ヨーガ

運命、カルマ、そして自己変革・クリヤヨーガの光が照らす人生の道運命は過去生によって決まる

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運命は過去生によって決まる

私たちの人生は、一体何によって形作られているのでしょうか。生まれた環境、才能、出会う人々、そして自らの選択。これらは全て、人生という複雑な織物を編み上げる糸であり、その織り成す模様は、私たち一人ひとりの運命として現れます。しかし、運命は絶対的なものでしょうか?私たちは運命に翻弄されるだけの存在なのでしょうか?

クリヤヨーガの教えは、運命、悲運、そしてカルマという概念を通して、これらの問いに対する深い洞察を提供します。単なる宿命論に陥ることなく、自己変革の可能性を信じ、積極的に人生を切り開くための道標となるのが、クリヤヨーガの真髄なのです。

運命・過去生の足跡が刻む人生の輪郭

クリヤヨーガにおいて、運命とは、私たちがどう努力しても避けることのできない出来事として定義されます。それは、まるで過去生の足跡が刻まれた人生の輪郭であり、私たちが歩むべき道筋を示しているかのようです。

過去生における行動、思考、感情は、エネルギーの種として潜在意識の中に蓄積され、現世において様々な形で結実します。良い行いは幸福な出来事を、悪い行いは苦難な出来事を引き寄せる。これが、カルマの法則であり、運命の根源にある考え方です。

しかし、運命は単なる「決定事項」ではありません。それは、私たちが成長し、学び、進化するための機会を与えてくれるものでもあります。予期せぬ出来事、困難な状況、悲しい別れ。これらは全て、私たちが自己の内面を見つめ、価値観を問い直し、より高い意識へと向かうための試練なのです。

賢者は、運命を「執着を手放す機会であり、平静を保つ機会でもあり、自らの根底に存在する実在、意識、至福に気付く機会を与えてくれる」ことを知っています。運命を受け入れ、その意味を理解することで、私たちは苦しみから解放され、内なる平和を見出すことができるのです。

悲運・習慣と選択が織り成す苦難の織物

運命とは異なり、悲運は、私たちが自らの行動や習慣によって引き起こす苦難を指します。それは、まるで私たちが無意識のうちに織り上げてしまう、苦難の織物のようなものです。

クリヤヨーガでは、悲運は、私たちが自分の悪い習慣を変えたり、克服する意思がないために起こると考えられています。例えば、怒りっぽい性格、怠惰な生活習慣、依存症などは、悲運を招く要因となり得ます。

悲運は、良いカルマと悪いカルマ、良い習慣と悪い習慣の差し引きの結果として現れます。過去の行いが種となり、現在の行動が水を注ぎ、その結果として、幸福または不幸の花が咲くのです。

しかし、悲運は決して固定されたものではありません。私たちは、意識的な努力によって、悪いカルマを減らし、良いカルマを増やすことができます。良い習慣を身につけ、悪い習慣を克服することで、悲運の織物をほどき、より幸福な未来を創造することができるのです。

カルマの法則・原因と結果が織りなす人生の連鎖

運命と悲運は、カルマの法則という普遍的な原理に基づいて作用します。カルマとは、サンスクリット語で「行為」を意味し、全ての行為には必ず結果が伴うという法則を表します。

私たちの思考、言葉、行動は、エネルギーの波紋を広げ、それが私たち自身に、そして周囲の世界に影響を与えます。良い行いは良い結果を、悪い行いは悪い結果を生み出す。これは、物理学における作用・反作用の法則と同様に、宇宙に普遍的に存在する法則なのです。

カルマの法則は、単なる因果応報の法則ではありません。それは、私たちが自らの人生の創造者であることを教えてくれる法則でもあります。私たちは、自分の思考、言葉、行動を意識的に選択することで、未来を形作ることができます。

他者に苦痛を与えたために生じる悪いカルマは、他者に喜びをもたらす思いやりのある行動によって和らげることができます。憎しみは愛によって、怒りは許しによって、貪欲は与えることによって、打ち消すことができるのです。

運命の影響を和らげ、悲運を克服するための実践

クリヤヨーガは、運命の影響を和らげ、悲運を克服するための具体的な実践方法を提供します。それは、瞑想、呼吸法、そして倫理的な生活習慣の実践を通して、自己の内面を浄化し、意識を高め、より良い未来を創造するための道です。

  1. 予想外の事が起こったら、行動する前によく考えること、感情的に反応してしまわないこと・ 突発的な出来事や困難な状況に直面した時、私たちは感情的に反応しがちです。しかし、感情に支配された行動は、しばしば後悔を生み、状況を悪化させることがあります。クリヤヨーガの実践は、私たちに平静を保ち、客観的に状況を分析し、より賢明な判断を下すための力を与えてくれます。
  2. 他者を喜ばせる機会がないか気を配ること。他者を傷つける思考、言葉、行為を避けること 私たちの思考、言葉、行動は、周囲の人々に大きな影響を与えます。他者を傷つける言動は、自分自身にもネガティブなエネルギーを蓄積させ、悲運を招く原因となります。逆に、他者を喜ばせる言動は、ポジティブなエネルギーを循環させ、幸福を引き寄せる力となります。
  3. 瞑想の実践・ 瞑想は、心を静め、内なる平和を見出すための最も効果的な方法の一つです。瞑想を通して、私たちは思考の流れを観察し、感情に囚われることなく、客観的に自分自身を見つめることができます。瞑想は、ストレスを軽減し、集中力を高め、直感力を磨き、より創造的な人生を送るための基盤となります。
  4. 呼吸法の実践・ 呼吸は、生命エネルギーの源であり、私たちの心身の状態に深く関わっています。クリヤヨーガの呼吸法は、呼吸をコントロールすることで、心身のエネルギーバランスを整え、心身を浄化し、意識を高めるための実践です。
  5. 倫理的な生活習慣の実践・ クリヤヨーガは、嘘をつかない、盗まない、性的不品行をしない、貪欲にならない、執着しないという、五つの倫理的な戒律を重視します。これらの戒律を守ることで、私たちはネガティブなカルマを減らし、ポジティブなカルマを増やすことができます。

クリヤヨーガ・自己変革の光

クリヤヨーガは、単なるテクニックの集まりではありません。それは、自己変革のための包括的なシステムであり、私たちがより幸福で、平和で、充実した人生を送るための道標となる光です。

「クリヤヨーガ:道を照らす光」は、クリヤヨーガの実践を通して、自己の内面を見つめ、真の自己を発見し、人生の目的を明確にするための洞察を提供します。ババジのクリヤヨーガの実践の必要性、待ち受ける試練とその解決法、真の自己の知識とエゴの明け渡し。これらのテーマを通して、私たちは自己変革の旅に出るための準備をすることができます。

「パタンジャリとシッダのヨーガスートラ」は、ヨーガの古典的なテキストであるヨーガスートラを、クリヤヨーガの視点から解説したものです。この書は、ヨーガスートラの各節の解説に加え、南インドの聖典ティルマンティラムとの比較、そしてババジ・ナーガラージが現代に復興したクリヤヨーガの技法との関連を示しています。クリヤヨーガの実践者にとって、この書は必携の書であり、ヨーガの理解を深め、実践をより効果的にするための貴重な情報源となります。

まとめ・運命を受け入れ、自らの手で人生を創造する

クリヤヨーガの教えは、私たちが運命に翻弄されるだけの存在ではないことを教えてくれます。私たちは、過去の行いの結果として運命を受け入れる一方で、現在の思考、言葉、行動を通して、未来を創造する力を持っています。

クリヤヨーガの実践を通して、私たちは自己の内面を浄化し、意識を高め、より良いカルマを積み、運命の影響を和らげ、悲運を克服することができます。

人生は、まるで航海のようなものです。私たちは、過去の行いという風を受けて、人生の海を航海します。しかし、私たちは帆の向きを変え、舵を操り、自らの意志で進む方向を決めることができます。

クリヤヨーガは、私たちに航海術を教え、人生の海を navigated し、目的地に到達するための羅針盤となるのです。運命を受け入れ、自らの手で人生を創造する。これこそが、クリヤヨーガが私たちに教えてくれる、人生の真実なのです。

ABOUT ME
林 尚慶
林 尚慶
現代陰陽師・ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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