神々が守る火山島ー伊豆大島ー⑦為朝神社

琉球王国の薫り

為朝神社

大島の玄関港の一つである元町港。そこからほど近い場所に為朝神社【香殿(こうどの)神社】があります。

源為朝(みなもとのためとも)をお祀りしている神社です。

源為朝と言えば、源為義の八男であり、※1 鎮西八郎(ちんぜいはちろう)とも呼ばれ武弓の達人としてその名をとどろかせましたが、※2 保元の乱(ほうげんのらん)にて崇徳上皇方について敗れ捕らえられ、大島へと配流されました。

※1鎮西八郎:大島に配流される以前は、都の西方、九州を平定したため、鎮西八郎とも呼ばれました。

※2保元の乱:平安時代末期に皇位継承問題や摂関家の内紛により、朝廷が後白河天皇と崇徳上皇に分裂し、双方の武力衝突に至った政変。崇徳上皇方が破れ、崇徳上皇は讃岐に配流されました。この公家の内部抗争の解決に武士の力を借りたため、武士の存在感が増し、後の約700年に渡る武家政権へ繋がるきっかけの一つとなりました。

為朝に特別に許された朱色 ~赤門~

為朝が使用することを特別に許された朱色の門は、“赤門”と呼ばれています。ここは源為朝館之跡で、現在はホテルとして使用されています。

赤門を入ると右手に沖縄の一対のシーサーがお出迎えしてくれます。ガジュマルの木が生育し、神社があるこの一画はまるで沖縄そのものの雰囲気がします。

そしてここに為朝神社があります。

この沖縄そのものの雰囲気がする区画に足を踏み入れると、別世界にまぎれ込んだような不思議な感覚を覚えます。時間も止まっているかのようです。(この神社の秘密はメルマガで詳しくお伝えします。)

【参道】

【為朝神社】

家臣であった鬼夜叉のお墓もありました。

為朝と言えば、曲亭馬琴による『椿説弓張月』が有名です。曲亭馬琴と言えば『里見八犬伝』を思い出す方も多いと思われますが、江戸時代に圧倒的に人気があったのは、こちらの『椿説弓張月』でした。馬琴の歴史小説としての出世作となりました。その後『里見八犬伝』が書かれたのでした。珍説の珍を椿に変え、説はぜいと読むこともできることから“ちんぜいゆみはりづき”とも読ませます。もちろんこのちんぜいは、鎮西八郎(ちんぜいはちろう)と呼ばれていた為朝の名前にかけたものです。

【椿説弓張月 葛飾北斎 挿画】

歴史では、為朝が他の島々にまで勢力を張ったため、朝廷の命により為朝討伐の軍船が大島に攻め込み、為朝はこれを迎え討ち一戦交えるが衆寡敵せず、遂に自刃して果てたとされています。が、この『椿説弓張月』によると、為朝が危機一髪のところで難を逃れ、琉球王国にたどり着き、為朝の息子である舜天丸(すてまる)が初代の琉球王国の王となりました。

そして琉球王国の正史である※3『中山世鑑(ちゅうざんせいかん)』にも“源為朝(鎮西八郎)が琉球に逃れ、その子が琉球王家の始祖舜天になったとする”という史実が記載されています。

鎌倉幕府が建てた京都・建仁寺の文献にも「源為朝が琉球に渡り建国の主となる」と書かれています。

※3中山世鑑:薩摩支配下において書かれた琉球王国の初めての正史。羽地朝秀が王命により編纂。1650年成立。

為朝は島代官をしていた藤井三郎太夫忠重の娘と結婚し、子をもうけました。その藤井家のご子孫が現在の赤門ホテルのご当主です。

はりつめた緊張感があると同時に、非常に穏やかな空気が流れている為朝神社も、大島を訪れる際にはぜひ参拝したい神社です。

とても読みやすく現代小説化された『椿説弓張月』。非常に面白い物語です。

曲亭馬琴が万巻の書を看破して書き上げた物語には、史実も大いに含まれていると思われ、大島と為朝の関係や、琉球王国についても詳しく書かれています。

”武勇に優れ過ぎたために妬みを買い、京の都を追われた、眉目秀麗にして堂々たる偉丈夫の源為朝。美しい鶴に導かれ、肥後の国は阿蘇の宮にたどり着き、最愛の妻となる女性と巡り合う。しかし、過酷な運命は、伊豆大島、四国、琉球と、悲運の英雄を更なる波瀾万丈の冒険の旅へと導いていく……。壮大なスケールで描かれた江戸時代最大のベストセラーが、より華やかに、より爽快に現代に甦る!”

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