常陸国の神々⑥御岩神社その1

太古の歴史が刻まれる霊山、御岩山

海を眺める展望台、日立駅

茨城県の北部にある日立市に来ました。

上野駅から日立までは常磐線特急「スーパーひたち」で約1時間30分ほど。

日立市は、あの総合電機メーカー日立制作所の創業の地でもあります。

また日立駅は、日本を代表する女性建築家、妹島和世(せじまかずよ)氏によるデザイン監修で、駅の通路から海を見渡すことができます。

開放的で明るい通路に出ると、一面に広がる海に目が奪われます。まるで太平洋を一望できる展望台のようなつくりです。

妹島和世氏は父親が日立製作所の関連会社で働いており、日立市は生まれ故郷です。

2014年には鉄道の国際デザインコンペ「ブルネル賞」でも入賞しています。

ガラスがたくさん使われ、透明感あふれる開放的な空間と、宙に浮いたようなデザインに妹島和世氏らしさが見えます。

御岩神社

日立駅から、御岩神社(おいわじんじゃ)を目指します。車で20分ほどです。

御岩神社には、有名なエピソードがあります。

かつて、アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェル氏が宇宙から地球を眺めたときに、1か所ものすごく光って見える場所があり、その緯度・経度を計測してみたら、この御岩神社のある場所であったというもの。

また、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんも、(スペースシャトルに乗って宇宙から地球を眺めたら)「日本に光の柱が立っていて、その場所を調べてみたら日立の山の中だった。」というもの。

エドガー・ミッチェル氏は、晩年に御岩神社に訪れた際に神主さんにその話をしたと言われています。

日本列島が最初に生まれた場所・茨城県日立市。

地球の歴史は46億年。5億年前からこの大地が現れました。

日本にその痕跡が残っている場所がたった一つだけあります。それが茨城県日立市から常陸太田(ひたちおおた)市にかけてです。

2008年、日立市郷土博物館特別専門員で茨城大学名誉教授の田切美智雄(たぎり・みちお)さんの研究チームが発見しました。

2014年になって、野崎さんのチームが宮田川不動滝地下の日立鉱山産銅鉱石から5億3300万年前という年代を報告し、日本最古の地層の年代値が更新されました。日立市から常陸太田市にかけての山地には古生代・カンブリア紀の地層が約50平方キロにわたって広がっています。

実はこのことにより、日本列島誕生の秘密がわかりました。

現在地球上には、ユーラシア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極大陸の6つの大陸があります。

しかし、5億年前の地球には南アメリカやアフリカ、オーストラリア、南極大陸などを含めた、ゴンドワナ大陸という超大陸があったと考えられています。

このゴンドワナ大陸が分裂することで、現在の6大陸が生まれました。

つまり、大陸は同じ場所にあるのではなく、少しずつ動いているのです。

大陸の移動は、プレートテクトニクスと呼ばれています。

地球はプレートと呼ばれる固い岩板で作られていて、このプレートは対流するマントルに乗って動いているという学説です。

この学説に従うと、今回発見された地層と同じ地層を持つ地域と、茨城県は繋がっていたのではないかと考えることができます。

その繋がっていた可能性がある地域とは、中国東北部やロシアの極東部

どちらからも、約5億年前の地層が見つかっています。

つまり茨城県は、ゴンドワナ大陸の東の端にあった火山地帯であり、それが日本列島の始まりではないかと考えられるのです。

日本列島の誕生

2億4000万年前ごろに茨城県は新しい大陸バンゲアの一部となり、そこに海底の移動とともに運ばれた堆積物と陸から運ばれた岩石などがはり付きました。その一部が地底の奥深くで圧力と高温で固められ、日本列島の土台になったと考えられます。そして、約2500万年前に大陸の縁が割れ始め、2000万年前ごろに日本列島の原型が形作られたのです。

ご神体は5億年前の石

御岩神社を流れる沢の石は5億年前のものです。

御岩神社の地面や日立市の地面の広い範囲は多賀山地と呼ばれており、5億年前のカンブリア紀の地層から成り立っています。

御岩神社の裏にあるかびれ山は古来より神々が棲む聖地として崇められてきた霊山であります。まさにこの5億年前の地層そのものが神の山として崇敬されてきました。

ほかにも大甕神社(おおみかじんじゃ)など、日立や常陸太田市には古くから信仰され、今も全国から参詣者が訪れる神社がありますが、それらの御神体や石像には、みな5億年前の石が使われています。

【御岩山中腹にある”かびれ神宮”の5億年前のご神体】

筑波山神社の山頂付近のご神体や、その近くにある月石水神社や飯名神社のご神体が7500万年前の斑レイ岩とお伝えしましたが、御岩神社のあたりの多賀山地はそれよりもはるか昔の5億年前のものです。

【飯名神社の7500万年前の斑レイ岩】

神が宿ると言われるご神体には、気が遠くなるような地球の歴史が刻み込まれています。

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かねてよりワークショップ開催のご要望をいただいていたのですが、コロナの影響で延びに延び、やっと実現する運びとなりました。普段は除霊や開運調整を行っていますが、ワークショップでも簡易除霊を行います。そして自己を癒すワーク、その後願望実現ワークを行います。今は願いが叶う時代です。人々の意識が高まり。それが可能になりました。いくつになっても、夢は叶います。

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