常陸国の神々・御岩神社その1

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茨城県日立市・太古の歴史と現代建築が織りなす神秘と絶景の旅

茨城県北部に位置する日立市は、一見すると総合電機メーカー日立製作所の創業の地として知られる工業都市のイメージが強いかもしれません。しかし、その足元には、気が遠くなるような太古の地球の歴史が眠り、人智を超えた神秘的なエネルギーが満ち溢れていることをご存知でしょうか。上野駅から常磐線特急「スーパーひたち」に揺られること約1時間30分、現代的な快適さとノスタルジーが入り混じる車窓の風景を眺めているうちに、あなたは悠久の時の流れの中に身を置くことになります。

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海と空が溶け合う絶景の駅・日立駅

日立駅に降り立つと、まず目に飛び込んでくるのは、どこまでも広がる太平洋の絶景です。日本を代表する女性建築家、妹島和世氏がデザイン監修を手掛けたこの駅舎は、単なる駅という枠を超え、まるで海に浮かぶ展望台のような開放感に満ち溢れています。

日立駅

妹島氏自身も、父親が日立製作所の関連会社に勤務していたことから日立市で生まれ育ち、この地には特別な思い入れがあったと言います。

駅の通路に足を踏み入れると、ガラスを多用した透明感あふれる空間が広がり、太陽の光がキラキラと海面に反射して、幻想的な雰囲気を醸し出しています。まるで空中に浮かんでいるかのような錯覚を覚えるデザインは、妹島氏ならではの独創性によるものでしょう。

日立駅

その美しさは国際的にも評価され、2014年には鉄道の国際デザインコンペ「ブルネル賞」に入賞しています。日立駅は、単なる移動の拠点ではなく、旅の始まりを彩る特別な空間として、訪れる人々を魅了し続けています。

神々が宿る霊山・御岩神社

日立駅の絶景を堪能した後は、レンタカーを借りて、太古の歴史が眠る霊山、御岩神社(おいわじんじゃ)を目指しましょう。車を走らせること約20分、緑豊かな山々に囲まれた静寂の中に、ひっそりと佇む御岩神社が現れます。この神社には、古くから神々が宿る聖地として崇められてきた歴史があり、その神秘的な雰囲気は、訪れる人々を圧倒します。

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御岩神社には、数々の伝説や不思議なエピソードが残されています。中でも有名なのは、アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェル氏が、宇宙から地球を眺めた際に、一箇所だけものすごく光って見える場所があり、その緯度・経度を計測したところ、なんと御岩神社の場所であったという話です。また、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんも、スペースシャトルから地球を眺めた際、「日本に光の柱が立っていて、その場所を調べてみたら日立の山の中だった」と語っています。

これらのエピソードは、御岩神社が持つ特別なエネルギーを物語っているかのようです。エドガー・ミッチェル氏は、晩年に御岩神社を訪れ、神主さんにその話をしたと言われています。宇宙飛行士という科学者の視点からも認められた御岩神社の神秘性は、私たちに目に見えない世界の存在を教えてくれます。

日本列島誕生の秘密・5億年前の地層

御岩神社の神秘性を語る上で欠かせないのが、その足元に広がる太古の地層です。地球の歴史は約46億年と言われていますが、その中でも、約5億年前のカンブリア紀の地層が、茨城県日立市から常陸太田市にかけての地域に存在しているのです。これは、日本列島が最初に生まれた場所の一つであり、地球の歴史を語る上で非常に重要な意味を持っています。

2008年、日立市郷土博物館特別専門員で茨城大学名誉教授の田切美智雄氏の研究チームが、この地層を発見しました。さらに、2014年には、野崎さんのチームが宮田川不動滝地下の日立鉱山産銅鉱石から5億3300万年前という年代を報告し、日本最古の地層の年代値が更新されました。日立市から常陸太田市にかけての山地には、古生代・カンブリア紀の地層が約50平方キロメートルにわたって広がっており、地球の歴史を肌で感じることができる貴重な場所となっています。

この地層の発見は、日本列島誕生の秘密を解き明かす上で、大きな手がかりとなりました。現在、地球上にはユーラシア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極大陸の6つの大陸がありますが、約5億年前の地球には、南アメリカやアフリカ、オーストラリア、南極大陸などを含めた、ゴンドワナ大陸という超大陸が存在していたと考えられています。

ゴンドワナ大陸が分裂することで、現在の6大陸が生まれたのですが、この大陸の移動は、プレートテクトニクスと呼ばれる学説で説明されています。地球は、プレートと呼ばれる固い岩板で覆われており、このプレートが、対流するマントルに乗って動いているというのです。

この学説に従うと、日立市周辺で発見された5億年前の地層と同じ地層を持つ地域と、茨城県は過去に繋がっていたのではないか、という仮説が生まれます。その繋がっていた可能性がある地域として挙げられるのが、中国東北部やロシアの極東部です。これらの地域からも、約5億年前の地層が見つかっていることから、茨城県はゴンドワナ大陸の東の端にあった火山地帯であり、それが日本列島の始まりではないか、と考えられるのです。

日本列島の形成・バンゲア大陸と堆積物

さらに遡ること2億4000万年前、茨城県は新しい大陸バンゲアの一部となり、そこに海底の移動とともに運ばれた堆積物と陸から運ばれた岩石などが付着しました。その一部が地底の奥深くで圧力と高温によって固められ、日本列島の土台になったと考えられています。そして、約2500万年前に大陸の縁が割れ始め、2000万年前ごろに日本列島の原型が形作られたのです。

御岩神社を流れる沢の石は、まさにその5億年前のものであり、神社の地面や日立市の地面の広い範囲は多賀山地と呼ばれ、5億年前のカンブリア紀の地層から成り立っています。御岩神社の裏にあるかびれ山は、古来より神々が棲む聖地として崇められてきた霊山であり、この5億年前の地層そのものが神の山として崇敬されてきました。

5億年前の石に宿る神・御岩山とかびれ神宮

御岩山中腹にある”かびれ神宮”には、5億年前のご神体が祀られています。その存在感は圧倒的で、長い年月を経て風化した岩肌には、地球の歴史が刻み込まれているかのようです。また、日立市や常陸太田市には、大甕神社(おおみかじんじゃ)など、古くから信仰され、今も全国から参詣者が訪れる神社が数多く存在しますが、それらの御神体や石像には、みな5億年前の石が使われています。

以前、筑波山神社の山頂付近のご神体や、その近くにある月石水神社や飯名神社の御神体が7500万年前の斑レイ岩であるとお伝えしましたが、御岩神社のあたりの多賀山地は、それよりもはるか昔の5億年前のものです。神が宿ると言われるご神体には、気が遠くなるような地球の歴史が刻み込まれているのです。

日立市・太古の歴史と神秘に触れる旅

日立市は、単なる工業都市ではなく、太古の地球の歴史が息づく、神秘的な場所です。妹島和世氏が手掛けた日立駅の美しいデザイン、宇宙飛行士が光を見たという伝説が残る御岩神社、そして、日本列島誕生の秘密を解き明かす5億年前の地層。これらの要素が組み合わさることで、日立市は、訪れる人々に深い感動と驚きを与えてくれるでしょう。

日立市を訪れる際は、時間に余裕を持って、ゆっくりと散策することをおすすめします。御岩神社の境内を歩き、5億年前の石に触れることで、あなたは地球の歴史の一部になることができるでしょう。また、日立駅の展望台から太平洋を眺めれば、広大な宇宙と繋がっているかのような感覚を覚えるかもしれません。

日立市は、歴史好き、神社仏閣巡り好き、自然好きなど、様々な人に楽しめる要素が満載の場所です。ぜひ一度、足を運んで、太古の歴史と神秘に触れてみてください。きっと、あなたの人生観が変わるような、忘れられない体験となるでしょう。

ABOUT ME
Shokey Hayashi
Shokey Hayashi
エクソシスト/ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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