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≪日本人は塩分過多≫
日本人は塩分摂取量が多いと言われています。
醤油や味噌などの塩分濃度の高い調味料を使用し、漬物やしょっぱい味付けの料理が甘いお米とよく合うため、塩分摂取量は必然的に多くなります。
日本人の食塩摂取量の平均値は、1日あたり男性 11.0g、女性 9.2gであり、目標値は、高血圧予防の観点から1日当たり男性で8g 未満、女性で7g 未満とされています。
欧米で行われた大規模臨床試験の結果から、血圧を下げるためには、食塩摂取量を少なくとも1日6 g前半までにすることが必要とされています。
WHOのガイドラインが推奨している成人の目標値は5 g/日未満です。
以上の数値を見ても、日本人は塩分の摂取量が大変多いのが現状です。
胃がんの原因は、塩分の摂りすぎであると生化学の世界的権威キャンベル博士も『チャイナレポート』で言及しています。
ガンで死亡した方の死因は、日本人男性は肺がんに続き胃がんが第2位、日本人女性は第4位です。
その他にも、塩分を摂りすぎると、高血圧症、不整脈や虚血性心疾患、腎臓疾患の原因になります。
また塩分をとりすぎると非常に怒りっぽい性格になります。
減塩が大切なことはとても良く知られています。
塩を控えた方が良いことには、もう一つ大きな理由があります。
≪あなたにも潜んでいるプラーク≫
ドキュメンタリー映画【フォークスオーバーナイブス】で、動物性タンパク質はガン細胞を増殖し、心臓病、脳卒中、骨粗しょう症の原因になることが史上最大の調査で科学的に明らかにされました。心臓病になる大きな原因の一つが“プラーク”の存在です。
プラークとは、動静脈の内側に堆積するたんぱく質や脂肪(コレステロールを含む)などで構成される「ベタベタした層」のことです。
かつて「心臓病は避けることができない体の摩耗であり、私たちにできることはほとんどない」とほとんどの医師は信じていました。つまり車のエンジンと同じように、年をとるにつれ、部品が動かなくなったり、不良品になったりする、という考え方でした。
ですが、“フラミンガム心臓研究”によって、血中コレステロール値が高いことと心臓病には関係があることが文句なしに証明されました。心臓発作は予防できるとなったのは、ここ50年ほどのことなのです。
“フラミンガム心臓研究”によると、
・脂肪とコレステロールの過剰摂取は、動脈硬化とプラークの蓄積を引き起こす。
・心臓病にならない国では、脂肪やコレステロールを少ししか摂取しないという、欧米人とは異なった食生活をしている。
ことなどが明らかにされました。
肉、卵、乳製品を食べたことがあるならば、プラークの蓄積は誰にでもあります。
心臓外科医のエセルスティン医師によると、すでに子供の段階から頸動脈のプラークの蓄積は始まります。
肉や卵、乳製品をとりつづければ、年をとればとるほど、プラークの蓄積は多くなります。
プラークが体内にたまると、以下のような症状が出ます。
・ダイエットしても効果があまり出ない。
・やせている
・頭痛がする。
・いつも肩が凝っている。
・体がカタい。
・冷え性である。
・手足などの末端部がいつも冷たい。
・かかとがガサガサに荒れている。
・体がよくつる。
・朝起きるのが辛い。
・だるい。疲れやすい。
・下腹部がぽっこり出ている。
・シミ、シワが多い。
・肌や髪が乾燥している。
・風邪をひきやすい。
・野菜が苦手。
・果物が苦手。
・蚊にさされやすい。
・生理痛がひどい。
・甘いものがやめられない。
・アルコールがやめられない。
・暴飲暴食をする。
・濃い味付けがおいしい。
・イライラする。
・くよくよする。
・いつも悩みがある。
・人の目が気になる。
・なぜかいつも不安だ。
・怖い夢をよく見る。
・気分の浮き沈みが激しい。
・すぐに落ち込む。
・攻撃的になってしまう。
・もめごとがよく起こる。
・人の好き嫌いが激しい。
・人の影響を受けやすい。
・物忘れする。
・優柔不断である。
・ダイエット後に必ずリバウンドしてしまう。
・食べ過ぎだとわかっているのに止められない。
・満腹感が得られず、苦しくなるほど食べてしまう。
・断食しても元の食生活にあっという間に戻ってしまう。
以上は、動物性タンパク質をとって蓄積した老廃物を、体が排出できていないために起こる症状のごく一部です。
あてはまる項目は意外と多いのではないでしょうか?
年をとると、こういった症状により悩まされるようになりませんか?
該当する数が多いほど、古い老廃物が体内にたまっています。
≪リバウンドや過食の正体≫
体内にこの老廃物が溜まっていると、それを薄めて排出しようとして、飲みたい、食べたいという欲求が起きます。その結果、甘いものがやめられない、お酒が飲みたいなどの間違った欲求が起きるのです。
そしてこの飲食の欲求がダイエットや断食後に起こるリバウンド、満足感が得られずに食べ過ぎてしまう食欲の正体になります。
ですが、ただ飲食するだけでは排出されず、根本解決にはなりません。
お酒は血管をゆるめ、甘いものは体をゆるめてくれますが、古い老廃物を排出する助けにはなりません。
簡単に排出しやすい体内環境をつくる方法があります。
それは、“食事から塩分を抜く日を設ける”ことです。
塩分を抜いて24時間経つと、古い老廃物が血中に溶け始めます。そして体外へと排出できるようになります。
これを定期的に続けることで、徐々に健康になっていきます。適切な食事量で満足できるようになり、甘いものも特別ほしくなくなり、お酒も飲みたいと思わなくなります。
体が安定することで精神的にも安定し、物事に柔軟に対応できる人になります。もちろんダイエットもスムーズに進み、体重も減ります。長年悩まされたムクミがなくなり、つらい肩こりも改善されます。
断食をしている方で、終了後にドカ食いしたいと思うのは、古い老廃物が体内に残っていて、それを排出したいと思う体の反応です。そういう方は、塩の断食がおすすめです。
塩の断食法
2週間に1度、丸1日(長くても2日まで)食事から塩を排除します。
✖NGのもの:塩分がある食品全て。
肉、魚、卵、ハム、ソーセージ、ベーコン、チーズ等の動物性食品。
塩分が含まれている加工食品。昆布やわかめなどの海産物。砂糖などの甘味料。
穀類すべて。豆類(豆腐や納豆もNG)。ナッツ類。ドライフルーツ。スナック類。菓子類。
〇OKのもの:野菜。果物。水分。
冬場は寒いので、塩を使わない野菜スープも良いです。ハーブやレモン、ゆずなどで香りづけしても良いです。
ただしカレー粉などスパイス類もNGです。
また、その日はよく眠りましょう。
これを定期的に行います。
半年から一年続けると、体はかなり健康になります。味覚も正常に戻るので、塩気のきついもの、味の濃いものは食べたくなくなります。精神的にも余裕が出てきて、ささいなことで不安になったり、怒ったりせず、安定し、物事に柔軟に対応できるようになります。
同時に、さまざまな好転反応が起きます。
・頭痛
・発熱
・体がだるくなる
・めまいがする。ふらふらする
・胃が痛くなる。
・悪寒がする。
・くさい汗が出る。くさい体臭、口臭が出る。
・過去のケガが痛む。
・情緒不安定になる。イライラする。不安になる。
・便秘や下痢になる。
様々な反応が出ます。
反応が出た時はゆっくり休むなどして無理しないようにしてください。
最初は塩がないと、全く味がしないと驚くかもしれませんが、やがて素材本来が持つうま味を繊細に感じられるようになります。
塩が美味しいと思う、塩依存症になっていることにあらためて気づくことができます。
そして体の古い老廃物が少なくなるにつれ、肩がこらなくなったり、脚も体も軽く、心もいつもさわやかで、かつて経験したことがない快適さを感じられるようになります。
普段の食事の減塩をこころがけ、塩の断食を定期的に行って、柔軟でいつまでもサビない心身を手に入れましょう!