大地のエネルギー・マグマのパワースポット熱海 ・心と体を癒す旅

熱海・龍神紀行~龍神と共に生きづく町~
熱海。古くから日本有数の温泉地として名を馳せ、冬でも温暖な気候と美しい花火大会で人々を魅了してきたこの地は、近年、新たな魅力に輝きを増しています。次々とオープンする個性的な店々には若者が列をなし、活気を取り戻した街は、かつての賑わいを彷彿とさせます。しかし、熱海の魅力はそれだけではありません。実は、熱海は知る人ぞ知るパワースポットの宝庫でもあるのです。
今回は、大地のエネルギーを感じ、心と体を癒す、熱海のパワースポット巡り旅行記をお届けします。
日本有数の温泉地、熱海の底力
熱海の魅力の根源、それは何と言っても豊富な温泉資源です。総湧出量毎分約17,085リットル(平成23年2月)という驚異的な湯量に加え、42度以上の高温泉がその約9割を占め、平均温度は約63度。源泉総数は500を超えるというのですから、まさに自然の恵みの賜物と言えるでしょう。
源泉を覗き込むと、まるで大地の鼓動のように、”ゴゴっゴゴっ”という轟音と共に熱湯がボッコンボッコンと湧き上がります。その光景は、自然に対する畏敬の念を抱かせずにはいられません。立ち上る蒸気には、日々の疲れや邪気を一気に吹き飛ばすほどの、非常に強力な癒しの力が宿っていると感じられます。
熱海の温泉は、その場所によって泉質が大きく異なるのも特徴です。山の上の方、中腹のあたり、海の近く…それぞれ異なる泉質を堪能できる贅沢さは、温泉好きにはたまりません。どこで湯につかっても湯冷めしにくく、その効能は驚くほど。1週間ほど効果が持続することもあり、温泉のパワーがしっかりと体に浸透し、活力がみなぎるのを感じられます。
熱海の名前の由来・温泉がもたらした奇跡
熱海の地名には、温泉が深く関わっています。熱海市公式ウェブページによると、その由来は、
『奈良時代、箱根の万巻上人が、海中に沸く熱湯によって魚類が焼け死に、甚大な被害を被っていた漁民たちの訴えを聞き、祈願によって泉脈を海中から山里へ移し、「この前にお社を建てて拝めば、現世も病を治す、来世も幸せに暮らせる」と人々に説いたと伝承されています。この源泉が現在の大湯であり、そのお社は薬師如来と少彦名神をお祀りしてこの地の守り神とした、湯前権現(現在の湯前神社)であるといわれています。

また、「熱海」と書いて、「あたみ」と読むこの地名の由来は、海中より温泉が凄まじく沸きあがり、海水がことごとく熱湯となったため、「あつうみが崎」と呼ばれ、それが変じて「あたみ」と称されるようになったと言われています。』
この伝説からも、熱海が古くから温泉と密接な関係にあったことがわかります。温泉は、人々に癒しと恵みをもたらす、まさに神聖な存在だったのです。
武将が愛した最強のパワースポット
熱海は、歴史上の人物からも愛された地です。当時島流しにあった源頼朝が北条政子と出会い、源氏再興を神に誓い、それを成功へと導いた最強のパワースポットも、この熱海に存在します。
江戸時代には、源頼朝を尊敬していた徳川家康公が、このパワースポットを再興させました。家康公は熱海温泉のとりことなり、療養中の吉川広家のお見舞いにその湯を京都まで運ばせたと言われています。
神話の時代から存在する数々のパワースポットは、熱海に特別なエネルギーを与え続けています。それでは、熱海の代表的なパワースポットを巡ってみましょう。
来宮神社・生命力溢れる大楠と神々の息吹
まず訪れたのは、近年、その神秘的な雰囲気と強力なパワーで、多くの人々を惹きつけている来宮神社です。
來宮神社は、古くから来宮大明神と称し、熱海郷の地主の神として来宮の地に鎮座し、来福・縁起の神として古くから信仰されてきました。全国四十四社の来宮神社の総社であり、平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂公が戦の勝利を神前で祈願し、各地に御分霊を祀ったとも伝えられています。
御祭神五十猛命は熱海に鎮座される際、地元民と入来たる旅人を守護しようと神託をつげられたことから、伊豆に来る旅行者が多く参拝されます。
境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、国指定天然記念物に選定されているご神木「大楠」です。樹齢2千年を超え、平成4年度の環境省の調査で、全国2位の巨樹の認定を受けており、幹周り約24米の迫力は、まさに圧巻。その巨大な姿は、悠久の時の流れを感じさせ、自然に対する畏怖の念を抱かせます。大楠に手を合わせ、静かに目を閉じると、大地のエネルギーが体中に流れ込んでくるような感覚を覚えます。
来宮神社のご祭神
大巳貴命(おおなもちのみこと)・縁結び、五穀豊穣、医薬の神
五十猛命(いたけるのみこと)・樹木の神、国土開発の神
日本武尊命(ヤマトタケルノミコト)・武勇の神、国土安寧の神
の三柱の神々です。それぞれの神様にご挨拶し、日々の感謝とこれからの幸福を祈願しました。
来宮神社は、生命力溢れる大楠と、神々の息吹を感じられる、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所です。
伊豆山神社・源頼朝と北条政子のロマンスと勝利の神
次に訪れたのは、源頼朝と北条政子のロマンスの舞台として知られる伊豆山神社です。
伊豆山神社は、古くから「走湯山」と呼ばれ、霊山として崇められてきました。境内からは、相模灘を一望できる絶景が広がります。
源頼朝は、伊豆に流刑されていた際に、伊豆山神社に参拝し、源氏再興を祈願しました。その後、北条政子と出会い、愛を育み、共に鎌倉幕府を開きました。伊豆山神社は、源頼朝にとって、まさに運命を変えた場所と言えるでしょう。
伊豆山神社のご祭神は、
正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト):勝利の神、武運長久の神
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)・皇祖神、国土経営の神
の二柱の神々です。勝利と成功を願う人々から、厚い信仰を集めています。
伊豆山神社を訪れると、源頼朝と北条政子のロマンスを感じながら、勝利のエネルギーをチャージできるでしょう。
走湯神社・温泉の源泉と神秘的な空間
伊豆山神社の境内にある走湯神社は、熱海の温泉の源泉の一つであり、非常に神秘的な雰囲気を漂わせています。

走湯神社は、温泉が湧き出る場所を神聖な場所として祀った神社です。境内には、温泉の湧き出る音が響き渡り、硫黄の香りが漂っています。
走湯神社のご祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)・縁結び、五穀豊穣、医薬の神
少彦名命(すくなひこなのみこと)・医薬の神、温泉の神
の二柱の神々です。温泉の恵みに感謝し、健康を祈願する人々から、信仰を集めています。
走湯神社を訪れると、温泉のエネルギーを感じながら、心身ともに癒されるでしょう。
熱海グルメ・海の幸と温泉まんじゅう
パワースポット巡りの合間には、熱海ならではのグルメも堪能しましょう。
熱海と言えば、新鮮な海の幸。新鮮な魚介類を使った海鮮丼や寿司は、絶品です。また、温泉まんじゅうも熱海の名物。温泉の蒸気で蒸された、ふっくらとした温泉まんじゅうは、お土産にもぴったりです。
熱海温泉・心と体を癒す極上の時間
熱海旅行の締めくくりは、やはり温泉です。熱海には、趣の異なる様々な温泉旅館があります。露天風呂から海を眺めたり、貸切風呂でゆっくりとくつろいだり…極上の時間を過ごしましょう。
熱海の温泉は、疲れた体を癒し、心身ともにリフレッシュさせてくれます。
アクセス情報
来宮神社・JR来宮駅から徒歩約5分
伊豆山神社・ JR熱海駅からバス約10分
走湯神社・ 伊豆山神社の境内にあります
まとめ:大地のエネルギーを感じる旅
熱海は、温泉だけでなく、数々のパワースポットが存在する魅力的な場所です。来宮神社、伊豆山神社、走湯神社など、それぞれのパワースポットでエネルギーをチャージし、熱海グルメを堪能し、温泉で癒される…そんな熱海旅行は、心と体を癒し、新たな活力を与えてくれるでしょう。ぜひ、熱海を訪れて、大地のエネルギーを感じてください。