神々が守火山島ー伊豆大島ー③三原神社 

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マグマの鼓動、神々の息吹・三原山が紡ぐ大地の物語

伊豆大島のシンボルとして聳え立つ三原山。その名は、島の息吹そのものです。大島は島全体が活火山という、世界でも稀に見る特異な環境にあり、その中心に鎮座する三原山は、地球のエネルギーを直接感じられる、まさに「生きた大地」です。玄武岩質マグマの活発な活動で知られ、およそ35年周期で噴火を繰り返しながら、雄大な景観を刻み、島民の生活と信仰に深く根付いてきました。

古来より、三原山の火柱や火映は「御神火様」として崇められ、畏敬の念を抱かれてきました。噴煙を上げ、炎を噴き出すその姿は、神の怒りとも恵みとも解釈され、島民の心の拠り所として、祈りの対象として、特別な存在であり続けてきたのです。1986年の噴火以来、現在まで静けさを保っていますが、それは束の間の休息に過ぎません。地下ではマグマが脈々と活動を続け、次の噴火に備えているのです。

三原山の生い立ち・火山活動の軌跡

三原山の壮大な地形は、気の遠くなるような長い年月をかけて、繰り返される火山活動によって形作られました。噴火によって噴出した溶岩や火山灰が堆積し、隆起と浸食を繰り返すことで、現在の独特な景観が誕生したのです。

山頂付近に広がるのは、火山活動によって形成されたカルデラ盆地です。このカルデラは、過去の大規模な噴火によって山頂部が陥没してできた巨大な凹地であり、その直径は約3.5kmにも及びます。カルデラ盆地内には広大な平原が広がり、その周囲を標高約700mの尾根が取り囲み、外輪山を形成しています。まるで巨大なスタジアムのような形状は、地球のダイナミズムを肌で感じさせてくれます。

平原の中央には、内輪山である中央火口丘がそびえ立ち、その頂に火口があります。標高約758mの中央火口丘は、カルデラ盆地全体を見渡す絶好の展望台であり、地球のエネルギーを間近に感じられる場所です。火口からは常に白い噴煙が立ち上り、地下で活動を続けるマグマの存在を静かに物語っています。

足を踏み入れる異世界・三原山トレッキング

大島を訪れたならば、三原山のトレッキングは外せません。山頂までは路線バスや車でアクセスでき、山頂口からは約45分の手軽なトレッキングコースが整備されています。また、火口を一周する「お鉢巡りコース」は、三原山の雄大な姿を360度見渡せる、人気のコースです。

今回、初心者にもおすすめの「山頂散歩道+お鉢巡り」コースを選び、三原山の魅力に触れることにしました。山頂口まではレンタカーでアクセスし、そこから山頂を目指します。

一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界です。地面からポカポカと温かいものが伝わってきます。さすが活火山、大地の鼓動を肌で感じられます。早朝にスタートしたため、人影はまばら。静寂の中、聞こえてくるのは鳥のさえずりと、風の音だけです。

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歩き始めてすぐに、噴火の際に流れ出した溶岩の塊が目に飛び込んできました。黒々とした岩肌は、冷たく無機質でありながらも、かつては灼熱のマグマであったことを物語っています。大島の溶岩は、人が歩くよりも遅いスピードで流れたと言われています。ゆっくりとしたスピードで流れ出した溶岩は、まるで生き物のように、地形を変えながら、大地を覆い尽くしていったのでしょう。溶岩の塊を見つめながら、太古の地球の姿を想像しました。

遊歩道は丁寧に舗装されており、傾斜も緩やかです。ところどころに避難用シェルターが設置されており、万が一の事態に備えています。安全に配慮されたコースですが、油断は禁物です。ここは活火山、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはなりません。

天空の絶景・山頂からの眺め

高度を上げるにつれて、景色は雄大に広がっていきます。視界を遮るものは何もなく、どこまでも続く青い海と空が目に飛び込んできます。空気も澄んでいて、深呼吸をすると体全体が浄化されるような感覚を覚えます。ここは本当に東京都なのか?都会の喧騒とは無縁の、静かで穏やかな時間が流れています。

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ぐるりと海に囲まれた島々、遠くには富士山の雄大な姿も望めます。訪れたのは11月でしたが、風がなかったため、山頂でも寒さを全く感じませんでした。太陽の光を浴びながら、ゆっくりと景色を眺めていると、心が洗われるようでした。

山頂に到着すると、すぐに三原神社が見えてきました。参道は下り坂になっています。鳥居をくぐり、石段を下っていくと、ひっそりと佇む社殿が現れます。

神の奇跡・三原神社の謎

創祀年代が不詳である三原神社は、大島の西部、野増(のまし)にある大宮神社の境外社です。その歴史は古く、地元の人々から厚い信仰を集めてきました。

しかし、三原神社が特別な存在である理由は、その歴史だけではありません。それは、溶岩流が三原神社を避けるように流れているという、奇跡的な現象です。

過去の噴火において、溶岩流は三原神社のすぐ近くまで押し寄せました。しかし、まるで神社の周りに見えない壁があるかのように、溶岩は社殿を避けて流れ、そのまま固まってしまったのです。まるで、見えないシェルターに守られていたかのように、社は無傷で残りました。

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この奇跡的な現象は、大島の七不思議の一つとして語り継がれており、地元の人々からは「神の奇跡」として崇められています。溶岩が社を避けて流れ固まっている様子は、まさに圧巻。人智を超えた神業としか言いようがありません。

三原神社の神秘的なパワーについては、数多くの伝説や逸話が残されています。神社の周辺には、特別なエネルギーが満ち溢れており、訪れる人々に癒しと安らぎを与えてくれると言われています。

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ゴジラの化身・ゴジラ岩

三原神社を参拝した後は、火口一周道路(お鉢巡りコース)へと向かいます。距離は約2.5km、およそ40分のコースです。こちらの道は舗装されていないため、足元に注意が必要です。

お鉢巡りコースは、火口の周りをぐるりと一周するコースです。視界をさえぎるものは何もなく、絶景を眺めながら、爽やかな風を感じることができます。島を囲む穏やかな海には、いくつもの伊豆諸島が浮かび、その美しい景色は、まるで絵画のようです。

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お鉢巡りコースの途中には、「ゴジラ岩」と呼ばれる、ユニークな形の溶岩があります。その名の通り、ゴジラのような形をした岩は、多くの観光客に人気のスポットです。自然が作り出した芸術作品は、見る角度によって様々な表情を見せてくれます。

大地の咆哮・火口の絶景

お鉢巡りコース最大の見せ場は、何と言っても火口でしょう。深さ200メートルもあり、直径は300~400メートルにもなります。池袋のサンシャインビルがすっぽりと入るほどの深さに、圧倒されます。

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火口の中は、黒々とした岩肌がむき出しになっており、生命の気配は感じられません。しかし、ところどころから湯気が立ち上り、地下でマグマが活動を続けていることを物語っています。マグマに熱せられた水分が噴き出す様子は、まるで大地の咆哮のようです。

※現在は有毒な火山ガスは観測されていません。しかし、火山活動の状況によっては、ガスの濃度が高まる可能性もあります。注意が必要です。

雄大な景色に心を奪われると同時に、日本は火山列島であり、地球全体が大きな火山ネットワークの中にあることを思い出します。伊豆大島は、その中でも特別な場所です。

プレートの交差点・地球のエネルギー

近年、伊豆大島の付近で太平洋プレート、フィリピン海プレート、中国プレート、北米プレートが重なり合うことが明らかになってきました。プレートとプレートの継ぎ目のところに伊豆の島々が位置しているのです。

地球の表面は、いくつかの巨大なプレートで覆われています。これらのプレートは、常にゆっくりと移動しており、互いにぶつかり合ったり、潜り込んだりしています。プレートの境界では、地震や火山活動が活発に起こります。

伊豆大島は、複数のプレートが複雑に絡み合う場所に位置するため、火山活動が非常に活発なのです。三原山は、まさに地球のエネルギーが凝縮された場所と言えるでしょう。

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大地の記憶、未来へのメッセージ

三原山は、私たちに多くのことを教えてくれます。地球のダイナミズム、自然の力、そして人間の小ささ。三原山の景色は、私たちの心を揺さぶり、忘れかけていた感情を呼び覚ましてくれます。

三原山は、過去の噴火の記憶を刻み込み、未来へのメッセージを私たちに語りかけています。私たちは、三原山の教えを胸に、自然と共存し、持続可能な社会を築いていく必要があります。

地球とつながる場所・三原山

大島の三原山は、単なる観光地ではありません。そこは、地球のエネルギーを感じ、自然の偉大さを体感できる、特別な場所です。三原山を訪れることは、地球とつながり、自分自身を見つめ直す、貴重な体験となるでしょう。

ぜひ一度、大島の三原山を訪れてみてください。きっと、あなたの人生観が変わるはずです。三原山の雄大な景色は、あなたの心に深く刻まれ、いつまでも忘れられない思い出となるでしょう。

ABOUT ME
Shokey Hayashi
Shokey Hayashi
エクソシスト/ラジオニクス技法研究家
1965年、青森県に生まれ 幼少期から霊的な現象によるトラブルや病気、怪我に悩まされてきた。しかし、20歳のある日、イベント参加、会場で不思議体験、天からの稲妻エネルギーが降り注ぎ、脳から脊髄を貫くような衝撃を受け、霊能力が開花。その後、心理学と超能力の研究をスタート、現在は、霊能力と意識工学を融合させた。独自のラジオニクス技法をにて「ラジオニクス除霊」を確立。除霊、供養、癒しを超えた「運気の治療まで可能となる」
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