常陸国の神々/東国三社参り・鹿島散歩 /大生神社・大生古墳群

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大生神社・大生古墳群 ~ 時を超えた聖地を巡る旅

茨城県に息づく古の信仰と歴史を辿る旅。東国三社参りの道すがら、今回訪れたのは鹿嶋市からほど近い潮来市に鎮座する大生神社(おおうじんじゃ)と、その周囲に広がる大生古墳群。ここは、鹿島神宮の源流とも言える場所であり、古代豪族の息吹を今に伝える、特別な聖地です。

鹿島神宮の本宮 – 大生神社へ
鹿嶋市を後にし、車を走らせることしばし。のどかな田園風景が広がる中、潮来市へと足を踏み入れます。目指すは大生神社。ここは、鹿島神宮の本宮、あるいは元鹿島の宮と呼ばれ、武甕槌大神(たけみかづちのおがみ)が鹿島神宮に遷るまで、この地に祀られていたと伝えられています。

大生神社(茨城県潮来市大生814)

人里離れた、静寂に包まれた場所にひっそりと佇む大生神社。周囲を鬱蒼とした木々が生い茂り、昼なお暗い一本道が、神域へと続く参道です。その厳かな雰囲気に、足を踏み入れる前から心が引き締まる思いがします。

ご祭神

健御雷之男神 (たけみかづちのおがみ)

社伝によれば、この地はかつて飯富(おふ)族(多(おふ)氏)が治めており、大和から常陸へ移住する際に、氏神として祀られたのが始まりとされています。大生(おおう)という地名も、この地を治めてきたオフ氏(大生氏)に由来するものです。

大、太、王、多、意富、飯富、飫富、大生など、さまざまな表記が見られるオフ氏は、古代日本において相当な勢力を持つ一族でした。大生神社を中心に、一大文化圏を築いていたと考えられています。

注目すべきは、前回ご紹介した香島の天の大神(かしまのあめのおおかみ)。これは、天のオホの神、つまり大生一族の氏神のことではないかとも言われているのです。

神々が宿る場所 – 大生神社の境内
「元鹿島と呼ばれる大生神社は、なんとも神々しいところじゃのう。いろんな精霊がおるぞ。」

福太郎の言葉が、この場の雰囲気を的確に表現しています。確かに、ただ静かなだけでなく、何か特別な力が宿っているような、そんな感覚を覚えます。

【大生神社・拝殿】

この神社自体が、この地方における最古の神社であり、現在の本殿は、安土桃山時代の天正18年(1590年)に造営されたものです。三間社流造(さんけんしゃながれづくり)で、間口6メートル・奥行7メートル。地方の社殿としては大きく、またこの地方では最古の社殿建造物であり、茨城県の文化財に指定されています。

【大生神社・ご本殿】

かつて、この場所におられた神様が、のちに鹿島神宮にお鎮まりになったという元鹿島の宮。静けさに包まれたその場所は、坂戸神社、沼尾神社と同じように、特別な聖地であることは間違いありません。

大生神社が他の神社と異なるのは、周囲を古墳に囲まれていることです。まるで、神社の周囲に点在する古墳のエネルギーが、神社に集まり、そのエネルギーで満たされているかのよう。強力なパワースペースであることは、疑いようもありません。

その聖地感は、他の神社とは一線を画すものです。聖地の霊力が、この神社を取り巻いている。そう感じざるを得ません。

【ご神木】

境内にそびえ立つご神木も、そのパワーを象徴する存在です。太く、力強く、天に向かって伸びる姿は、まさに神が宿る木そのものです。

古代豪族の眠る場所 ・ 大生古墳群


大生古墳群(鹿見塚古墳:茨城県潮来市大生890-2)

大生神社の参拝を終え、次に向かったのは、大生神社のすぐ近くにある大生古墳群です。大生神社の境内に流れ込んでくる、周辺の古墳のエネルギーがとても強く、自然と足が引き寄せられました。

広い面積があり、視界が開けているここすべてが、聖地と言えるでしょう。これほど広大なパワースポットを歩ける機会は、滅多にありません。

清々しくて、とても気持ちが良いところです。お墓と言うよりも、神聖な神社のような場所です。

未成仏霊、浮遊霊はいません。聖地の霊力によって、すべてが浄められ、成仏してしまったのでしょう。

ここは現在は公園として整備されており、前方後円墳・方墳・円墳など、大小のべ110余基もの古墳が点在しています。その圧倒的な数の多さは、古墳群としては茨城県で最大規模を誇るものです。

築造時期は、古墳時代中期(5世紀)と見られています。

これらの古墳に埋葬されている人々は、大生神社の奉斎氏族である、オフ氏(多氏・飯富氏)一族と見られています。

また、各前方後円墳がいずれも大生神社、鹿島神宮を向いているという指摘もあります。これは、祖先への敬意と、神々への信仰心が結びついた結果なのでしょう。

鹿見塚古墳

鹿見塚古墳は、大生西古墳群にほぼ完形で残る前方後円墳の一つで、全長は58.1m、前方部幅32m、後円部は直径34m、高さ6mです。

片耳式前方後円墳と呼ばれる形状で、後円部がとくに高く突き出していることが特徴です。この特異な墳形は、当時の権力者の権威を示すものだったのでしょうか。

鹿見塚古墳の裏側も歩いてみます。古墳の周りを囲むように、緑豊かな森が広がっており、その静寂さが、より一層神聖な雰囲気を醸し出しています。

その横の森の中にある古墳も見てみましょう。木々の間から顔を出す古墳は、まるで長い眠りについているかのようです。

大生古墳群は、のんびりと散歩できる神聖なパワースポットです。ぜひ足を運んで、この聖地が持つ霊力をご体感ください。

まとめ – 時を超えた聖地の力
大生神社と大生古墳群を巡る旅は、古代の息吹を感じ、神々の力を体感する、特別な体験となりました。鹿島神宮のルーツを辿り、古代豪族の歴史に触れることで、日本の歴史と文化の奥深さを改めて感じることができました。

大生神社は、静寂の中に神聖な力が宿る場所であり、大生古墳群は、古代の人々の生活や信仰を感じられる場所です。この二つの場所を訪れることで、心身ともにリフレッシュし、新たなエネルギーを得ることができるでしょう。

東国三社参りの際は、ぜひ大生神社と大生古墳群にも足を運び、時を超えた聖地の力を感じてみてください。

はやし
はやし

旅のヒント

アクセス・JR鹿島線「潮来駅」からタクシーで約15分。

服装・動きやすい服装と靴で訪れましょう。古墳群は整備されていますが、場所によっては足元が悪い場所もあります。

持ち物・飲み物、タオル、虫除けスプレーなど。
注意事項/

神社や古墳群は神聖な場所です。マナーを守って参拝・見学しましょう。

この旅が、あなたの心に何か温かいものを残してくれることを願っています。

鹿嶋市から潮来市へ移動し、鹿島神宮の本宮と呼ばれる大生神社に向かいます。

ABOUT ME
Shokey Hayashi
Shokey Hayashi
エクソシスト/ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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