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待乳山聖天
東京都台東区浅草7-4-1
浅草駅から徒歩で10分ほど。
悪運を断ち切り、願い事が叶えられる聖地があります。
待乳山聖天(まつちやましょうでん)は、小高い丘の上にご鎮座されています。
当ブログで寺院をご紹介するのは初めてです。
が、ここはお寺というよりは神社のような雰囲気がする清々しいところです。
聖天座鎮座のいわれ
当山は推古天皇の御世、地中から忽然湧き出た霊山で、その時、金龍が天より降って山を廻り守護したと伝えられています。
それより6年後の夏、この地方が大旱魃に見舞われたとき、十一面観世音菩薩が悲愍の眼を開き、大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)の姿となってこの山に降臨されて、 苦しむ民を救いました。聖天様が当山に鎮座された起源であるといわれています。
当山の聖天さまの霊験あらたかなことは、昔より広く知られております。
推古天皇と言えば、日本の第33代天皇(在位593年~628年)で、歴代天皇の中で最初の女性天皇です。
容姿端麗で、政治感覚に長けていたと言われています。
その推古天皇の時代、今から1400年以上前に突然湧き出た霊山に聖天さまがご鎮座されました。
「推古天皇」
また、ここ待乳山聖天で行われる「浴油祈祷」というご祈祷が有名です。
聖天さまには願いをかなえて下さる絶大なるお力があると云われています。
聖天様の信仰
十一面観音菩薩を本地仏とする聖天さま(大聖歓喜天)は、仏法を守護し、 仏道を行ずる人々を守護する天部の神様でありますが、私たち衆生の迷いを救い、 願いをかなえさせてくださる大きなお力を持っておられます。
待乳山聖天に来たら、まず入り口で大根とお花を買いましょう。
待乳山聖天のシンボルとなっている大根と巾着
境内各所に印されてあります巾着や大根は、御信心をされて祈願することによって得られるその御利益を端的に表したものです。
大根は身体を丈夫にしていただき、良縁を成就し、夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護頂ける功徳を表しています。巾着は財宝で商売繁盛を表し、聖天さまの信仰のご利益の大きいことを示されたものです。
境内のあちこちに大根と巾着のシンボルを見ることができます。
大根とお花を本堂にお供えしましょう。
そして、ぜひおみくじを引いてみてください。
お寺の方に伺ったところ、約30%は凶となっているそうですが、凶を引かれた方こそラッキーです。
というのも、こちらでひいたおみくじは、その後お焚き上げ頂くのですが、凶に書かれた内容、悪運を引き受けて下さいます。
スタッフもこちらのおみくじで凶を引いた次の日、嬉しい出来事がありました。
それは一時的なものではなく、今も続いています。
まるで、不運を取り払って下さったかのような印象を受けたのでした。
ですので、凶が出ることを恐れずに(笑)おみくじをひいてみてください。
そしてお焚き上げ用の箱がありますので、そちらにおみくじを入れてお焚き上げ頂きましょう。
きっとあなたの不運を取り払って下さることでしょう。
さらに叶えたい願い事がある時は、こちらの浴油祈祷をお申し込み下さい。
浴油祈祷とは?
浴油とは、聖天様独特のご供養法のことで、密教の修法の中でも最も深秘の法とされています。この供養法により聖天様のお力がより一層高められ、私共が不可能と思われるような願い事でも、尊天の不思議方便のお働きを得て、必ず成就させて頂けるのであります。
そもそも聖天様は、もとより強大なお力をお備えあそばれた神様であられます。それだけに大層欲心の盛んな,差別心の強いご性格をお持ちでした。しかし十一面観世音菩薩のご教化に会われてからは、一転して慈悲平等のお心に改められ、仏法の守護神として、その自在神力を衆生済度にお振り向けになられたのであります。
しかし、煩悩というものは体の垢と同じように絶えず洗い清めることが必要であります。聖天様の差別煩悩の垢も同様に、常に清浄な油で潅ぎ流し、本来お備えの清潔のお徳を顕わしていただくことが必要であります。これが浴油供養の持つ本来の意義であります。
浴油祈祷を申し込むと、密教の最も深秘の法で、7日間もの間ご祈祷をして下さいます。
聖天さまの絶大なるお力を実感することでしょう。
ここは悪運を炎の力で焼き尽くし、願いを叶える密教の聖地です。