パワースポット

神々が守る火山島ー伊豆大島ー⑤波布比咩命神社

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伊豆大島の秘宝を巡る時空の旅

はじめに・時が止まった港町、波浮港伊豆大島の南部にひっそりと佇む波浮港は、まるで時が止まったかのような、穏やかで懐かしい空気を湛えた港町です。喧騒とは無縁の静寂に包まれたこの場所は、大島の玄関口である元町港や岡田港からバスや車で約30分の距離に位置します。しかし、その道のりを経て辿り着く価値は計り知れません。波浮港は、単なる美しい港というだけでなく、明治、大正、昭和という激動の時代を彩った数々の文人や画家、貴人たちが集い、交流し、創造の源泉とした場所なのです。都会の喧騒を忘れ、心の休息を求めて訪れる人々を、波浮港はいつも温かく迎え入れてくれます。

ノスタルジックな風景:心を癒す港の情景

港に足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んでくるのは、穏やかに揺らめく水面と、それを囲むように連なる古民家の風景。どこか懐かしい、ノスタルジックな雰囲気が漂い、訪れる者を優しく包み込みます。潮風の香りと、鳥たちのさえずりが心地よく、日常の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。まるで時間が止まったかのような、ゆっくりとした時の流れを感じることができます。港の風景は、季節ごとに表情を変え、春には桜が咲き誇り、夏には緑が生い茂り、秋には紅葉が彩り、冬には静寂に包まれます。

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波浮港の歴史・火山が生んだ天然の良港

波浮港の歴史は古く、その起源は火山活動によって形成された火口湖にあります。元禄16年(1703年)の大地震による津波で湖が決壊し、海と繋がったことで、自然の恵みによって生まれた天然の良港となりました。その後、江戸時代に入り、寛政12年(1800年)に房州出身の秋廣平六によって開拓事業が行われ、湾口が人工的に拡張されたことで、本格的な港としての利用が始まりました。南北430m、東西280m、深さ中心部で約17mという規模は、風待ちの港として、多くの船乗りたちを嵐から守り、安全な航海を支えてきました。自然の力によって生まれた港は、長い年月を経て人々の生活を支え、歴史を紡いできました。

文化人たちの集う場所・創造の源泉、波浮港

波浮港が最も輝きを放ったのは、明治、大正、昭和の時代です。豊かな自然と美しい景観は、多くの文化人を魅了し、彼らは波浮港に滞在しながら、作品を執筆し、互いに交流を深めました。ノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成もその一人であり、彼の代表作「伊豆の踊子」のヒロインのモデルとなった旅芸人が働いていた旅館は、今も資料館として保存され、当時の面影を偲ぶことができます。館内には、貴重な資料や写真が展示されており、川端康成が波浮港で過ごした日々を垣間見ることができるでしょう。当時、川端康成が滞在したのは、現在の港屋旅館の場所にあった旅館と言われています。波浮港の静かで穏やかな雰囲気は、彼の創作意欲を刺激し、数々の名作を生み出す原動力となったのかもしれません。資料館では、康成が使用した机や原稿などが展示されており、彼の息吹を感じることができます。また、彼が眺めたであろう港の風景を、同じ場所から眺めることで、彼の感性に触れることができるでしょう。まるで自分がその時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。

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文豪たちを魅了した港・今も息づく文化の香り

与謝野鉄幹・晶子夫妻、大町桂月、林芙美子、幸田露伴、土田耕平など、錚々たる顔ぶれの文化人たちが、保養や観光のため、あるいは作品執筆のために波浮港を訪れました。彼らは、波浮港の自然や人々と触れ合い、その感動やインスピレーションを作品に昇華させた。波浮港を題材にした作品は数多く、それぞれの視点から捉えられた波浮港の魅力が、今もなお人々の心を捉えて離しません。

林芙美子は、波浮港を訪れた際に、「この港は、まるで絵のような美しさだ」と感嘆したと言われています。彼女は、港の風景をスケッチしたり、地元の人々と交流したりしながら、波浮港での滞在を楽しんだようです。また、幸田露伴は、波浮港の静けさと自然の豊かさに感銘を受け、多くの随筆の中で波浮港の魅力を語っています。このように、波浮港は、多くの文化人にとって、心の安らぎと創造の源泉となる場所だったのです。彼らの足跡を辿る旅は、文学ファンにとって特別な体験となるでしょう。

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温かい人々の交流港に根付く歴史と文化

波浮港の魅力は、単なる美しい風景だけではありません。そこには、歴史と文化が深く根付いており、人々の温かい交流が息づいています。港を歩けば、古い旅館や商店が軒を連ね、当時の面影を色濃く残しています。地元の人々は、訪れる者を温かく迎え、波浮港の歴史や文化について語ってくれるでしょう。彼らの話に耳を傾ければ、波浮港の奥深さに触れ、より一層、この場所への愛着が深まるはずです。特に、港で漁業を営む人々は、波浮港の歴史や自然について深く理解しており、彼らの話を聞くことで、波浮港の魅力をより深く知ることができるでしょう。漁師たちの生活は、自然と密接に関わっており、彼らの話からは、自然への畏敬の念や、生活の知恵を学ぶことができます。

波布比咩命神社・港を守る女神の鎮座

そして、波浮港を語る上で欠かせないのが、港の入り口に鎮座する波布比咩命神社(はぶひめのみことじんじゃ)の存在です。この神社は、野増の大宮神社、泉津の波知加麻神社の母神である波布比咩命を祀っており、地元の人々からは「波浮の神様」として親しまれています。三宅記によると、波治加麻神社の「次郎王子スクナイ所」の母神であり、三島大明神のお后「波浮の大后」とされています。波布比咩命は、伊豆諸島の神話において重要な役割を担っており、海の安全や豊漁を司る女神として崇められています。港の人々にとって、波布比咩命は心の拠り所であり、日々の生活を見守る存在です。

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神社の歴史・湖畔から港へ、人々の信仰を集めて

波布比咩命神社は、かつては差木地村の氏神として、湖の水辺に祀られていました。しかし、港として機能するようになったのは、元禄16年(1703年)の津波によって旧火口湖が海と通じるようになってからだ。それまでは、人知れずひっそりと佇んでいた神社が、港の発展と共に、人々の信仰を集めるようになりました。港の安全と繁栄を見守る存在として、波布比咩命神社は、波浮港の人々の生活に深く根付いています。神社の歴史は、港の歴史そのものであり、両者は深く結びついています。

神聖な参道・心身を浄化する空間

神社への参道は、石段が続き、緑豊かな木々に囲まれています。一歩足を踏み入れると、空気が一変し、清々しい静寂に包まれる。鳥たちのさえずりが心地よく響き、心身が浄化されるような感覚を覚えるでしょう。参道に生い茂る木々は、樹齢数百年のものもあり、神社の歴史の長さを物語っています。木漏れ日が差し込む参道を歩いていると、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚になります。

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境内の風景・歴史を感じる神聖な場所

波布比咩命神社の境内は、決して広くはないが、神聖な雰囲気が漂っている。本殿は、質素ながらも風格があり、長い歴史を感じさせる。かつては参拝客が浜辺の海水で口をすすぎ、手を清め、社前に小石数個を積む風習があったというが、今はその風習は廃れています。しかし、神社の奥には、今もなお、その名残と思われる小石が積み上げられている場所があります。この小石は、参拝者の願いが込められたものであり、神様への祈りの証として積み上げられてきました。過去の参拝者たちの思いが込められた小石は、神社の歴史を物語る貴重な証拠です。

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波布比咩命・武勇と水の神、人々の守り神

御神体は刀であったという伝承も残っており、波布比咩命が武勇に優れた女神であったことを示唆している。波布比咩命は、水の神、龍神としても崇められており、漁業の安全や豊漁を祈願する人々からの信仰も篤い。特に、漁に出る人々は、航海の安全と大漁を祈願するために、波布比咩命神社を訪れます。女神は、海の恵みをもたらし、人々の生活を守護する存在として、深く信仰されています。

癒しと力を与える神社・心の安らぎを求めて

波布比咩命神社を訪れると、心が安らぎ、穏やかな気持ちになる。神社の境内には、やさしく穏やかな気が流れ、心身を清めてくれるようなさわやかな風が吹いている。鳥居から一歩足を踏み入れた途端に、気分が一気に晴れていく。歩を進めるほど、体も心もますます軽くなり、体や心の中を爽やかな風が吹き抜けていくような感覚を覚えるでしょう。神社の境内に座って、静かに目を閉じると、自然の音だけが聞こえ、心が静かに落ち着いていくのを感じることができます。神社のパワーを感じ、日々の疲れを癒すことができるでしょう。

神秘的な体験・水の神、龍神を祀る場所

波布比咩命神社は、まさに水の神、龍神をお祀りしているお社であり、訪れる者に癒しと力を与えてくれる、特別な場所だ。波浮港を訪れる際には、ぜひ足を運んで、その神秘的な雰囲気を体感してほしい。神社の神秘的な雰囲気は、訪れる人々の心を惹きつけ、忘れられない体験を与えてくれます。

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時空を超えた旅・歴史、文化、自然、人々の繋がり

波浮港と波布比咩命神社を巡る旅は、単なる観光旅行ではありません。それは、時空を超えた旅であり、歴史と文化、自然と人々の繋がりを感じる、特別な体験となるでしょう。波浮港の美しい風景、人々の温かい心、そして波布比咩命神社の神聖な雰囲気は、訪れる者の心を深く捉え、忘れられない思い出となるはずです。波浮港の歴史的な街並みを散策したり、地元の人々と交流したり、波布比咩命神社で静かに祈りを捧げたりすることで、心豊かな時間を過ごすことができるでしょう。この場所でしか味わえない感動を、ぜひ体験してください。

伊豆大島の至宝・忘れられない思い出を

伊豆大島を訪れる際には、ぜひ波浮港と波布比咩命神社を訪れて、その魅力を余すところなく堪能してほしい。そして、この地でしか味わえない、特別な時間と空間を心ゆくまで楽しんでほしい。波浮港と波布比咩命神社は、きっとあなたの心に、深く刻まれることになるでしょう。波浮港の夕暮れは格別に美しく、港全体がオレンジ色に染まる光景は、言葉では言い表せないほどの感動を与えてくれます。夕焼け空の下、静かに佇む港の風景は、まるで絵画のようです。

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より深く波浮港を堪能するために:おすすめの過ごし方

さらに深く波浮港と波布比咩命神社を堪能するために、以下の点に注目して訪れることをおすすめします。

波浮港の歴史的建造物を巡る: 川端康成ゆかりの旅館資料館をはじめ、当時の面影を残す古い旅館や商店を巡り、往時の雰囲気を体感しよう。特に、港の入り口にある古い倉庫群は、当時の港の繁栄ぶりを物語っています。これらの建造物は、歴史的な価値が高く、当時の人々の生活を知る手がかりとなります。

地元の人々との交流: 港の喫茶店や食事処で地元の人々と話をし、波浮港の歴史や文化について話を聞いてみよう。地元の漁師や旅館の主人などは、貴重な話を聞かせてくれるでしょう。地元の人々との交流は、旅の醍醐味であり、思い出深い体験となります。

波布比咩命神社の御朱印をいただく: 神社を参拝した証として、御朱印をいただき、旅の思い出として大切に保管しよう。御朱印は、神社の歴史や神様の名前が記された貴重なものです。

波浮港周辺の自然を満喫する: 波浮港周辺には、美しい海岸線やハイキングコースなど、自然を満喫できるスポットがたくさんある。特に、波浮港から少し離れた場所にある地層切断面は、地球の歴史を感じられる貴重な場所です。自然の中でリフレッシュし、心身ともに癒されてください。

波浮港を題材にした文学作品を読む: 川端康成の「伊豆の踊子」をはじめ、波浮港を題材にした文学作品を読み、訪れる前に予習しておくと、より深く波浮港の魅力を理解できるでしょう。「伊豆の踊子」を読んでから波浮港を訪れると、物語の世界に入り込んだかのような感覚を味わうことができます。

これらの点を参考に、波浮港と波布比咩命神社を巡る旅を、より充実したものにしてほしいものです。ぜひ機会あれば訪れてみてください。

ABOUT ME
Shokey Hayashi
Shokey Hayashi
エクソシスト/ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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