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伊豆大島
伊豆諸島最大の島
東京都大島町。伊豆大島の面積は約90㎢で、伊豆諸島最大の島です。
伊豆大島は東京から南に約120km、神奈川県の江ノ島から南に約60km、伊豆半島東側からは約30kmのところに位置しています。
実は首都圏からとても近く、東京(竹芝ふ頭)から高速ジェット船で1時間45分ほどで着いてしまう島です。(飛行機では25分ほどで到着します。)日によって、岡田港、元町港のどちらかに到着します。
ちなみに東京都である大島を走っている車は、品川ナンバーです。
※【元町港 フェリーターミナル】
※大島町の中心にあります。万が一三原山が噴火した時のための避難施設も兼ね備えた施設です。
三原山の噴火
大島と言えば三原山の噴火を記憶されている方も多いでしょう。
伊豆大島では約2万年前から現在まで、100年ないし200年毎に合計100回前後の大噴火が起きたと考えられています。島の人々は三原山に畏敬の念を抱き、古くから噴火を御神火(ごじんか)、火山を御神火様と呼び敬ってきました。
また1986年の三原山の噴火により、全島民が島外に避難しました。しかし山頂の三原神社が見事に被災をのがれたことは、大島の七不思議に数えられています。
【三原山山頂】
世界三大流動性火山
海底からそびえる活火山の陸上部分が大島になります。島の中央部に約10㎢のカルデラがあり、この中に世界三大流動性火山として有名な三原山がそびえ、太古から噴火を繰り返しています。地質は主に玄武岩であります。
2007年に日本の地質百選に選定され、さらに2010年には関東ではじめての日本ジオパーク(※)に認定されています。
※ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。
※【地層大切断面】
※600m以上続く、見事な縞模様の地層。バウムクーヘンとも呼ばれています。過去2万年間に繰り返された大噴火、約100回分の噴出物です。
大島の名産品
大島の各地で自生する明日葉や椿を使用した、明日葉茶や椿オイルなどが有名です。
火山島である伊豆大島は一年を通して温暖で雨が多いため、大地は多くの水を得ることができ、明日葉にとって最適な環境なのです。また三原山の火山灰が混ざっている土壌は、大変水はけがよく植物が育つのに最適です。
椿は実に300万本も自生しています。1月後半から3月後半にかけて毎年”椿まつり”が開催されています。
大島の名物、べっこう寿司。
べっこう寿司とは、伊豆諸島の近海で取れる新鮮な白身魚を「唐辛子醤油」に漬け込んだピリ辛味がする寿司のことです。名前の由来は、漬け込んだ白身魚が“べっこう色”に輝くこと。鯛などの白身魚やマグロ、カツオなどが使われます。青唐辛子のピリ辛醤油と、新鮮な魚の甘みが良い相性となっています。
【泉津の切通し】
神々が守護する大島
この活火山である大島を昔から守護している数々の素晴らしい神社があります。順にご紹介します。