川二代目将軍秀忠が社殿と合わせて奉納した鳥居は水中鳥居で、当時はまさに鹿嶋の玄関口でした。
現在の鳥居は、2013年6月に再建されたもので、水底からの高さ18.5メートル、幅22.5メートルもあり、水上の鳥居としては国内最大級の大きさです。
水上に建つとても美しい鳥居です。まるで湖にそびえる神殿の入り口のようです。
南の一之鳥居
(茨城県神栖市息栖2882)
鹿島神宮の南の一之鳥居は、息栖神社の一の鳥居が代用されました。古くは神栖市日川にあったそうです。
利根川沿いにあり、龍神が行き来する玄関口です。
のちほど息栖神社について詳しくご紹介します。