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潮来市を後にして、東国三社参りの一つである息栖神社に向かいます。
息栖神社(いきすじんじゃ)
(茨城県神栖市息栖2882)
ご祭神
久那戸神(くなどのかみ)
天乃鳥船(あまのとりふね)
住吉三神(すみよしさんしん)
神社入り口にある鳥居は、二の鳥居です。
この二の鳥居で後ろを振り返ると、少し離れたところに一の鳥居が見えます。その鳥居の根元に息栖神社のご神体である忍潮井(おしおい)があります。
【一之鳥居】
この一之鳥居は、鹿島神宮の南の一之鳥居も兼任しています。
日本三霊泉の一つ、忍潮井
忍潮井(おしおい)は、神社の前が”香取の海”と呼ばれる海だった時代から、海水ではない真水が湧き出ていたという神秘的な場所であり、忍潮井(おしおい)の名前の由来は、この”真水が海水をおしのけて湧き出していること”から来ています。
忍潮井(おしおい)は右手に男瓶(おがめ)、左手に女甕(めがめ)があります。井戸の奥にある瓶がすっきりと見えると幸運が訪れると言われています。
またこの忍潮井は利根川の支流沿いにあり、少し歩くと川に出ます。
利根川は龍神が住み、大地の気が雄大に流れる川です。
幸運の気が川から神社に向かって流れていき、拝殿には幸運の気が充満しています。
またこの川端にたたずむと、穢れが風と共に去っていくのが感じられます。とても気持ち良い場所です。
参拝の際にはぜひお立ち寄りください。
息栖神社に戻り、二の鳥居をくぐり、参道を歩きます。鹿島神宮や香取神宮と比べると、静かでこじんまりとしていますが、懐かしいような気持になり落ち着きます。やさしい包容力を感じます。
創始は応神天皇の時代(西暦2~300年頃)と言われています。
【御神門】
祭礼の際に若者たちが力比べをしたと伝えられる「力石」。
【力石】
創建された当初は現在よりも海に近い場所に鎮座されていました。日川(にっかわ)地区です。
於岐都説神社(おきつせつじんじゃ)という社名で記載されましたが、大同二年(807年)に神栖市に遷宮され、息栖神社となりました。
【みや桜】
境内には松尾場所の句碑があります。
【御衣黄と力石と句碑】
”此里は気吹戸主の風寒之(このさとは いぶきどぬしの かぜさむし)
句の意味
いざなぎの尊が、黄泉の国(死の国)から戻ったとき、筑紫日向の橋の小門(おど)で、身体を洗い、きたないものと汚れたもの(罪や穢れ)を、すっかりそそぎ落し、浄め流した。その流れの中から生まれたのが気吹戸主(息栖神社祭神)で、清浄化・生々発展・蘇生回復の神である。
このいわれにあやかって、この神域に身をひたしていると、身も心も洗い浄められて、何の迷いも曇りも、わだかまりもなくなり、体の中を風が吹き抜けるほど透き通って、寒くなるくらいである。
【拝殿】
樹齢1000年のご神木。
【ご神木】
ここは龍神にまつわる神社です。ぜひご訪問ください。